さてRIMから社名をBlackBerryに変更するなど気合いの入ったBlackBerry Z10ですが、その個性と端末の魅力は、何処なのでしょうか?手にしないと判らない部分をそっとお伝えしましょう。
まず端末のセットアップですが、BalckBerryIDが必要になります。私は既にドコモではないBalackBerry IDを持っているので、そのIDを使いセットアップできますが、IDを新たに取得するかドコモのBalackBerryサービス(BIS)を申し込む必要があります。
今回ドコモのSIMを利用しましたが、海外版の端末だからでしょうか??ドコモのBIS無しでもネットサービスが利用可能でした。パケット定額は気になりますが、基本別のスマートフォンのデザリングを使ってWi-FI経由で利用するので、パケットを多く利用する際にはドコモのBISとパケット定額をおすすめします。
さて端末のセットアップで困ったのは、ドコモのSIMをセットしても、SoftbankのW-COMAを拾いに行ってしまうことです。(LTEは未確認・未契約のSIM)
ここは、
SetupにあるMobile Network設定を、Automaticではなく、Manualに切り替えてSCANを実行して、DOCOMOを選ぶことで解消できました。この場合、標準ではLTEも探してしまうので、今回はHSPA+/UMTSを手動で選択しておきます。
端末の質感は、iPone5と比べると全体的に金属の塊のように重さが集中しているように感じるiPhone5に比べて、BalckBerryZ10は全体的に重さがバランスされて、手触りも背面のラバーがしっくり手になじむ感じが伝わり、とても持ちやすいのが印象的です。
画面の解像度も高く、もちろん英語版なので文字入力は英数字だけですが、表示自体は日本語も表示可能で、判読する文字の読みやすさもキレイで見やすい液晶画面でした。
BackBerryZ10になって変わった大きなポイントは、OS(OSはBlackBerry 10)ですが、独特の操作性はすべての画面が下から上に画面をなぞることで画面を切替可能にすることが特長です。これはマニュアルなど読まずに使うことが出来たことからも、簡単に慣れるよく出来たUIではないでしょうか?
Androidなどアプリ毎や端末毎に操作方法が違うなど、その作法に課題があり、iPhoneも制約の中でアプリ毎に苦労してUIを実装していますが、BalackBerry Z10の操作はBlackBerry 10の基本部分は使う人が違和感なく、アプリやサービスを切替使うことが可能なUIとなっていました。
さて、Blackberryで過去の端末から不満に思っていた、Internetサービスの接続の遅さ(Blackberryサーバー経由の為、日本で使っても一端カナダの東海岸のサーバー経由でPROXY経由のような遅さ)は、AndroidやiPhoneのようにダイレクトアクセスになったのでしょうか?
・・・これはパケットを調べて居ませんが、ブラウザーの画面を切り替えた時の一瞬のもたつき具合から推測すると・・・以前のまま、BalackBerry の作法のままカナダ経由でネットに繋がっているように思えます。残念・・・
BlackBerry 10のいちばん優れているところは、以前のサービスのままで、さまざまなサービスのアカウントの管理が集中してできることでしょう。最新のネットサービスにも当然対応済みで、Facebook、Twitter、Foursquare、Evernoteその他のサービスへのログインや設定管理がOSレベルで一括してでき、アプリも標準でインストールされています。
もうひとつ、メールやメッセージサービスを統合して利用出来る、BlackBerryHubも、他のスマートフォンにはない魅力でしょう。(もちろん個別管理も出来ます)
このBlackBerryHub機能もBB10で新たに導入された。さまざまな通知を一箇所でまとめて表示できる。新着メール、テキストメッセージ、Twitterの@メンション、その他サードパーティー製アプリの通知がなどが表示されるので、端末一つの操作で、必要なメッセージを確認できます。Androidのプルダウン通知ページなどと較べた使い勝手は好みが分かれる部分かも知れませんが。。。
さて!?Z10のリリースでBlackBerryは復活できるのでしょうか?昔のファンを取り戻せるか?と聞かれると・・・最新のAndroidやiPhoneと競争できるレベルのモバイル・プラットフォームとなったのは事実だとは思いますが、既にAndroidやiPhoneを手にしたユーザーがBalackBerry Z10に乗り換える程の理由も見当たらないと言うのが印象です。端末もよく出来ています!OSも満足度は高いでしょう・・・でも?だから!?
企業レベルで、現在のBlackberryから最新のサービスを利用出来る端末に切り替えるのはあるでしょう。セキュリティなど気にする企業などは既に構築したBalackBerryサーバーの活用を望むのは理解できます。
しかし、以前のようなBalackBerryファンを新たに獲得するには、魅力がまだまだ足りない印象です。
■ 日本語:
BlackBerry Z10 - マニュアルおよびガイド