2013年F1世界選手権第12戦イタリアGPは、日曜日の決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温25℃、路面温度29℃、湿度60%、風速4.0m、曇りのドライコンディションとなっている。
予選開始前に雨が降ったが、トラックは乾いている。
土曜日の予選ではヴェッテルがポールポジションを獲得し、2位に入ったウェーバーとともにレッドブルがフロントローを独占した。2列目にヒュルケンベルグとマッサ、3列目にアロンソとロズベルグ、4列目にリチャルドとペレス、5列目にバトンとヴェルニュが並んでいる。予選Q3進出を逃したライコネンとハミルトンは6列目からレースをスタートさせる。
予選14位のスーティルは、ハミルトンの走行を妨害したとして3グリッド降格のペナルティを科せられた。レースを17番グリッドからスタートさせる。
今回使用されるタイヤは、ハードとミディアムだ。DRSゾーンは2カ所で、ホームストレートとターン7と8の間のストレートに設けられた。
現地時間午後2時、22台のクルマがフォーメーションラップに向かった。
ほとんどのクルマがミディアムを履いている。ライコネン、ハミルトン、グティエレスはハードタイヤを履いている。
ヴェッテルのクルーは2回のバーンアウト走行をするように指示している。
22台のクルマがグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
マッサが飛び出す。ヴェッテルがターン1でハードブレーキングをするが、上手く抜け出した。
マッサがウェーバーを抜いて2番手に浮上。ウェーバー、アロンソ、ヒュルケンベルグが続いている。
バトンが12番手にポジションを落とした。
ディ・レスタがクルマを止めている。
ハミルトンがパラボリカでライコネンをパスした。
2周目 ライコネンがピットイン。
現在の順位は、ヴェッテル、マッサ、ウェーバー、アロンソ、ヒュルケンベルグ、ロズベルグ、リチャルド、ペレス、ヴェルニュ、ハミルトン、バトン、スー ティル、グロージャン、マルドナド、グティエレス、ボタス、ピック、ファン・デル・ガルデ、ビアンキ、チルトン、ライコネンとなっている。ディ・レスタは レースを終えている。
3周目 ヴェッテルが1分30秒357のファステストを記録した。マッサとの差は1秒4だ。
アロンソがウェーバーをパスして3番手となった。
アロンソがウェーバーをパスした際にウェーバーのクルマからパーツが飛んだ。
4周目 スタートのリプレイ。バトンが出遅れている。ライコネンはバトンをパスしてターン1でペレスのクルマの後方に接触した。
ディ・レスタはターン1で左前を走っていたグロージャンのクルマの右リアタイヤに乗り上げ、クルマにダメージを負ったようだ。
6周目 ヴェッテルとマッサの差は2秒8、マッサとアロンソの差は1秒1、アロンソとウェーバーの差は1秒、ウェーバーとヒュルケンベルグの差はコンマ9 秒となっている。ヒュルケンベルグの後ろにロズベルグ、リチャルド、ペレス、ヴェルニュ、ハミルトン、バトン、グロージャンが連なっている。
7周目 ライコネンが1分29秒131のファステストラップを記録した。ペレスとの接触によるクルマへのダメージはないようだ。
8周目 ヴェッテルが1分29秒119のファステストを記録した。マッサとの差は3秒6に開いている。
アロンソがマッサにコンマ4秒差まで迫っている。DRSの使用可能範囲内だ。アロンソはターン1でマッサを交わして2番手となった。
9周目 グロージャンが前を走るハミルトンを狙っている。
10周目 ヴェッテルが1分29秒008のファステストを記録し、アロンソとの差を4秒8に広げた。10番手のバトンがヴェルニュに迫っている。
オープニングラップでのディ・レスタとグロージャンの接触事故が審議対象となった。レース後に審議される。
11周目 ヴェッテルは再びファステストラップを記録した。アロンソとの差は5秒2に広がっている。
ライコネンが1分28秒953のファステストを記録した。彼は19番手を走行している。
ハミルトンはグロージャンを振り切り、前を走るバトンに迫っている。
12周目 ハミルトンのクルーはスローパンクチャーの疑いがあるためピットに入るように指示している。
13周目 ハミルトンのクルーは再三ピットに入るように指示しているが、彼は走行を続けている。
14周目 ハミルトンがピットイン。ハードからミディアムに交換した。
ヴェッテルとアロンソの差は6秒、アロンソとマッサの差は1秒9、マッサとウェーバーの差はコンマ7秒、ウェーバーとヒュルケンベルグの差は2秒6となっている。
15周目 ウェーバーがターン1でマッサにオーバーテイクを仕掛けようとした。
ヴェルニュがスローダウンしている。クルマの後方から白煙が上がっている。ヴェルニュはクルマを止めてリタイアとなった。
17周目 ヴェッテルとアロンソの差は6秒5、アロンソとマッサの差は3秒3、マッサとウェーバーの差はコンマ8秒となっている。
18周目 ピックがピットイン。ライコネンが1分28秒669のファステストを記録した。10番手のグロージャンが前を走るバトンを狙っている。
19周目 現在の順位は、ヴェッテル、アロンソ、マッサ、ウェーバー、ヒュルケンベルグ、ロズベルグ、リチャルド、ペレス、バトン、グロージャン、スー ティル、グティエレス、マルドナド、ボタス、ライコネン、ハミルトン、ファン・デル・ガルデ、ビアンキ、チルトン、ピックとなっている。
ここでファン・デル・ガルデがピットに入った。
20周目 8番手のペレスがリチャルドに迫っている。
21周目 グロージャンがピットイン。ミディアムからハードに交換した。
22周目 バトンがピットイン。ミディアムからハードに交換した。
23周目 リチャルド、ペレスがピットイン。両ドライバーともハードに交換した。
ビアンキもピットに入った。
24周目 ヴェッテル、ウェーバーがピットイン。両ドライバーともハードに交換した。
ウェーバーのフロントウイングの右翼端板がなくなっている。
25周目 マッサ、ヒュルケンベルグがピットイン。スーティル、マルドナドもピットに入った。
ハミルトンが1分28秒016のファステストを記録している。マッサはウェーバーの後ろでコースに戻った。
26周目 ヴェッテルが1分27秒599のファステストを記録した。ボタスがピットに入った。
27周目 ロズベルグがピットイン。
28周目 アロンソがピットイン。ハードに交換した。
グティエレスもピットに入った。これで全車が1回目のピットストップを終えた。
29周目 現在の順位は、ヴェッテル、アロンソ、ウェーバー、マッサ、ライコネン、ヒュルケンベルグ、ロズベルグ、ハミルトン、リチャルド、バトン、ペレ ス、グロージャン、グティエレス、スーティル、マルドナド、ボタス、ピック、ファン・デル・ガルデ、ビアンキ、チルトンとなっている。
30周目 ヴェッテルとアロンソの差は10秒2、アロンソとウェーバーの差は1秒2、ウェーバーとマッサの差は1秒7、マッサとライコネンの差は2秒1となっている。
31周目 ライコネンがピットイン。ミディアムからミディアムに交換した。彼は14番手でコースに戻った。ハミルトンが前を走るヒュルケンベルグを狙っている。
32周目 ハミルトンがターン1でヒュルケンベルグにオーバーテイクを仕掛けた。ヒュルケンベルグはポジションを守ったが、その先のストレートでハミルトンが彼をパスした。
33周目 ペレスが前を走るバトンを狙っている。
34周目 ヴェッテルとアロンソの差は11秒1に広がった。
35周目 ハミルトンが1分27秒301のファステストを記録した。
ヴェッテルとアロンソの差は10秒7、アロンソとウェーバーの差は1秒6、ウェーバーとマッサの差は1秒6、マッサとハミルトンの差は3秒6となっている。
36周目 ヒュルケンベルグにオーバーテイクを仕掛けたロズベルグは、ターン1で飛び出してしまった。彼はエスケープロードを使ってコースに戻っている。
37周目 8番手リチャルドの後ろにバトン、ペレス、グロージャンが連なっている。5番手のハミルトンは前を走るマッサとの差を徐々に詰めている。
38周目 ハミルトンが1分27秒192のファステストを記録した。ヴェッテルとアロンソの差は11秒3、アロンソとウェーバーの差は1秒、ウェーバーとマッサの差は2秒1、マッサとハミルトンの差は2秒2となっている。
39周目 ハミルトンがピットイン。ハミルトンはミディアムに交換して14番手でコースに戻った。
ピックもピットに入っている。
40周目 ウェーバーがアロンソにコンマ7秒差に迫っている。ライコネンが1分27秒010のファステストを記録した。
41周目 ファン・デル・ガルデがピットに入った。
42周目 アロンソに迫るウェーバーだが、エンジニアはシフトに問題があると伝えている。
43周目 スーティルとライコネンがグティエレスをパスしたシーンがリプレイで流れた。今度はハミルトンがグティエレスを狙っている。
44周目 現在の順位は、ヴェッテル、アロンソ、ウェーバー、マッサ、ヒュルケンベルグ、ロズベルグ、リチャルド、バトン、グロージャン、ペレスとなっており、ここまでがポイント圏内だ。
11位以降はスーティル、ライコネン、グティエレス、ハミルトン、ボタス、ピック、ビアンキ、ファン・デル・ガルデ、チルトンとなっている。
45周目 ライコネンとハミルトンがスーティルを交わした。
46周目 ヴェッテルとアロンソの差は10秒8、アロンソとウェーバーの差はコンマ7秒、ウェーバーとマッサの差は2秒2、マッサとヒュルケンベルグの差は4秒2、ヒュルケンベルグとロズベルグの差はコンマ5秒となっている。
47周目 ライコネンはKERSにトラブルを抱えているようだ。後方からハミルトンが迫っている。
48周目 ハミルトンがターン1でライコネンにオーバーテイクを仕掛けたが、ライコネンがポジションを守った。
残り5周 53周のレースは残り5周となった。ヴェッテルとアロンソの差が9秒8に縮まっている。ウェーバーはアロンソにコンマ8秒差に迫っているがなかなか抜くことができない。
ハミルトンはターン1の先でライコネンをパスした。
残り4周 ハミルトンはペレスをパスして10番手となった。
残り3周 ロズベルグが1分26秒500のファステストを記録した。
ハミルトンはターン1手前でバトンをパスした。
残り2周 ライコネンはペレスをパスして11番手となった。
ファイナルラップ ヴェッテルはアロンソに7秒4の差をつけてファイナルラップに突入した。ハミルトンが1分25秒849のファステストを記録している。ハミルトンはグロージャンの真後ろに迫っている。
ここでスーティルがピットに入り、リタイアとなった。
レース終了! ヴェッテルがトップチェッカーを受けて優勝を飾った。アロンソ、ウェーバーが続いている。
最後までグロージャンを負ったハミルトンだったが、彼を抜くことはできなかった。
ウェーバーとライコネンはホームストレートにクルマを止めている。
イタリアGP決勝結果は、1位ヴェッテル、2位アロンソ、3位ウェーバー、4位マッサ、5位ヒュルケンベルグ、6位ロズベルグ、7位リチャルド、8位グ ロージャン、9位ハミルトン、10位バトン、11位ライコネン、12位ペレス、13位グティエレス、14位マルドナド、15位ボタス、16位スーティル (完走扱い)、17位ピック、18位ファン・デル・ガルデ、19位ビアンキ、20位チルトンとなり、ヴェルニュとディ・レスタはリタイアとなった。
ドライバーズチャンピオンシップは、ヴェッテル222p、アロンソ169p、ハミルトン141p、ライコネン134p、ウェーバー130p、ロズベルグ104pとなっている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、レッドブル352p、メルセデス245p、フェラーリ248p、ロータス191p、マクラーレン66pとなっている。
今シーズン6勝目を挙げたヴェッテルがアロンソとの差を53ポイントに広げた。
予選Q2敗退が響いたハミルトンとライコネンは、ハミルトンが2ポイント、ライコネンは2戦連続のノーポイントでレースを終えた。
表彰台の下には大勢のフェラーリファンが詰めかけており、アロンソに声援を送っている。
次戦のシンガポールGPは、2週間後の9月22日に決勝レースが行われる。