2013年F1世界選手権第17戦アブダビGPは決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温32℃、路面温度36℃、湿度46%、風速4.0m、晴れのドライコンディションとなっている。
土曜日の予選ではウェーバーがポールポジションを獲得し、ヴェッテルとともにレッドブル勢がフロントローを独占した。2列目にはメルセデスのロズベルグとハミルトンが並んでいる。ハミルトンは予選Q3で右リアのウィッシュボーンにトラブルを抱え、チームは壊れた部品を交換した。
予選5位のライコネンはフロアにレギュレーション違反が見つかり、予選結果剥奪処分を受けた。彼は最後尾の22位からレースをスタートさせる。
このため、予選6位以下のドライバーはスターティンググリッドが1つずつ繰り上がり、3列目にヒュルケンベルグとグロージャン、4列目にマッサとペレス、5列目にリチャルドとアロンソが並んだ。
今回の使用タイヤはソフトとミディアムだ。DRSゾーンは2カ所で、ターン7と8の間、ターン10と11の間が使用区域となっている。
現地時間午後5時、22台のクルマがフォーメーションラップに向かった。
ほとんどのクルマがソフトタイヤを履いている。バトン、ライコネン、グティエレス、スーティル、ボタスはミディアムを履いている。
全車がグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
ウェーバーが出遅れる。ヴェッテルがリードし、ロズベルグが2番手に続く。ウェーバーが3番手、グロージャンが4番手。
ライコネンがクルマを止めた。ウェーバーがロズベルグを狙っている。
2周目 現在の順位は、ヴェッテル、ロズベルグ、ウェーバー、グロージャン、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、マッサ、アロンソ、ペレス、ディ・レスタ、マ ルドナド、ヴェルニュ、グティエレス、スーティル、バトン、リチャルド、ボタス、ピック、ファン・デル・ガルデ、ビアンキ、チルトンとなっている。
マクラーレンはバトンにピットに入るように指示している。
3周目 バトンがピットに入った。バトンはフロントウイングを交換した。
スタートのリプレイが流れた。ターン1でライコネンがファン・デル・ガルデと接触している。
4周目 ヴェッテルとロズベルグの差は3秒2、ロズベルグとウェーバーの差はコンマ9秒、ウェーバーとグロージャンの差は1秒1、グロージャンとハミルトンの差は1秒3となっている。
6周目 マルドナドがピットイン。ヴェッテルとロズベルグの差は4秒7に開いた。ビアンキもピットに入っている。マルドナドはミディアムに交換した。
7周目 ペレスがピットイン。ペレスはソフトからミディアムに交換した。チルトンもピットに入っている。
8周目 ハミルトンがピットイン。ソフトからミディアムに交換した。リチャルドとファン・デル・ガルデもピットに入った。
9周目 ウェーバー、グロージャンがピットイン。両ドライバーともミディアムに交換した。ピックもピットに入った。
ヴェッテルとロズベルグの差は7秒まで開いている。ヒュルケンベルグ、マッサ、アロンソ、ディ・レスタ、ヴェルニュが続いている。
10周目 ヒュルケンベルグがピットイン。ソフトからミディアムに交換した。10番手のグロージャンがグティエレスをパスした。
11周目 ロズベルグがピットイン。ソフトからミディアムに交換した。
12周目 現在の順位は、ヴェッテル、マッサ、アロンソ、ディ・レスタ、ヴェルニュ、ロズベルグ、スーティル、ウェーバー、グロージャン、グティエレス、 ハミルトン、ヒュルケンベルグ、ボタス、ペレス、マルドナド、リチャルド、バトン、ピック、ファン・デル・ガルデ、ビアンキ、チルトンとなっている。
ここでバトンが再びピットに入った。8番手のウェーバーが前を走るスーティルに迫っている。
14周目 ヴェッテルとマッサの差は26秒3、マッサとアロンソの差は3秒4、アロンソとディ・レスタの差は3秒3、ディ・レスタとヴェルニュの差は1秒9となっている。
11番手のハミルトンが前を走るグティエレスにコンマ4秒差まで迫っている。
15周目 ヴェッテルがピットイン。ソフトからミディアムに交換した。ウェーバーがスーティルをパスして7番手となった。ロズベルグがヴェルニュをパスして5番手となった。
16周目 レース開始から30分が経過した。日没が迫っており、ヤスマリーナサーキットの照明が灯された。ハミルトンがグティエレスにオーバーテイクを仕掛けるも、抜くことができない。
17周目 アロンソがピットイン。ヴェッテルが1分46秒037のファステストを記録した。アロンソはソフトからミディアムに交換し、14番手でコースに戻った。
18周目 ヴェルニュがピットイン。グロージャンがスーティルをパスし、6番手となった。
19周目 マッサがピットイン。グティエレスもピットに入った。マッサはハミルトンの後ろ、8番手でコースに戻った。
20周目 まだピットに入っていないのは、ディ・レスタ、スーティル、ボタスの3人だけとなった。
現在の順位は、ヴェッテル、ディ・レスタ、ロズベルグ、ウェーバー、グロージャン、スーティル、ハミルトン、マッサ、ヒュルケンベルグ、ボタス、ペレス、 アロンソ、マルドナド、ヴェルニュ、リチャルド、グティエレス、バトン、ピック、ファン・デル・ガルデ、ビアンキ、チルトンとなっている。
ウェーバーがロズベルグをパスし、3番手となった。
21周目 ディ・レスタがピットイン。アロンソがペレスをパスし、10番手となった。
23周目 ヴェッテルとウェーバーの差は27秒9、ウェーバーとロズベルグの差は2秒、ロズベルグとグロージャンの差は3秒2、グロージャンとスーティルの差は8秒4、スーティルとハミルトンの差は1秒となっている。まだピットに入っていないスーティルとボタスはミディアムでレースをスタートさせている。
24周目 ハミルトンがスーティルの真後ろにつけている。ハミルトンの後ろにはマッサが迫っている。
25周目 ボタスがピットイン。ハミルトンが1つ目のDRSゾーンでスーティルをパスしたが、スーティルがすぐにポジションを取り戻した。その隙にマッサがハミルトンをパスした。
26周目 マルドナドがピットイン。アロンソがヒュルケンベルグをパスしたが、ヒュルケンベルグは2つ目のDRSゾーンでアロンソを抜き返した。マッサがスーティルをパスし、5番手となった。アロンソは再びヒュルケンベルグをパスし、8番手となった。
27周目 ハミルトンがスーティルをパスした。スーティルの後ろにはアロンソが迫っている。
28周目 ヒュルケンベルグ、ペレスがピットイン。
ヒュルケンベルグはピットレーンでペレスに接触しそうになった。ヒュルケンベルグは危険なリリースとして審議対象になる可能性がある。
29周目 スーティル、リチャルドがピットイン。
30周目 ハミルトンがピットイン。再びミディアムに交換し、10番手でコースに戻った。
ヒュルケンベルグのピットストップについて、危険なリリースを行ったとして審議対象となった。
31周目 グティエレスがピットイン。
現在の順位は、ヴェッテル、ウェーバー、ロズベルグ、グロージャン、マッサ、アロンソ、ディ・レスタ、ヴェルニュ、ハミルトン、ボタス、ヒュルケンベル グ、スーティル、ペレス、マルドナド、バトン、グティエレス、リチャルド、ファン・デル・ガルデ、ピック、ビアンキ、チルトンとなっている。
32周目 ヴェッテルが1分45秒968のファステストを記録した。ウェーバーとの差は30秒3に開いている。
33周目 ビアンキがピットに入った。
34周目 ウェーバー、ロズベルグがピットイン。チルトンもピットに入った。
ヒュルケンベルグにドライブスルーペナルティが科せられた。
スーティルがマルドナドをパスした際にトラックを離れてアドバンテージを得たとして審議対象となった。
35周目 ヒュルケンベルグがピットに入り、ドライブスルーペナルティを行った。
36周目 5番手のマッサの後ろにアロンソが迫っている。
37周目 ロズベルグが1分45秒663のファステストを記録した。
38周目 ヴェッテルがピットイン。再びミディアムに交換してコースに戻った。グロージャンもピットに入り、ミディアムに交換した。
スーティルとマルドナドの件はお咎めなしとなった。グロージャンはマッサの前でコースに戻った。
39周目 マッサがピットイン。ミディアムに交換した。
40周目 ヴェッテルが1分44秒829のファステストを記録した。ウェーバーとの差は31秒3となっている。ウェーバーとロズベルグの差は4秒1、ロズベルグとグロージャンの差は6秒3、グロージャンとアロンソの差は2秒6、アロンソとディ・レスタの差は11秒4となっている。ディ・レスタの後ろにヴェルニュ、ハミルトン、マッサ、ボタスが続いている。
41周目 12番手のペレスがスーティルに迫っている。
43周目 現在の順位は、ヴェッテル、ウェーバー、ロズベルグ、グロージャン、アロンソ、ディ・レスタ、ヴェルニュ、ハミルトン、マッサ、ボタス、スー ティル、ペレス、マルドナド、バトン、グティエレス、リチャルド、ヒュルケンベルグ、ファン・デル・ガルデ、ピック、ビアンキ、チルトンとなっている。
ほとんどのドライバーがピットストップを2回行っている。1回しかピットに入っていないのは、アロンソ、ディ・レスタ、ヴェルニュ、ボタス、スーティルの5人だ。
44周目 7番手ヴェルニュの後ろにハミルトンとマッサが迫っている。
45周目 ハミルトンがヴェルニュをパスした。アロンソがピットに入り、ミディアムからソフトに交換した。アロンソはヴェルニュの前でコースに戻った。
46周目 ボタスがピットに入った。
47周目 マッサがヴェルニュをパスした。ヴェルニュの後ろにはスーティルとペレスが迫っている。
先ほどピットストップを終えてヴェルニュの前でコースに戻ったアロンソがトラックリミットを超えたとして審議対象となった。
48周目 グロージャンが1分44秒677のファステストを記録した。
49周目 1ストップ戦略のディ・レスタは5番手を走行しているが、後ろにハミルトンが迫っている。ペレスがヴェルニュをパスし、10番手となった。1ストップ戦略のヴェルニュはペースを落としており、後ろにマルドナドが迫っている。
50周目 グロージャンが1分44秒353のファステストを記録した。ロズベルグとの差を2秒9に縮めている。ディ・レスタの後ろにハミルトンとアロンソが迫っている。マルドナドがヴェルニュをパスし、11番手となった。
残り5周 アロンソがハミルトンをパスして6番手となった。
残り4周 ヴェッテルが1分43秒893のファステストを記録した。アロンソがトラックリミットを超えた件はレース後に審議されることになった。
残り3周 ヴェルニュがピットに入った。アロンソが1分43秒609のファステストを記録した。
残り2周 7番手のハミルトンはディ・レスタを追いかけ続けているが、なかなか抜くことができない。
ファイナルラップ ヴェッテルが2番手のウェーバーに31秒4の差をつけてファイナルラップに突入した。
3番手のロズベルグの後ろにグロージャン、アロンソ、ディ・レスタ、ハミルトン、マッサ、スーティル、ペレスが続いており、ここまでがポイント圏内だ。
アロンソが1分43秒577のファステストを記録した。
レース終了! ヴェッテルがトップチェッカーを受け、7連勝を飾った。
2位にウェーバー、3位にロズベルグが入った。ヴェッテルはターン7の手前でドーナツターンを披露した。コースサイドでは花火が上がっている。
アブダビGP決勝結果は、1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位ロズベルグ、4位グロージャン、5位アロンソ、6位ディ・レスタ、7位ハミルトン、8位 マッサ、9位ペレス、10位スーティル、11位マルドナド、12位バトン、13位グティエレス、14位ヒュルケンベルグ、15位ボタス、16位リチャル ド、17位ヴェルニュ、18位ファンデルガルデ、19位ピック、20位ビアンキ、21位チルトンとなった。ライコネンはリタイアとなった。
ドライバーズチャンピオンシップは、ヴェッテル347p、アロンソ217p、ライコネン183p、ハミルトン175p、ウェーバー166p、ロズベルグ159pとなっている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、レッドブル513p、メルセデス334p、フェラーリ323p、ロータス297pとなっている。
次戦のアメリカGPは、2週間後の11月17日に決勝レースが行われる。