2013年F1世界選手権第16戦インドGPの決勝レースがまもなくスタートする。
セッション開始前の気温は30℃、路面温度は33℃、湿度34%で曇り、ドライコンディションとなっている。
フロントトーはヴェッテルとロズベルグ、その後ろにハミルトンとウェーバーが並んでおり、先頭はレッドブル対メルセデスの戦いとなりそうだ。
トップ10のドライバーでは、4番手のウェーバー、8番手アロンソ、9番手ペレス、10番手バトンがミディアムタイヤでのスタートを選択している。
フリー走行、予選ではソフトタイヤに激しいブリスターが発生しているクルマが多く、タイヤの扱いがこのレースの鍵となりそうだ。
日本時間の午後6時半、フォーメーションラップがスタートした。
このレースのDRSゾーンはホームストレートとバックストレート(ターン3とターン4の間)となっている。
フォーメーションラップを終えたクルマがグリッドについていく。
最後のクルマがグリッドについた。
シグナルがブラックアウトしてレースがスタート!
ヴェッテルがいいスタートをきり、先頭でターン1へ。ロズベルグとハミルトンがそれに続く。
スタートで遅れたウェーバーとフェラーリの1台がターン1で接触。ライコネンも無線で接触があったと訴えている。
マッサがターン4でロズベルグを抜き、2番手に浮上。
1周目を終え、ディ・レスタとヴェルニュが早々にピットイン。早くもソフトタイヤを終え、ミディアムに履き替える。
1 周目を終えた時点での順位は、1位ヴェッテル、2位マッサ、3位ロズベルグ、4位ハミルトン、5位ヒュルケンベルグ、6位ライコネン、7位ウェーバー、8 位ペレス、9位リチャルド、10位アロンソ、11位スーティル、12位マルドナド、13位バトン、14位グティエレス、15位ディ・レスタ、16位グロー ジャン、17位ボタス、18位ビアンキ、19位チルトン、20位ヴェルニュ、21位ピック、22位ファン・デル・ガルデとなっている。
3周目 ヴェッテルがピットイン。アロンソ、ピックもピットに入っている。ヴェッテルはここで順位を落としてでもタイヤを交換し、後ろから追い上げることを選んだようだ。
DRSが使用可能となった。
4周目 ヴェッテルはピットストップを終え、17番手まで順位を落としている。アロンソは20番手。現在のトップはマッサ。
スタートのリプレイ。中団で小さな接触がいくつかあり、ウェーバーとライコネンがタイヤを当てているのが確認できる。また、アロンソが2台と接触し、フロントウィングを破損している。
6周目 ヒュルケンベルグ、ビアンキがピットイン。現在まだソフトタイヤで走行しているのは、マッサ、ロズベルグ、ハミルトン、ライコネン、グロージャン、マルドナドの6台のみ。
7周目 バトンがピットイン。ここでソフトタイヤを使用するようだ。
現 在の順位は、1位マッサ、2位ロズベルグ、3位ハミルトン、4位ウェーバー、5位ライコネン、6位ペレス、7位リチャルド、8位スーティル、9位グロー ジャン、10位バトン、11位マルドナド、12位グティエレス、13位ボタス、14位ヴェッテル、15位ヒュルケンベルグというオーダーとなっている。
8周目 ロズベルグとライコネンがピットイン。両者ともミディアムタイヤを選択している。
現在ソフトタイヤで走行しているのはトップのマッサ、2位ハミルトン、6位グロージャン、8位マルドナド、17位バトン。
一度17番手まで順位を落としたヴェッテルは、すでに9番手まで順位を上げている。
9周目 マッサとハミルトンがピットイン。これでウェーバーが暫定トップとなる。
マッサ、マルドナドともにミディアムタイヤを選択している。
現 在のトップはウェーバー、2位ペレス、3位リチャルド、4位グロージャン、5位スーティル、6位ヴェッテル、7位グティエレス、8位マッサ、9位ボタス、 10位ロズベルグ、11位ハミルトン、12位ヒュルケンベルグ、13位ディ・レスタ、14位ライコネン、15位バトン、16位ヴェルニュ、17位アロン ソ、18位チルトン、19位マルドナド、20位ビアンキ、21位ピック、22位ファン・デル・ガルデとなっている。
ヴェッテルは6番手まで浮上しているが、アロンソはまだ17番手にとどまっている。
10周目 アロンソがヴェルニュと16番手争いをしている。
11周目 ヴェッテルがグロージャンをオーバーテイクして4番手に浮上。
ウェーバー、ペレス、リチャルドの上位3台はまだ1回目のピットストップを行なっていない。4位ヴェッテルとトップウェーバーの差は14秒。ウェーバーがピットストップを行うと、ヴェッテルが前に出る計算になる。
グティエレスがジャンプスタートをしたということで審議対象となっている。
13周目 バトンが2回めのピットイン。
ヴェッテルが13周目に1分31秒086のファステストラップを記録。
14周目 グロージャンがピットイン。ミディアムタイヤに交換し、15番手でコースに戻っている。
15周目 マッサがグティエレスに0.7秒差まで詰め寄っている。
そのグティエレスにドライブスルーペナルティが科せられた。ジャンプスタートに対するペナルティとなる。
再びスタートのリプレイ。ブラックアウトよりも前にグティエレスのクルマが少し動いているのがわかる。
ヴェッテルが15周目に1分31秒021のファステストラップ。
17周目 グティエレスがドライブスルーペナルティを行っている。
18周目 バトンへの無線で、「我々が争っているのはアロンソだ」との情報。アロンソは現在14番手、バトンは19番手を走行している。
ペレスへの無線で、「後ろからヴェッテルが来ているが、彼と争っているわけではないので無茶はするな」との指示。
20周目 アロンソがグティエレスをホームストレートでオーバーテイクするリプレイ。しかし、その後また抜き返されており、グティエレス13番手、アロンソ14番手のまま。
21周目 ヴェッテルがターン4でペレスをオーバーテイクし、2番手に浮上した。
現在、1位ウェーバー、3位ペレス、4位リチャルド、5位スーティル、9位ボタス、19位チルトンがまだ一度もピットストップを行なっていない。
アロンソがようやくグティエレスをオーバーテイクし、13位に浮上している。
22 周目 現在の順位は1位ウェーバー、2位ヴェッテル、3位ペレス、4位リチャルド、5位スーティル、6位マッサ、7位ロズベルグ、8位ハミルトン、9位ボ タス、10位ヒュルケンベルグ、11位ライコネン、12位ディ・レスタ、13位アロンソ、14位グティエレス、15位グロージャン、16位ヴェルニュ、 17位マルドナド、18位バトン、19位チルトン、20位ビアンキ、21位ピックとなっている。ファン・デル・ガルデはリタイアしている。
24周目 ライコネンの無線のやりとりによると、クルマにオーバーヒートの傾向が見られるようだ。
マッサとロズベルグが6番手争い。ロズベルグがマッサを抜きかけたが、マッサがおさえている。
ヴェッテルが24周目に1分30秒188のファステストラップ。
25周目 ヴェッテルがさらにファステストを更新し、1分30秒148。
トップのウェーバーと2番手ヴェッテルの差は10.2秒。ウェーバーはまだ1回もピットストップを行なっていない。
27周目 グティエレスとヴェルニュがピットイン。両者とも新品のミディアムタイヤを選択してコースに戻っている。
28周目 ロズベルグがピットイン。新品ミディアムを選択し、コースへ。13番手でレースに復帰している。このピットストップの影響を受けるのはマッサ。
29周目 トップのウェーバーがピットイン。ソフトタイヤを選択している。2番手でレースに復帰。
3番手のペレスもピットイン。同じくソフトを選択している。ペレスは7番手でレースに戻っている。
現在のトップはヴェッテル、2位ウェーバー、3位リチャルド、4位スーティル、5位マッサ、6位ハミルトン、7位ペレス、8位ヒュルケンベルグ、9位ライコネン、10位ボタスというトップ10となっている。
グティエレスとグロージャンのインシデントが審議対象となっている。グティエレスが2回以上ラインを変更したことに対する審議。
30周目 ペレスが前を行くハミルトンに0.4秒差で迫っている。
ペレスがハミルトンをオーバーテイクして6番手に浮上。
ウェーバーが30周目に1分29秒500のファステストラップをマーク。
31周目 マッサとハミルトンがピットイン。先ほどピットに入ったロズベルグとの位置関係に注目だ。
マッサ、ハミルトンはともにミディアムを選択。ロズベルグよりも後ろでのピットアウトとなった。
ディ・レスタ、アロンソもピットに入っている。アロンソはソフトタイヤを選択。
32周目 トップを走行中のヴェッテルがピットイン。ミディアムタイヤを装着し、2番手でコースに戻る。現在のトップはウェーバー。
ボタスがピットイン。ミディアムタイヤを選択し、13番手でピットアウト。これが最初のピットストップである。
まだピットストップを行っていないのは、3番手リチャルドと5番手スーティルの2台のみ。ミディアムでスタートしているので、これからソフトタイヤを使用する必要がある。
33周目 トップのウェーバーがピットイン。ミディアムに履き替え、3番手でレースに戻っている。
バトンが3回めのピットイン。
ヒュルケンベルグとボタスのインシデントが審議対象となっている。ヒュルケンベルグがボタスに押し出され、コース外を走行してボタ素の前に出たことが問題となっている。
34周目 リチャルド、ペレス、ヒュルケンベルグがピットイン。
リチャルドはソフトタイヤ、ペレスとヒュルケンベルグはミディアムタイヤを選択。
35 周目 現在のトップはヴェッテル。2番手ウェーバーとの差は12.7秒。3位スーティル、4位ライコネン、5位ロズベルグ、6位グロージャン、7位マッ サ、8位リチャルド、9位ハミルトン、10位ペレス、11位ヒュルケンベルグ、12位マルドナド、13位アロンソ、14位ディ・レスタ、15位ボタス、 16位グティエレス、17位ヴェルニュ、18位バトン、19位チルトン、20位ビアンキ、21位ピックとなっている。
まだピットストップを行っていないのはスーティルのみ。
ヒュルケンベルグとボタスの審議はお咎め無しとなった。
37周目 アロンソが3回目のピットイン。ミディアムを選択し、16番手でコースに戻っている。
39周目 ピックがガレージにクルマを入れ、ここでリタイアとなった。クルマに問題が起こっているようだ。
リチャルドとマルドナドがピットイン。両者ともミディアムタイヤを選択している。
40周目 ウェーバーにギアボックスのトラブルという無線。ターン2でコース脇にクルマを止めている。
これにより、ライコネンが2番手に浮上している。
42 周目 現在のトップはヴェッテル、2位ライコネン、3位スーティル、4位ロズベルグ、5位グロージャン、6位マッサ、7位ハミルトン、8位ペレス、9位 ヒュルケンベルグ、10位ディ・レスタ、11位ボタス、12位グティエレス、13位リチャルド、14位アロンソ、15位マルドナド、16位ヴェルニュ、 17位バトン、18位チルトン、19位ビアンキとなっている。
ここでスーティルがとうとう1回目のピットイン。ソフトタイヤを選択している。タイヤが持てば、1ストップでフィニッシュが可能だ。
グロージャンとグティエレスの審議はお咎め無しとなった。
45周目 ロズベルグが1分28秒915のファステストラップをマーク。
46周目 2番手のライコネンはトップのヴェッテルよりも1秒遅いラップタイム。このまま1ストップで最後まで走りきれば、表彰台の可能性もある。ライコネンのタイヤの状況に注目だ。
47周目 2位ライコネンの後ろは6.1秒遅れでロズベルグ、その7.6秒後方にグロージャン。
48周目 グティエレスが3回目のピットイン。
49周目 ロズベルグへの無線。「このタイヤはよく持っている」とのチームのコメント。前を走るライコネンに対してタイヤでアドバンテージがあることを示唆している。
50周目 ボタスがピットイン。
グティエレスが49周目に1分28秒682のファステストラップ。
残り10周 3位のロズベルグが前を走るライコネンまで1.8秒差まで迫っている。ライコネンは43周はしったミディアムタイヤ、ロズベルグのタイヤは23周目だ。
ライコネンはもう1回ピットストップを行うと8番手あたりまで順位を落とすことになるだけに、このままコース上にとどまりたいところ。
残り9周 ロズベルグがライコネンに対してDRSを使える距離まで迫ってきている。ライコネンは耐え切れないだろう。
バックストレートでロズベルグがライコネンをオーバーテイク。2番手に浮上している。
ヴェッテルに対して「ドリンクボトルを使うな」との指示。ウェーバーと同様オルタネータに不安がある可能性がある。
残り8周 ロズベルグとライコネンの差は1.8秒。
残り7周 ロズベルグとライコネンの差は3.8秒にまで広がっている。ライコネンの5.9秒後方にはグロージャンがいる。
ヒュルケンベルグが3回めのピットストップ。ソフトタイヤに交換しているが、13番手まで順位を落としている。
ヴェッテルが54周目に1分28秒116のファステストラップをマーク。
残り6周 トップのヴェッテルと2番手ロズベルグの差は27.3秒。ヴェッテルのトップは安泰だが、いつもどおりスピードを緩める様子はない。
ヒュルケンベルグが4回目のピットイン。ガレージにクルマを入れ、ここでリタイア。
残り5周 グロージャンがライコネンに迫り、オーバーテイクの動きを見せたが、ライコネンの後ろにとどまっている。チームオーダーのようにも見える。
しかし、その後ろには2秒差でマッサが迫ってきている。
残り4周 ホームストレートでグロージャンがライコネンをオーバーテイク。マッサもこれに乗じてライコネンをかわし、グロージャンが3位、マッサが4位、ライコネンは5位となった。
リプレイによると、グロージャンが最初のオーバーテイクを仕掛けた時にコース外に飛び出しており、そのためにいったん順位を戻したものと見られる。
残り3周 1位はヴェッテル、2位ロズベルグ、3位グロージャン、4位マッサ、5位ライコネン、6位ハミルトン、7位ペレス、8位ディ・レスタ、9位スーティル、10位リチャルドというトップ10。
ライコネンのタイヤはほぼ終わった状態になっており、ハミルトンとペレスの2台が後ろに迫っている。
ライコネンはまったく踏ん張れず、ハミルトンとペレスに相次いで抜かれ、7番手まで後退。ペレスはうまくラインをとり、ハミルトンも交わして5番手に浮上している。
残り2周 ライコネンがここで2回目のピットストップ。ミディアムタイヤで50周走行した。
グロージャンに対してショートシフトの指示が飛ぶ。燃料が残り少ない可能性がある。
いよいよファイナルラップ。2位ロズベルグに27秒差をつけ、ヴェッテルが余裕の走行。
ヴェッテルが優勝すれば、文句なしの4年連続チャンピオンとなる。
ヴェッテルが最終コーナーを回り、スピードを落としてチェッカーフラッグを受けた。
手を突き上げ、チームの祝福を受ける。
ヴェッテルはこれでチャンピオンシップ4連覇となる。
2位はロズベルグ、後方グリッドからスタートしたグロージャンがなんと3位表彰台を獲得した。
最終ラップを前にタイヤ交換を行ったライコネンは、1分27秒679のファステストラップをマークした。
ロータスの2台、フォースインディアなど、数台のクルマがピットロード出口でクルマを止めている。燃料が残っていないようだ。
インドGPの最終結果は、1位ヴェッテル、2位ロズベルグ、3位グロージャン、4位マッサ、5位ペレス、6位ハミルトン、7位ライコネン、8位ディ・レスタ、9位スーティル、10位リチャルド、11位アロンソ、12位マルドナド、13位ヴェルニュ、14位バトン、15位グティエレス、16位ボタス、17位チルトン、18位ビアンキ、19位ヒュルケンベルグとなった。
ヒュルケンベルグは途中でリタイアしているが、完走扱い。
ウェーバー、ピック、ファン・デル・ガルデはリタイアとなっている。
ホームストレートに戻ってきたヴェッテルは、グランドスタンド前でドーナツターンを決め、クルマから飛び出して全身で喜びを表している。
このレースの結果により、ドライバーズチャンピオンシップはヴェッテルが322p、アロンソ207p、ライコネン183p、ハミルトン169p、ウェーバー148p、ロズベルグ144pとなった。
また、コンストラクターズチャンピオンシップはレッドブルが470p、メルセデス313p、フェラーリ309p、ロータス285pとなっている。
次戦アブダビGPは、1週間後の11月3日に決勝レースが行われる。