2013年F1世界選手権第18戦アメリカGPは日曜日の決勝レースを迎えた。
レース直前のコンディションは、気温29℃、路面温度35℃、湿度59%、風速2.4m、晴れのドライコンディションとなっている。
土曜日の予選ではヴェッテルがポールポジションを獲得し、ウェーバーが2位に入った。レッドブルのフロントローの後ろにはグロージャンとヒュルケンベルグが並び、3列目にハミルトンとアロンソ、4列目にペレスとコヴァライネン、5列目にボタスとリチャルドが並んだ。
予選10位のグティエレスは予選での危険な走行により10グリッド降格のペナルティを科せられた。また、予選13位のバトンはフリー走行1回目でレッドフラッグを無視したことで3グリッド、予選21位のピックはギアボックス交換により5グリッド降格のペナルティを科せられた。よって、グティエレスは20位、バトンは15位、ピックは22位からレースをスタートさせる。
更に、予選22位のチルトンは走行妨害によりドライブスルーペナルティを科せられた。彼はレース開始後から5周以内にペナルティを行わなければならない。
現地時間午後1時、22台のクルマがフォーメーションラップに向かった。
今回の使用タイヤはハードとミディアムだ。ほとんどのクルマがミディアムを履いている。ヴェルニュだけがハードタイヤを選択した。
DRSゾーンは2カ所で、ターン10と11の間、メインストレートに設置されている。
レッドブルはレース前にヴェッテルのギアボックスの一部を交換した。レースに向けて懸念が残る。
22台のクルマがグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
ヴェッテルが順調にスタート。グロージャンが2番手にポジションを上げた。ハミルトン、ウェーバー、ヒュルケンベルグが続いている。
ディ・レスタが9番手に浮上し、コヴァライネンが10番手にポジションを下げた。
ここでスーティルがクラッシュ。SCが入ることになった。
2周目 グティエレスがピットに入った。
SCがレースを先導している。現在の順位は、ヴェッテル、グロージャン、ハミルトン、ウェーバー、ヒュルケンベルグ、ペレス、アロンソ、ボタス、ディ・レ スタ、リチャルド、ロズベルグ、コヴァライネン、マッサ、バトン、ヴェルニュ、マルドナド、ビアンキ、ファン・デル・ガルデ、ピック、チルトン、グティエ レスとなっている。
リプレイ映像によると、スーティルはマルドナドと接触し、クラッシュを喫したようだ。彼のクルマはターン12に止められたままで、マーシャルが撤去作業を行っている。
3周目 スタートのリプレイが流れた。奇数列のグロージャンとハミルトンがターン1で外側から回り込み、ウェーバーをパスしている。
4周目 スーティルのクルマが撤去された。
5周目 SCが戻り、レースが再開された。リスタートで順位が入れ替わることはなかった。5番手ヒュルケンベルグの後ろにペレスが迫っている。
6周目 チルトンがピットに入り、ドライブスルーペナルティを行った。ヴェッテルとグロージャンの差は1秒9、グロージャンとハミルトンの差は1秒2、ハミルトンとウェーバーの差はコンマ9秒、ウェーバーとヒュルケンベルグの差は1秒1となっている。その後ろにペレス、アロンソ、ボタス、ディ・レスタ、リチャルド、ロズベルグ、コヴァライネン、バトンが連なっている。
7周目 ヴェッテルが1分44秒097のファステストを記録した。ここでDRSの使用が許可された。ウェーバーがハミルトンに迫り、オーバーテイクのチャンスを伺っている。
8周目 オープニングラップでスーティルと接触したマルドナドは、フロントウイングにダメージを負っている。ウイングの左側が路面に接触しそうだ。
9周目 マルドナドはピットに入るように指示された。ノーズを交換し、ハードタイヤに交換した。
10周目 マッサのエンジニアがアロンソとのタイム差を伝えている。
11周目 ヴェッテルが1分43秒812のファステストを記録した。グロージャンとの差は3秒8となっている。アロンソがペレスにオーバーテイクを仕掛けたが、抜くことができなかった。ペレスは前を走るヒュルケンベルグを抜くことができず、手こずっている。
13周目 ヴェッテルとグロージャンの差は4秒4に開いた。グロージャンとハミルトンの差は4秒8、ハミルトンとウェーバーの差はコンマ6秒となっている。ウェーバーがバックストレートでハミルトンをパスし、3番手となった。
14周目 10番手のリチャルドの後ろにロズベルグとコヴァライネンが迫っている。
16周目 ヴェッテルとグロージャンの差は5秒6、グロージャンとウェーバーの差は5秒、ウェーバーとハミルトンの差は3秒4、ハミルトンとヒュルケンベルグの差は2秒9、ヒュルケンベルグとペレスの差は1秒1、ペレスとアロンソの差は2秒8となっている。
17周目 ヴェッテルが1分43秒626のファステストを記録した。
現在の順位は、ヴェッテル、グロージャン、ウェーバー、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、ペレス、アロンソ、ボタス、ディ・レスタ、リチャルド、ロズベル グ、コヴァライネン、マッサ、バトン、ヴェルニュ、グティエレス、ビアンキ、ファン・デル・ガルデ、ピック、マルドナド、チルトンとなっている。
18周目 コヴァライネンがピットイン。ハードタイヤに交換した。
19周目 ロズベルグがリチャルドをパスした。
20周目 ヴェッテルが1分43秒252のファステストを記録し、グロージャンとの差が7秒8に開いた。
21周目 マッサに迫る13番手のバトンはピットに入るように指示された。バトンはハードタイヤに交換し、16番手でコースに戻った。ピックもピットに入っている。7番手のアロンソが再びペレスに迫っている。
22周目 マッサがピットイン。ハードタイヤに交換した。マッサはバトンの前でコースに復帰した。ビアンキとファン・デル・ガルデもピットに入った。
23周目 ペレスがピットイン。ディ・レスタ、ロズベルグ、リチャルドもピットに入った。
24周目 ボタスがピットイン。ハードタイヤに交換し、10番手でコースに戻った。
25周目 ウェーバーが1分42秒787のファステストを記録した。
現在の順位は、ヴェッテル、グロージャン、ウェーバー、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ヴェルニュ、グティエレス、ペレス、ボタス、コヴァライ ネン、ディ・レスタ、ロズベルグ、リチャルド、マッサ、バトン、マルドナド、ビアンキ、ファン・デル・ガルデ、ピック、チルトンとなっている。
ヴェッテルからヴェルニュまでのトップ7はまだピットに入っていない。
26周目 ハミルトンがピットイン。ハードタイヤに交換し、6番手でコースに戻った。
27周目 アロンソがピットイン。ハードタイヤに交換し、ペレスの前、7番手でコースに戻った。
28周目 ヴェッテルがピットイン。ハードタイヤに交換した。ヒュルケンベルグとチルトンもピットに入った。
10番手のヴェルニュもピットに入った。これでピットストップを行っていないのはグロージャンとウェーバーだけとなった。
29周目 ウェーバーがピットイン。ハードタイヤに交換し、3番手でコースに戻った。アロンソがターン1でグティエレスをパスし、6番手となった。
30周目 グロージャンがピットイン。ハードタイヤに交換した。グロージャンは2番手でコースに戻った。ヴェッテルが1分42秒486のファステストを記録している。
31周目 現在の順位は、ヴェッテル、グロージャン、ウェーバー、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ペレス、グティエレス、ボタス、ディ・レス タ、コヴァライネン、ロズベルグ、リチャルド、マッサ、バトン、ヴェルニュ、マルドナド、ビアンキ、ファン・デル・ガルデ、ピック、チルトンとなってい る。
32周目 コヴァライネンがピットに入った。ノーズを交換している。更にハードからミディアムに交換し、17番手でコースに戻った。ウェーバーが1分42秒166のファステストを記録し、グロージャンとの差を1秒1に縮めた。
34周目 ロズベルグがディ・レスタをパスし、10番手となった。
34周目 9番手のボタスがグティエレスにオーバーテイクを仕掛けたが、抜くことができなかった。
35周目 ボタスは再びグティエレスにオーバーテイクをしかけ、ターン1で彼をパスした。
36周目 ヴェッテルとグロージャンの差は10秒7、グロージャンとウェーバーの差は2秒、ウェーバーとハミルトンの差は10秒9、ハミルトンとヒュルケンベルグの差は1秒8、ヒュルケンベルグとアロンソの差は4秒2となっている。
37周目 ウェーバーのペースが落ちている。グロージャンとの差が3秒に開いた。ここでグティエレスがピットに入った。ハードからミディアムに交換した。
38周目 ウェーバーが1分41秒683のファステストを記録した。ペースダウンはクルマのトラブルではなかったようだ。
39周目 マッサがピットイン。ミディアムに交換した。
41周目 ヴェッテルが1分41秒102のファステストを記録した。ヴェッテルとグロージャンの差は10秒4、グロージャンとウェーバーの差は1秒5、ウェーバーとハミルトンの差は12秒3となっている。
現在のコンディションは、気温30℃、路面温度36℃、湿度56%、風速3.7mとなっている。
42周目 現在の順位は、ヴェッテル、グロージャン、ウェーバー、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ペレス、ボタス、ロズベルグ、ディ・レスタ、 リチャルド、バトン、ヴェルニュ、グティエレス、マルドナド、マッサ、コヴァライネン、ビアンキ、ファン・デル・ガルデ、ピック、チルトンとなっている。
43周目 10番手ディ・レスタの後ろにリチャルドが迫っている。
44周目 アロンソがヒュルケンベルグにコンマ8秒差に迫っている。リチャルドはターン1でディ・レスタをパスした。
45周目 アロンソがターン1でインサイドからヒュルケンベルグをパスして5番手となった。
47周目 56周のレースは残り10周となった。ウェーバーが1分40秒710のファステストを記録した。
ここまで2ストップを行ったのはグティエレス、マッサ、コヴァライネンの3台だけだ。その他のクルマは1回しかピットストップを行っていない。
マッサがマルドナドをパスし、15番手となった。
48周目 グロージャンとウェーバーの差がコンマ7秒となった。11番手ディ・レスタの後ろにバトン、ヴェルニュ、グティエレスが連なっている。
ピックがブルーフラッグを無視したとしてドライブスルーペナルティを科せられた。
50周目 グロージャンとウェーバーの差はコンマ8秒となっている。12番手のディ・レスタがピットに入った。
51周目 コヴァライネンがマルドナドをパスした。
残り5周 ピックがピットに入り、ドライブスルーペナルティを行った。ウェーバーは依然としてグロージャンを追いかけているが、抜くことができないでいる。
残り4周 グロージャンが1分40秒445のファステストを記録した。ウェーバーとの差が1秒となった。
現在の順位は、ヴェッテル、グロージャン、ウェーバー、ハミルトン、アロンソ、ヒュルケンベルグ、ペレス、ボタス、ロズベルグ、リチャルドとなっており、ここまでがポイント圏内だ。ボタスが初ポイント獲得に向けて8位を走行している。
11番手のバトンはリチャルドとの差を徐々に詰めているが、残り少ない周回数で追いつけるか。
残り3周 グロージャンとウェーバーの差は1秒7に開いた。
残り2周 ヴェッテルが1分39秒856のファステストを記録した。6番手のヒュルケンベルグが自己ベストを記録し、アロンソにコンマ8秒差に迫っている。
バトンがリチャルドにオーバーテイクを仕掛けたが、リチャルドがポジションを守った。バトンの後ろにはヴェルニュが迫っている。バトンはターン1でリチャルドをパスし、10番手となった。
ファイナルラップ ヴェッテルはグロージャンに7秒4の差をつけてファイナルラップに突入した。
ヒュルケンベルグがアロンソに迫り、ターン1でオーバーテイクを仕掛けたが、アロンソがポジションを守った。
レース終了! ヴェッテルがトップチェッカーを受け、8連勝を飾った。グロージャンが2位に入り、ウェーバーが3位となった。アロンソはヒュルケンベルグを振り切り、5位でフィニッシュした。
ヴェルニュをパスしようとしたグティエレスが彼に接触し、スピンを喫した。
ヴェッテルは恒例となったドーナツターンを披露した。
ボタスが8位でフィニッシュし、F1初ポイントを獲得した。
アメリカGP決勝結果は、1位ヴェッテル、2位グロージャン、3位ウェーバー、4位ハミルトン、5位アロンソ、6位ヒュルケンベルグ、7位ペレス、8位ボ タス、9位ロズベルグ、10位バトン、11位リチャルド、12位ヴェルニュ、13位マッサ、14位グティエレス、15位コヴァライネン、16位ディ・レス タ、17位マルドナド、18位ビアンキ、19位ファン・デル・ガルデ、20位ピック、21位チルトンとなり、スーティルはリタイアとなった。
ファイナルラップで接触したグティエレスとヴェルニュが審議対象となった。
ドライバーズチャンピオンシップは、ヴェッテル372p、アロンソ227p、ハミルトン187p、ライコネン183p、ウェーバー181p、ロズベルグ161pとなっている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、レッドブル553p、メルセデス348p、フェラーリ333p、ロータス315p、マクラーレン102pとなっている。
次戦はいよいよ2013年シーズン最終戦のブラジルGPだ。決勝レースは1週間後の11月24日に行われる。