4月21日にアメリカ・ロングビーチ市街地コースで行われたインディカー・シリーズ第3戦において、佐藤琢磨選手が日本人ドライバーとして初めて、アメリカのトップ・オープンホイール・レースで優勝した。YouTubeの公式チャンネルで公開されているハイライト映像やホンダからリリースされた公式写真も合わせ、改めてこの快挙についてご紹介させていただきたい。
土曜日の午前中に行われたプラクティスではマシン・バランスが思い通りにならずに苦しみ17番手タイムに終わった琢磨だったが、その後の予選に向けてソフト・タイヤに合わせてセッティングを調整したことが上手く行き、2列目アウト側となる4番手のスターティング・グリッドを獲得する。 そして日曜日の決勝レース。琢磨はスタートで昨年ランキング2位のウィル・パワーをパスして3位にポジションを上げると、23周目には2012年チャンピオンのライアン・ハンターレイをオーバーテイク。2番手のまま28周目に1回目のピットインを行う。 次の周、ポール・ポジションからスタートしそれまでトップを走り続けていたダリオ・フランキッティもピットに入ったが、そこで作業に時間が掛かり、この間に琢磨がトップへ。 ハード・タイヤを履いてレースをスタートし、レース中盤からゴールまでソフト・タイヤで戦うという作戦が見事に当たり、そのまま最後までレースをリードし続けた。レース終盤、同じ作戦を採ったグレアム・レイホールが2位に上がり、一時は後ろから迫ってきたが、その後再びギャップを拡げると5秒の差をつけて琢磨はファイナル・ラップに突入。 この周、後方グループで事故が発生したためイエロー・フラッグとチェッカー・フラッグが同時に振られ、琢磨はついに念願の初優勝、日本人ドライバーとしてもアメリカン・オープンホイール・シリーズの最高峰レースで初めて勝者として名前を刻んだ。
佐藤琢磨選手のコメント 「言葉もありません。最高の気分です。信じられないですし、本当にうれしいです。今週は完ぺきなレースウイークエンドになっていました。チームが最高の仕事をしてくれました。ピットストップも作戦も完ぺきでした。Hondaエンジンもパワフルで、レース中の私は、マシンを限界で走らせることを楽しむことさえできていました。開幕2レースで課題となっていたピットストップも、今日は本当にすばらしかったです。クルー全員が完ぺきな仕事をしていました。自分も集中力を保ち、与えられた仕事をやり遂げようと考えながら走っていました。その結果、すべてがうまくいって、まるで簡単に勝てたように感じたほどでした。この勝利が、まだ震災の影響が残っている日本に、いいニュースとなってくれるといいですね。日本の朝に、こうしたニュースを届けられることをうれしく思います」
「言葉もありません。最高の気分です。信じられないですし、本当にうれしいです。今週は完ぺきなレースウイークエンドになっていました。チームが最高の仕事をしてくれました。ピットストップも作戦も完ぺきでした。Hondaエンジンもパワフルで、レース中の私は、マシンを限界で走らせることを楽しむことさえできていました。開幕2レースで課題となっていたピットストップも、今日は本当にすばらしかったです。クルー全員が完ぺきな仕事をしていました。自分も集中力を保ち、与えられた仕事をやり遂げようと考えながら走っていました。その結果、すべてがうまくいって、まるで簡単に勝てたように感じたほどでした。この勝利が、まだ震災の影響が残っている日本に、いいニュースとなってくれるといいですね。日本の朝に、こうしたニュースを届けられることをうれしく思います」