決勝レースに向けたタイヤ戦略が鍵となった中国GP予選でルイス・ハミルトンがポール・ポジションを獲得し、キミ・ライコネンが2位、フェルナンド・アロンソが3位となった。予選トップ10ドライバーの多くがソフトタイヤでレースを始めるのに対してジェンソン・バトンはミディアムタイヤを選択し、セバスチャン・ヴェッテルはタイムを記録せずに予選9位となった。
シーズン第3戦中国GPの予選は、各チームがタイヤ温存作戦に出て、これまでにない展開となった。Q1から全車がソフトタイヤの1ラップ勝負でタイムを出し、最後のQ3では終盤までヴェッテルしか走らないという状況。マクラーレンは決勝レースのスタートを見据え、Q3で順位を狙わずにミディアムタイヤでレースをスタートすることに主眼をおいた作戦をとり、ジェンソン・バトンがミディアムタイヤで8位となった。一方のセルジオ・ペレスはペースが掴めず、12位でQ2脱落となった。 2013年F1世界選手権第3戦中国GPの公式予選は、いよいよ明日のレースのグリッド順を決める公式予選Q3がスタートする。
セッション開始前の気温は27℃、路面温度は36℃、湿度14%でドライコンディションとなっている。
Q2ではウェーバーが燃料切れでストップし、脱落するというハプニングがあった。一方、トロロッソのリチャルドがQ3に進出している。
セッションがスタートし、まっさきにコースに出たのはやはりヴェッテル。ソフトタイヤを履いている。
ヴェッテルは1周目のインラップを終えて2周めのアタックに入ったが、ここでチームから無線があり「このラップで入れ」との指示。このグランプリはタイヤ戦略が重要になる。予選Q3でタイムを出さなければ、レースを自由なタイヤでスタートできるため、そうした作戦をとるチームが出る可能性がある。
残り5分40秒 ヴェッテルは2周走行し、タイムを出さずにガレージに収まった。
残り5分を切ったが、まだ誰も走らない。このまま終わると、2周走ったヴェッテルに優先権があり、ヴェッテルがポールポジションとなる。
残り3分を切り、各車がようやく動き始めた。ヴェッテルとバトンはミディアムタイヤ、他は全員ソフトタイヤだ。
ここでチェッカーフラッグ。
ライコネンがセクター1、2で全体のベストタイムをマークしている。
ライコネンが1分34秒761をマーク。
ロズベルグが2番手タイム。続いてハミルトンが1分34秒484をマークしてトップ。
アロンソが3番手タイムをマーク。マッサが5番手に入る。
ヴェッテルはアタックをやめてピットへ戻る。ヒュルケンベルグもピットへ。バトンもアタックをやめてペースを落とした。
リプレイで、ヴェッテルがコースアウトする映像。アタックをやめた原因はこれか。
中国GP公式予選Q3の結果は、ハミルトンがポールポジション、2位ライコネン、3位アロンソ、4位ロズベルグ、5位マッサ、6位グロージャン、7位リチャルド、8位バトン、9位ヴェッテル、10位ヒュルケンベルグとなった。
最後にミディアムタイヤで走ったのはバトンとヴェッテルの2台だが、バトンはユーズドのミディアムタイヤでレースをスタートすることになるが、ヴェッテルはQ3でタイムを出していないため、新品タイヤでレースをスタートすることも可能になる。明日のレースのタイヤ戦略が非常に楽しみな展開となっている。
中国GP公式予選は、日本時間の日曜午後6時にフォーメーションラップがスタートする。