ミシュランガイドの三つ星の基準は料理で決まり値段ではない。しかしミシュランガイドに掲載するための写真代や料理の代金は店が負担することから、広告との批判もある。特に覆面調査員が店を訪れて調査するとしているが、ふらりと日本のお店にフランス人が料理を食べにくるなんてことがないのに、突然訪れて覆面調査しても意味がないとも言われてます。さて肝心の料理と三つ星はどうなんでしょうね。。。
タイヤメーカーのミシュランが、訪れる街の美味しいお店を紹介するガイドブックとして始まったミシュランガイドが、遂に日本でも創刊されました。ミシュランガイドでは、お店にプレッシャーを掛けるのではなく、タイヤにかしプレッシャーは必要なく、お店にとってのプレッシャーはお客様が与えるものだとしています。 東京から始まる、アジアの物語 ミシュランガイド東京20082007 年3月、ミシュランガイドは、新たな歴史の1ページを開きました。いよいよ、ヨーロッパ、アメリカに続いて、アジアへの上陸を発表。アジアの中でも日本が、22番目にミシュランの仲間入りをする国となり、ミシュランガイド東京として、2007年11月に出版されます。そして、出版されるのは日本語版と英語版の2種類。東京に住む方々はもちろん、世界から東京を訪れた方々にとっても、思い通りのレストランを探すガイドという役割を担うことになりました。 発売予定の2007年11月に向け、既に2006年の夏から、ヨーロッパ、そして日本の調査員によるレストランとホテルの訪問が始まっています。もちろん他の国と同様、調査は匿名。一般の顧客としてサービスを受け、評価を行っています。そして調査の基準はもちろん、星、或いはフォークとスプーンのマーク等での評価という点も、これまでのミシュランガイドと同様です。 豊かで美しい食文化から生まれたミシュランガイド東京 国際的な展開を進めるミシュランガイドが、アジア上陸の第一歩として選んだ都市、東京。東京が選ばれた背景は何だったのでしょうか。マネージングパートナーのミシェル・ロリエはその理由として、日本文化に豊かで洗練された食生活が根付き、それが重要な位置を占めていること、そしてその洗練さと、食事の楽しさを兼ね備えた生活スタイルが、美しい食卓作りとしても表現されていることをあげています。また、ミシュランガイドの総責任者、ジャン・リュックナレは、日本、なかでも東京を、豊かな食と料理の伝統を持つ地として、アジア最初のミシュランガイド出版にふさわしいと語っています。日本の豊かで美しい食文化。そしてその文化が生活の中に根付いていること。それを彼らが感じ取った時、自然と、アジア最初の都市は、東京に決定したのです。 レストランという名の星が無数に存在する東京で、ミシュランガイドが選ぶ、ひときわ明るく輝く星はどこにあるのか。2007年11月、東京という夜空に、輝く星を見つけるための新たな食の星座盤が登場します。 日本では「星」ばかりが注目されがちなミシュランガイドですが、高級店ばかりが掲載されているわけではありません。出版される国によって状況は異なりますが、例えばイギリスでは、昔パブだったレストランが、3つ星を得ています。パブが起源ということもあり、スタッフが手厚くサービスをしてくれるスタイルではありませんが、料理そのものが3つ星に値するということなのです。あくまで星の評価はお皿の上に乗せられた料理に対するものであり、フォークとスプーンのマークが、施設の快適さやサービスについて評価するもの。その2つと、前述のビブ・グルマンを覚えておけば、いつでも自分の思い通りのレストランを、ガイドの中から探し出せるはずです。 実は、誰もがミシュランガイドの調査に参加できる ミシュランガイドを手に取った方なら一度は見たことがある、ガイドに備え付けられたアンケート。このアンケートが本に付けられたのは1929年のこと。以来現在まで続くこのアンケートは、毎年平均4万5千通も、編集部へと送られています。これはガイド編集の貴重な情報源でもあり、ミシュランガイドが常に読者の視点を大切にしているガイドであることの象徴でもあります。覆面の調査員が訪れることで評価が行われるミシュランガイドですが、実は読者の皆さんという、本当の意味で「一般のお客様としてサービスを受ける」方々の意見が、ミシュランガイドに反映されているのです。 ミシュランガイドは、最初のフランス版が発行されて以来、5つの約束を基にし、厳選したレストランとホテルを紹介しています。
匿名調査: 調査員はホテルとレストランを定期的に匿名で訪問し、宿泊や飲食の代金を支払い、立場を明かすことなく立ち去ります。それは一般の方と同じサービスを受け、クオリティを評価をするためです。 独立性: どのホテル・レストランを掲載するかの選択は、ミシュランが独自に行ないます。ガイドへの掲載はすべて無料です。 選択: ミシュランガイドは、調査員が全ての施設で、同じ方法を適用して調査を行い、その上で合議制の会議を行い、掲載を選択しています。 毎年の更新: ガイドの更新は年1回。最新版が発行される度、必ず確認・修正・改善・変更が行われ、もちろん施設の評価やランキングの見直しも行われます。 一貫性: その地をドライブする人が快適に過ごすために、各国の特色を考慮して作られているミシュランガイド。しかしながら、その格付け基準は完全に一貫しています。同じ価値基準の下、調査員が評価を行っているのです。 上記のような約束が100年以上も守られているミシュランガイド。全てはその地を旅する人、その地に暮らす人のために、押し付けではなく案内を。そして間違いのない正しい情報を。という原則に基づいているのです。 ■ MICHELIN GUIDE東京 2008 (2008)