カナダGP決勝 ヴェッテルが優勝、2位争いはアロンソが制する
カナダGPの決勝レースが終了した。ポールポジションからスタートしたヴェッテルが最初から飛び出し、独創する展開。2位以下は何度も順位が入れ替わるレースとなった。結果はヴェッテルが優勝、アロンソが2位、ハミルトンが3位となった。3番手からスタートしたボタスはスタート直後に順位を落とし、結果は14位となった。
2013年F1世界選手権第7戦カナダGPは、日曜日の決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温23℃、路面温度29℃、湿度39%、風速3.6m、晴れのドライコンディションとなっている。今回使用されるタイヤはスーパーソフトとミディアムだ。
土曜日の予選ではヴェッテルがポールポジションを獲得し、ハミルトンがフロントローに並んだ。2列目にボタスとロズベルグ、3列目にウェーバーとアロンソ、4列目にヴェルニュとスーティルが並んでいる。予選9位のライコネンと10位のリチャルドは2グリッド降格のペナルティを受けたため、予選11位のヒュルケンベルグが9位、ライコネンが10位、リチャルドが11位からのスタートとなった。
また、予選19位のグロージャンは前回のモナコGPでのクラッシュにより今回のレースで10グリッド降格のペナルティを科せられているため、最後尾からのスタートとなる。
DRSゾーンは2カ所で、カジノストレートとホームストレートに設けられている。
現地時間午後2時、22台のクルマがフォーメーションラップに向かった。
ほとんどのクルマがスーパーソフトを履いている。
ディ・レスタ、ビアンキ、チルトン、グロージャンはミディアムでのスタートを選択した。
22台のクルマがグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
ヴェッテルが順調に飛び出す。
ロズベルグがボタスを交わし、3番手に浮上。ウェーバーもボタスを交わしている。
アロンソもボタスをパスした。
ヒュルケンベルグが最終シケインをカットした。
2周目 現在の順位は、ヴェッテル、ハミルトン、ロズベルグ、ウェーバー、アロンソ、ボタス、ヴェルニュ、スーティル、リチャルド、ライコネン、ヒュルケンベルグ、ペレス、マルドナド、マッサ、バトン、ディ・レスタ、ファン・デル・ガルデ、グティエレス、ピック、グロージャン、ビアンキ、チルトンとなっている。
3周目 マッサがマルドナドをパスして13番手となった。
4周目 ヴェッテルとハミルトンの差は3秒2、ハミルトンとロズベルグの差は1秒6、ロズベルグとウェーバーの差はコンマ6秒、ウェーバーとアロンソの差は2秒3、アロンソとボタスの差は1秒8となっている。
ボタスの後ろに長い列が出来ている。
ライコネンのスタートのリプレイが流れた。11番グリッドのリチャルドが素晴らしい飛び出しでヒュルケンベルグとライコネンを交わしている。
6周目 ヴェルニュがボタスを交わした。
スーティルもボタスを交わそうとしたが、軽く接触したようでスーティルがスピンを喫した。
後方のクルマが彼に接触しそうになったが、難を逃れた。
7周目 前のラップでヘアピンでマルドナドとバトンが接触。マルドナドはフロントウイングにダメージを負った。
スピンを喫したスーティルは13位までポジションを落としている。
8周目 ヴェッテルとハミルトンの差は4秒4となった。9番手のライコネンがリチャルドの真後ろに迫っている。
ディ・レスタはDRSにトラブルを抱えているようだ。
9周目 ファン・デル・ガルデがピットイン。
10周目 スーティルがピットイン。ヴェッテルとハミルトンの差が5秒1に広がった。
マッサがヒュルケンベルグをパスし、10番手にポジションを上げた。
11周目 ヴェッテルがクルマを壁にこすらせるシーンがリプレイで流れた。
12周目 ピックがピットイン。
ライコネンがリチャルドをパスし、8番手となった。マッサもリチャルドを狙っている。
マッサはヘアピンでリチャルドに並んだが、抜くことが出来ない。
13周目 リチャルド、ヒュルケンベルグ、マルドナドがピットイン。
14周目 ウェーバー、ヴェルニュがピットイン。ヴェッテルはペースを上げてハミルトンとの差を7秒5に広げている。
ウェーバーはミディアムに交換した。
ペレスもピットに入っている。
ペレスもミディアムに交換した。
15周目 ロズベルグがピットイン。スーパーソフトに交換した。彼は2ストップ作戦のようだ。
ボタスもピットに入り、ミディアムに交換した。
16周目 スーティルとマルドナドの事故が審議対象となった。
17周目 ヴェッテルがピットイン。
ミディアムに交換した。
アロンソもピットに入り、ミディアムに交換している。
ウェーバーが前を走るロズベルグにコンマ6秒差まで迫っている。
最後尾スタートのグロージャンが10番手までポジションを上げている。
18周目 マッサがピットイン。
スーパーソフトに交換した。
マルドナドはドライブスルーペナルティを科せられ、先ほどピットレーンを通過した。
19周目 ハミルトンがピットイン。ミディアムに交換した。
20周目 現在の順位は、ヴェッテル、ハミルトン、ロズベルグ、ウェーバー、アロンソ、ライコネン、ヴェルニュ、ディ・レスタ、グロージャン、バトン、スーティル、マッサ、グティエレス、ボタス、ペレス、ヒュルケンベルグ、リチャルド、ビアンキ、マルドナド、チルトン、ピック、ファン・デル・ガルデとなっている。
21周目 ボタスがグティエレスをパスして13番手となった。
22周目 グティエレスがピットイン。ヴェッテルとハミルトンの差は11秒6、ハミルトンとロズベルグの差は3秒9、ロズベルグとウェーバーの差は1秒、ウェーバーとアロンソの差は2秒となっている。
23周目 ライコネンがピットイン。ミディアムに交換したが、左リアタイヤの装着に時間がかかってしまった。
9番手バトンの後ろにスーティルとマッサが迫っている。
24周目 ライコネンのピットストップのリプレイが流れた。リアのジャッキアップに問題があったようだ。
スーティルがカジノストレートでバトンをパスした。バトンは少しスローダウンしたように見えた。
マッサもバトンを交わし、バトンは10番手となった。
25周目 マッサがスーティルにオーバーテイクを仕掛けたが、抜くことが出来ない。
26周目 ヴェッテルとハミルトンの差は13秒3、ハミルトンとロズベルグの差は5秒1、ロズベルグとウェーバーの差はコンマ4秒、ウェーバーとアロンソの差は1秒3、アロンソとヴェルニュの差は22秒4となっている。
ウェーバーがロズベルグにオーバーテイクを仕掛けたが、ロズベルグがポジションを守った。
27周目 ウェーバーが手こずっている間にアロンソがウェーバーの後ろに迫っている。
28周目 バトンがピットイン。
スーパーソフトからミディアムに交換した。
まだピットに入っていないのは、ミディアムタイヤでレースをスタートしたディ・レスタ、グロージャン、ビアンキ、チルトンの4台となった。
29周目 ウェーバーがDRSを使ってロズベルグにオーバーテイクをしかけたが、ロズベルグがポジションを守った。
31周目 前のラップでウェーバーとアロンソがロズベルグをパスした。
32周目 ロズベルグがピットイン。
ミディアムに交換した。
現在の順位は、ヴェッテル、ハミルトン、アロンソ、ロズベルグ、ヴェルニュ、ディ・レスタ、グロージャン、スーティル、マッサ、ボタス、ペレス、ライコネン、ヒュルケンベルグ、リチャルド、バトン、グティエレス、マルドナド、ビアンキ、チルトン、ピック、ファン・デル・ガルデとなっている。
34周目 ペレスがボタスを交わして11番手となった。ライコネンもボタスを狙っている。
ヴェッテルがライコネンを周回遅れにした。
35周目 ミディアムで35周を走ったディ・レスタが自己ベストを記録している。
36周目 ヴェッテルとハミルトンの差は16秒1、ハミルトンとウェーバーの差は8秒6、ウェーバーとアロンソの差は2秒、アロンソとロズベルグの差は22秒5となっている。
何も起こらない限り、表彰台争いは4番手のアロンソまでになりそうだ。
ロズベルグの後ろには6秒5の差でヴェルニュが続いており、ヴェルニュとディ・レスタの差が1秒6、ディ・レスタとグロージャンの差が8秒1となっている。
37周目 ウェーバーが周回遅れのケータハムと接触。フロントウイングの翼端板を失った。
38周目 アロンソが1分18秒009のファステストを記録した。
ウェーバーと接触したファン・デル・ガルデは、ブルーフラッグ無視で審議対象となった。
この間にスーティルとピックがピットに入った。
39周目 フロントウイングにダメージを負ったウェーバーだが、自己ベストを記録している。
アロンソが再びファステストを記録し、ウェーバーにコンマ6秒差に迫っている。
40周目 ヒュルケンベルグがピットイン。
ファン・デル・ガルデに10秒間のストップ&ゴーペナルティが科せられた。
チルトンがピットに入った。
41周目 リチャルドがピットイン。
ファン・デル・ガルデがピットに入り、ストップ&ゴーペナルティを行っている。
42周目 ボタスがピットイン。
アロンソがウェーバーをパスして3番手となった。
ここでマッサがピットに入った。スーパーソフトからミディアムに交換している。
43周目 ヴェッテルが1分17秒381のファステストを記録し、8番手のグロージャンを周回遅れにした。
19番手のビアンキがピットに入った。
グロージャンもピットに入り、ミディアムからスーパーソフトに交換した。
45周目 ペレスがピットイン。
7番手のディ・レスタだけがまだピとに入っていない。
46周目 ヴェッテルが1分17秒324のファステストを記録した。2番手のハミルトンとの差は15秒だ。
ハミルトンとアロンソの差は8秒9、アロンソとウェーバーの差は1秒5、ウェーバーとロズベルグの差は27秒4となっている。
47周目 ウェーバーがピットイン。
再びミディアムに交換した。ダメージを負ったフロントウイングは交換しなかった。
ファン・デル・ガルデがフロントウイングを引きずって走行している。
48周目 アロンソがピットイン。ミディアムに交換した。
ファン・デル・ガルデはヒュルケンベルグと接触したようで、ヒュルケンベルグはクルマを止めてレースを終えた。ファン・デル・ガルデもクルマを止めている。
49周目 ハミルトンがピットイン。ミディアムに交換した。
51周目 ウェーバーが1分16秒753のファステストを記録した。
50周目 ヴェッテルがピットイン。ミディアムに交換した。
ロズベルグが右フロントタイヤをロックアップさせたシーンがリプレイで流れた。
ファン・デル・ガルデとヒュルケンベルグの事故が審議対象となった。
51周目 ウェーバーが1分16秒753のファステストを記録した。
現在の順位は、ヴェッテル、ハミルトン、アロンソ、ウェーバー、ロズベルグ、ヴェルニュ、ディ・レスタ、スーティル、ライコネン、グロージャン、マッサ、ペレス、バトン、ボタス、グティエレス、リチャルド、マルドナド、ビアンキ、チルトン、ピックとなっている。
52周目 ヴェッテルが最初のシケインでコースオフを喫した。
53周目 ハミルトンとアロンソの差が3秒9に縮まった。
54周目 アロンソが1分16秒734のファステストを記録した。
チャンピオンシップで3位につけているアロンソは、このままレースが終わればライコネンを交わして2位に浮上する。トップのヴェッテルとの差を詰めるためにも1つでも上のポジションが欲しい。
55周目 グロージャンがピットイン。スーパーソフトからミディアムに交換した。1ストップ作戦ではきつかったようだ。
ミディアムでスタートしたディ・レスタはまだピットに入らず走行を続けている。彼は現在7番手だ。
56周目 ヴェッテルが1分16秒561の『ファステストを記録した。
ヴェッテルとハミルトンの差は16秒、ハミルトンとアロンソの差は1秒9となっている。
57周目 アロンソとウェーバーの差は7秒3、ウェーバーとロズベルグの差は21秒5、ロズベルグとヴェルニュの差は16秒8、ヴェルニュとディ・レスタの差は1秒9、ディ・レスタとスーティルの差は25秒4、スーティルとライコネンの差は1秒9となっている。
ディ・レスタがピットに入り、新品のスーパーソフトに交換した。
58周目 アロンソが1分16秒457のファステストを記録した。ハミルトンとの差が1秒2に縮まっている・
ロズベルグがピットに入った。ミディアムに交換している。
ヴェルニュもピットに入った。
59周目 アロンソがハミルトンの後ろについた。
60周目 ハミルトンとアロンソの差がコンマ4秒となった。
8番手のスーティルがブルーフラッグ無視で審議対象となった。
61周目 スーティルにドライブスルーペナルティが科せられた。
62周目 現在の順位は、ヴェッテル、ハミルトン、アロンソ、ウェーバー、ロズベルグ、ヴェルニュ、ディ・レスタ、スーティル、ライコネン、マッサ、ペレス、バトン、グロージャン、ボタス、グティエレス、リチャルド、マルドナド、ビアンキ、ピック、チルトンとなっている。
アロンソがヘアピンでハミルトンに並びかけたが、パスすることはできなかった。
63周目 アロンソがホームストレートでハミルトンをパスし、2番手となった。
スーティルがピットに入り、ドライブスルーペナルティを行った。
64周目 スーティルは10番手でコースに戻った。8番手のライコネンの後ろにマッサが迫っている。
65周目 ハミルトンがDRSを使ってアロンソとの差を詰めた。オーバーテイクのチャンスを狙っている。
16番手のグティエレスがピットに入った。
66周目 70周のレースは残り5周となった。ハミルトンはアロンソにオーバーテイクを仕掛け、少し接触した。
グティエレスがターン2でクルマを止めている。
67周目 DRSの使用が禁止された。グティエレスはタイヤバリアに接触したようだが、無事にクルマから降りている。
残り3周 ヴェッテルはアロンソに19秒の差をつけており、すでにクルージング状態に入っている。
アロンソとハミルトンの差は1秒6に開いた。
ハミルトンの後ろにウェーバー、ロズベルグ、ヴェルニュ、ディ・レスタ、ライコネン、マッサ、スーティルが続いており、ここまでがポイント圏内だ。
残り2周 マッサはライコネンの後ろに迫っているが、抜くことができない。
ファイナルラップ ヴェッテルはアロンソに15秒3の差をつけてファイナルラップに入った。
ウェーバーが1分16秒182のファステストを記録している。
マッサがライコネンをパスして8番手となった。
レース終了! 独走したヴェッテルがトップチェッカーを受け、カナダGPを初めて制した。
アロンソが2位、ハミルトンが3位、ウェーバーが4位となった。
カナダGP決勝結果は、1位ヴェッテル、2位アロンソ、3位ハミルトン、4位ウェーバー、5位ロズベルグ、6位ヴェルニュ、7位ディ・レスタ、8位マッサ、9位ライコネン、10位スーティル、11位ペレス、12位バトン、13位グロージャン、14位ボタス、15位リチャルド、16位マルドナド、17位ビアンキ、18位ピック、19位チルトンとなり、グティエレス、ヒュルケンベルグ、ファン・デル・ガルデはリタイアとなった。
ドライバーズチャンピオンシップは、ヴェッテル132p、アロンソ96p、ライコネン88p、ハミルトン77p、ウェーバー69p、ロズベルグ57pとなり、アロンソがライコネンを抜いて2位に浮上した。
コンストラクターズチャンピオンシップは、レッドブル201p、フェラーリ145p、メルセデス134p、ロータス114pとなり、メルセデスがロータスを抜いて3位となった。
9位に入ったライコネンは24戦連続でポイントを獲得し、ミハエル・シューマッハの記録に並んだ。
次戦のイギリスGPは、3週間後の6月30日に決勝レースが行われる。