2013年F1世界選手権はいよいよバーレーンGP決勝レースのときを迎えた。
レース開始前の気温は29℃、路面温度は41℃、湿度40%で晴れ、ドライコンディションとなっている。昨日までよりもかなり風が強く、ホームストレートで向かい風になる方向で風速6メートル程度の風が吹いている。
ポールシッターはロズベルグ、その隣にヴェッテルというフロントロー。2列めにはアロンソとマッサのフェラーリコンビが並ぶ。3列目はディ・レスタとスー ティルのフォースインディアコンビ、4列目にウェーバーとライコネン、そして5列目にはハミルトンとバトン。ここまでがポイント圏内からのスターティング グリッドとなっている。
10番グリッドからスタートするバトンは予選Q3でタイムを出さなかったため、自由にタイヤが選べる立場。他のクルマが予選最後のアタックで使ったタイヤを履いているのに対し、バトンは新品のミディアムタイヤでレースをスタートする。
上位陣は、4番手スタートのマッサがハードタイヤ、それ以外は全員ミディアムタイヤ。
日本時間9時ちょうど、フォーメーションラップがスタートした。各車無事にダミーグリッドを離れ、周回をしている。
隊列が最終コーナーを回り、先頭のロズベルグから順に各車がグリッドにつく。
シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
先頭で飛び出したロズベルグにヴェッテルが車を寄せる。
アロンソが第1コーナーでヴェッテルを交わし、2番手に浮上。
ターン5付近でアロンソがワイドになり、そのすきを突いてヴェッテルが順位を取り戻して2番手。
スーティルがスローダウンしている。
1周を終えた時点での順位は、1位ロズベルグ、2位ヴェッテル、3位アロンソ、4位ディ・レスタ、5位マッサ、6位ウェーバー、7位ライコネン、8位バト ン、9位ペレス、10位ハミルトン、11位グロージャン、12位ヒュルケンベルグ、13位リチャルド、14位マルドナド、15位ボタス、16位ヴェル ニュ、17位ビアンキ、18位ファン・デル・ガルデ、19位ピック、20位チルトンとなっている。
グティエレスはピットイン。スーティルもピットに入っている。
2周目 バトンが1分42秒654のファステストラップ。新品ミディアムタイヤの効果が出ている。
ファン・デル・ガルデがピットイン。
3周目 ヴェッテルがロズベルグを交わしてトップに立つ。
4周目 アロンソがDRSを使ってメインストレートでロズベルグを抜くが、ロズベルグがターン1で再び順位を取り戻す。
このすきにヴェッテルは2番手との距離を徐々に広げている。
5周目 アロンソがターン1でロズベルグを捉えた。今回はロズベルグも為す術がなく、3番手に後退。トップはヴェッテル、2番手アロンソ、3番手ロズベルグというオーダー。
ロズベルグはペースが上がらず、後ろのディ・レスタから順位を守る体勢に。
6周目 ディ・レスタがロズベルグをオーバーテイクして3イに浮上。
トップのベッテルと2番手アロンソとの差は3.5秒にまで広がっている。2番手以降は11番手のハミルトンまで各車1秒以内の差で隊列が連なっている。
7周目 4番手のロズベルグが後ろのマッサのプレッシャーを受けている。コーナーごとにマッサが仕掛けている状況。
アロンソのリアウィングが開いたままになって戻らなくなっている状況。ダウンフォースに大きな影響があるため、このまま走行を続けるのは難しいか。
ここでアロンソに「ピットインしろ」という指示。
8周目 アロンソがピットイン。
アロンソはハードタイヤに交換。リアウィングのフラップはクルーが手で直してコースへと送り出す。隊列が詰まっていたため、アロンソは17番手まで順位を下げることとなった。
DRSゾーンでアロンソのリアウィングのアップ映像。開いたリアウィングを閉じることができない模様。
9周目 ウェーバーとグロージャンがピットイン。
アロンソも再びピットイン。
アロンソはリアウィングを直してピットアウト。今後DRSを使えない可能性がある。
ヴェルニュとファン・デル・ガルデが接触。両車ともダメージを受けている。
10周目 ロズベルグとバトンがピットイン。リチャルドもピットに入る。
ロズベルグとバトンはハードタイヤへの交換。
11周目 トップを走行していたヴェッテルがピットイン。ハードタイヤに交換して5番手でレースに戻る。
11周目 現在のトップはディ・レスタ、2番手ライコネン、3番手ヒュルケンベルグ、4番手ボタスというオーダー。この4台はまだピットストップを行なっていない。
トップの2人は12周ほど走ったミディアムタイヤで走行している。
12周目 バトンがロズベルグを交わして7番手に浮上。
13周目 ヒュルケンベルグがピットイン。
現在の順位は、1位ディ・レスタ、2位ライコネン、3位ヴェッテル、4位ウェーバー、5位ボタス、6位ロズベルグ、7位バトン、8位マッサ、9位グロー ジャン、10位ペレス、11位ハミルトン、12位マルドナド、13位ヒュルケンベルグ、14位アロンソ、15位リチャルド、16位グティエレス、17位 ピック、18位ビアンキ、19位チルトン、20位スーティル、21位ファン・デル・ガルデ、22位ヴェルニュとなっている。
14周目 グロージャンとペレスがサイトバイサイドの8位争いを繰り広げている。
トップのディ・レスタ、2位ライコネンはミディアムタイヤで15周目に突入。2ストップ作戦をとっている可能性がある。
15周目 ディ・レスタがピットイン。ヴェッテルがライコネンを交わしてトップに立つ。
ディ・レスタはハードタイヤに交換し、9番手でレースに復帰した。目の前ではグロージャンとペレスがバトルをしている。
17周目 ライコネンがとうとうピットイン。ハードタイヤに交換し、11番手でコースに復帰した。
これでヴェッテルが再びトップに立った。
7番手マッサのフロントウィングが壊れている。
マッサは右リアタイヤのトレッドが剥離している。クルマが激しく振動し、後ろのクルマにオーバーテイクされている。
18周目 マッサがピットイン。新品のミディアムタイヤに交換して15番手でコースに戻る。
ヴェルニュがピットイン。クルマがクルーによってガレージに運ばれている。ここでリタイヤか。
19周目 現在の順位は、1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位ロズベルグ、4位バトン、5位グロージャン、6位ペレス、7位ディ・レスタ、8位ハミルト ン、9位ライコネン、10位ヒュルケンベルグ、11位マルドナド、12位アロンソ、13位ボタス、14位リチャルド、15位マッサ、16位ピック、17位 ビアンキ、18位チルトン、19位グティエレス、20位スーティル、21位ファン・デル・ガルデの順。
トップのベッテルと2位ウェーバーとの差は10秒以上。3番手ロズベルグのコンマ数秒後ろにバトンが迫っている。
20周目 バトンがロズベルグをオーバーテイクして3位に浮上。
ロズベルグは続くグロージャンにも抜かれ、5番手にまで転落。すぐ後ろにはペレスも迫っている。
21周目 バトルをしていたロズベルグとペレスが同時ピットイン。両者ハードタイヤに交換してピットアウト。
ロズベルグが12番手、ペレスが13番手でコースに戻った。
ここで3番手を走行中のバトンにピットインの指示。タイヤが厳しく、後ろのグロージャンからプレッシャーを受けている。
一方トップのヴェッテルは順調にウェーバーとの差を広げており、現在16秒のギャップを築いている。
22周目 2番手ウェーバーと3番手バトンが同時にピットイン。両者新品ハードでピットアウト。
ウェーバーは9番手、バトンは12番手でコースに復帰した。
ペレスがようやくロズベルグを交わして前に出る。ペレスはこれで10番手、ポイント圏内に入った。
現在コース上でミディアムタイヤを履いているのは5番手ハミルトンと13番手のマッサのみ。
23周目 ここでハミルトンがピットイン。ハードタイヤに交換して15番手でコースに戻る。
24周目 現在の順位は1位ヴェッテル、2位グロージャン、3位ディ・レスタ、4位ライコネン、5位ヒュルケンベルグ、6位ウェーバー、7位アロンソ、8位ペレス、9位バトン、10位ロズベルグという上位のラインナップとなっている。
ヴェッテルと2位グロージャンとの差は22秒、6番手のウェーバーが順調に前との差を縮めている。
25周目 アロンソが3回めのピットイン。ハードタイヤに交換し、15番手でレースに復帰した。
26周目 トップのヴェッテルがピットイン。グロージャンとの間に十分なギャップを築いていたため、トップのままコースに戻った。グロージャンとの差はそれでもまだ3.4秒程度ある。
ペレスとバトンが立て続けにヒュルケンベルグを交わす。続いてロズベルグも前に出て、現在6位ペレス、7位バトン、8位ロズベルグ、9位ヒュルケンベルグというオーダー。
27周目 ディ・レスタがグロージャンを交わして2番手に浮上。
チーム名と同士のバトルを繰り広げていたペレスとバトンだが、バトンがついに前に出て6位。
28周目 ヒュルケンベルグがピットイン。3番手のグロージャンもピットに入った。
これでトップがヴェッテル、2番手ディ・レスタ、3番手ライコネンというオーダー。3人ともあと1回のストップで走りきれる状況。
29周目 マッサがピットイン。ハードタイヤに交換し、14番手でレースに戻る。マッサはこれが3回目のストップ。
30周目 トップのヴェッテルと2番手ディ・レスタの差は毎週2秒ずつ開いており、現在11.5秒差。
バトンとペレスは今も激しい5位争いをしている。
ペレスがバトンのリアに接触。両者ともそのまま走り続けているが、バトンの右リアタイヤに接触したためスローパンクチャーなどが心配だ。
ペレスの後ろ1秒位内にはロズベルグもいるため、チームメイト同士のバトルでミスが出れば2台とも抜かれる可能性がある。
32周目 グロージャンがロズベルグを交わして7番手に浮上。目の前ではマクラーレンの2台がバトルを続けている。
33周目 グロージャンがペレスに何度も仕掛ける。ペレスは前のバトンとのバトルもあり、苦しい状況となっている。
グロージャンがとうとうペレスをオーバーテイクして6番手に浮上。目の前には次のターゲットとなるバトンがいる。
34周目 ライコネンがディ・レスタをオーバーテイクして2番手に浮上。ラップタイムが1秒ほどライコネンのほうが速い。
グロージャンがバトンを交わして5位に浮上している。
グロージャンの後ろはバトン、ペレス、ハミルトンが僅差で連なっている。
35周目 ライコネンがピットイン。新品ハードタイヤを履いて7番手でコースに復帰する。バトンもピットインしている。
バトンは12番手でレースに復帰した。前にロズベルグ、後ろにヒュルケンベルグというオーダー。
2番手のディ・レスタはすでに20周走ったハードタイヤ。トップのヴェッテルには22秒の差をつけられている。
ハミルトンがターン1でペレスをオーバーテイクするリプレイ。これでハミルトンは5番手。
37周目 ディ・レスタがピットイン。この間にライコネンが1分38秒591のファステストラップを出している。
ディ・レスタは8番手でコースに復帰。ライコネンは6番手で両者の間にはアロンソがいる。
ここでマッサもピットイン。タイヤを交換した。マッサはこれが4回めのピットストップ。
リプレイで、マッサの右リアタイヤが剥離してパンクする映像が流れる。マッサはタイヤを壊すのはこのレースで2度目。新品タイヤのストップがないのか、3周走ったミディアムタイヤを装着している。
38周目 現在の順位は、1位ヴェッテル、2位グロージャン、3位ハミルトン、4位ライコネン、5位ペレス、6位アロンソ、7位ディ・レスタ、8位ウェー バー、9位バトン、10位ロズベルグ、11位マルドナド、12位ヒュルケンベルグ、13位ボタス、14位リチャルド、15位マッサ、16位スーティル、 17位ピック、18位グティエレス、19位ビアンキ、20位チルトン、21位ファン・デル・ガルデ。
39周目 ハミルトンがピットイン。ハードタイヤを装着して10番手でコースに復帰した。
40周目 ペレスとアロンソが同時にピットイン。
マルドナドもピットに入っている。ペレスとアロンソはハードタイヤを選択。9番手、10番手でコースに復帰している。
ウェーバーとロズベルグの間に39周目で軽い接触があったが、これが審議対象となった。
42周目 ヒュルケンベルグがピットイン。アロンソが前の周で1分37秒204のファステストラップをマークしている。
43周目 トップのヴェッテルがピットイン。2番手グロージャンも同時にピットイン。
ヴェッテルはハードを選択。後ろに十分な差をつけていたため、1位のままコースに復帰した。一方グロージャンはミディアムタイヤを選択し、5番手でレースに戻っている。
これで上位陣が最後のピットストップを終えたとすると、1位ヴェッテル、2位ライコネン、3位ディ・レスタという表彰台が見えてくる。
グロージャンがウェーバーをパスし、その直後にロズベルグがバトンをオーバーテイク。
これで4位グロージャン、5位ウェーバー、6位ロズベルグ、7位バトンというオーダーとなった。
45周目 ロズベルグがピットイン。ハミルトンがバトンをパスして6位に浮上。
ロズベルグはミディアムタイヤを装着し、10番手でレースに戻っている。
46周目 トップのヴェッテルと2番手ライコネンの差は約10秒。ディ・レスタがその8.5秒後方、その5秒後ろにグロージャンとなっている。
グロージャンのラップタイムがディ・レスタよりも速いため、レース中にどこまで追いつけるか注目される。
アロンソがターン4でバトンのインサイドに飛び込みオーバーテイク。アロンソは7番手。
アロンソはリアウィングの故障でDRSが使えない状況だが、果敢に前のクルマにオーバーテイクを仕掛けている。
47周目 バトンがピットイン。これが4回目のピットストップとなる。
3番手ディ・レスタと4番手グロージャンの差が3.5秒にまで縮まっている。ディ・レスタは表彰台を守れるか。
グロージャンはディ・レスタよりも1秒近くラップタイムが速い。
ディ・レスタは12周走ったハード、グロージャンは5周目のミディアム。このタイヤの差も大きい。
残り9周 マルドナドがマッサをオーバーテイクして11番手。前を走るバトンまでは10秒程度の差があるため、ポイント圏内は難しそうだ。
ウェーバーとハミルトンの5位争いが激しくなっている。ハミルトンのほうがコンマ5秒以上ラップタイムが速い。両者ともハードタイヤ。
残り8周 3位ディ・レスタと4位グロージャンとの差は2.2秒にまで縮まっている。
残り7周 ディ・レスタとグロージャンの3位争いは1.2秒差。ウェーバーとハミルトンの5位争いは1秒位内の攻防となっている。
ディ・レスタはグロージャンに食らいついている。次のDRSゾーンで逆転はあるか?
残り5周 3位グロージャンと4位ディ・レスタの差が1.2秒に広がった。
ウェーバーとハミルトンがほぼ横並びでコントロールラインを通過。激しい5位争いが続いているが、ターン1ではウェーバーが前のまま。
5位ウェーバーの後ろは、ハミルトン、アロンソ、ペレスが1秒以内の差で連なっている。
残り4周 ペレスが前を行くアロンソに仕掛けるもオーバーテイクはならず。
アロンソとペレスがサイドバイサイドの7位争い。ペレスが前に出るがアロンソも追いすがる。
結局ペレスが前に出て7番手。アロンソがコース外に押し出されるシーンもあり、きわどいバトルとなった。
残り3周 ハミルトンがホームストレートでクルマを左右に振ってウェーバーに仕掛ける。こちらはクリーンな戦いとなっている。
ここでヴェッテルが1分36秒961のファステストラップをマーク。2番手ライコネンとは10秒以上の差がある。
残り2周 バックストレートでハミルトンがDRSを使ってウェーバーに迫るもオーバーテイクならず。
いよいよ最終ラップ。ウェーバーとハミルトンの5位争いは最後まで続く。
1コーナーでハミルトンがウェーバーの前に出る! これでハミルトン5位、ウェーバー7位。
ここでヴェッテルがトップでチェッカーフラッグを受ける。
2位ライコネン、3位グロージャンの順でチェッカーフラッグを受ける。
ペレスが最後にウェーバーをオーバーテイクして6位。ウェーバーは7位に転落した。
バーレーンGP決勝レースの結果は、1位ヴェッテル、2位ライコネン、3位グロージャン、4位ディ・レスタ、5位ハミルトン、6位ペレス、7位ウェー バー、8位アロンソ、9位ロズベルグ、10位バトン、11位マルドナド、12位ヒュルケンベルグ、13位スーティル、14位ボタス、15位マッサ、16位 リチャルド、17位ピック、18位グティエレス、19位ビアンキ、20位チルトン、21位ファン・デル・ガルデという結果となった。ヴェルニュはリタイヤ。
今回はロータスの2人がヴェッテルの左右に控える表彰台となる。
この結果により、ドライバーズチャンピオンシップはヴェッテルが77pでトップ、ライコネンが67p、ハミルトンが48p、アロンソ47p、ウェーバー32pとなった。
また、コンストラクターズチャンピオンシップはレッドブルが109p、ロータスが93p、フェラーリが77p、メルセデスが64pというオーダーとなっている。
次戦はいよいよヨーロッパラウンド。スペインGPの決勝レースは5月12日日曜日、日本時間の午後9時にフォーメーションラップがスタートする。