2012年F1世界選手権第20戦ブラジルGPは、日曜日の決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温19℃、路面温度24℃、湿度64%、風速2.3m、曇りのドライコンディションとなっている。今回使用されるタイヤはハードとミディアムだ。
土曜日の予選ではハミルトンがポールポジションを獲得し、バトンが2位でマクラーレンがフロントローを独占した。予選6位のマルドナドは10グリッド降格により16位となった。よって、2列目にウェーバーとヴェッテル、3列目にマッサとヒュルケンベルグ、4列目にアロンソとライコネン、5列目にロズベルグとディ・レスタが並んだ。
ヴェッテルのタイトル獲得の条件は、1位から4位に入れば無条件で3連覇が決定する。5位から7位の場合はアロンソが2位以下、8位から9位の場合はアロンソが3位以下、10位以下の場合はアロンソが4位以下であればタイトルを獲得する。
アロンソの場合は、アロンソ1位でヴェッテル5位以下、アロンソ2位でヴェッテル8位以下、アロンソ3位でヴェッテル10位以下となっている。
DRSゾーンは、ターン3の先のストレートに設けられている。
雨はまだ降っていない。路面は乾いているので、全車がドライタイヤを履いている。
現地時間午前1時、24台のクルマがフォーメーションラップに向かった。
シューマッハ、小林、グロージャンがハードを履いている。それ以外はミディアムだ。オンボードカメラに少し水滴が映っている。
全車がグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
ハミルトンが好スタート。マッサがバトンに並ぶ。
ヴェッテルがクラッシュ!フロントノーズを失っている。
2周目 バトンはマッサがからポジションを取り戻し、2番手となった。アロンソがウェーバーをパスして3番手となった。セナとペレスがクルマを止めている。
3周目 マルドナドもクルマを止めている。
4周目 現在の順位は、ハミルトン、バトン、アロンソ、ヒュルケンベルグ、ウェーバー、マッサ、ディ・レスタ、ライコネン、小林、ロズベルグ、シューマッ ハ、リチャルド、ペトロフ、グロージャン、コヴァライネン、グロック、ヴェルニュ、ヴェッテル、デ・ラ・ロサ、ピック、カーティケヤンとなっている。
スタートのリプレイが流れた。ヴェッテルとウェーバーが出遅れ、マッサとアロンソがターン1で2台をパス。ヒュルケンベルグもレッドブルの2台に並んだ。
ヴェッテルはセナに接触し、スピンを喫した。
5周目 アロンソがコースオフ。しかし、3位をキープした。ウェーバーが真後ろについている。
6周目 ライコネンがピットイン。シューマッハもピットに入った。マッサがウェーバーを交わして5番手となった。ヒュルケンベルグがアロンソをパスして3番手となっている。ヴェッテルは13番手にポジションを上げている。グロージャンがクルマを止めている。
7周目 ウェーバーがスピン!オンボードカメラについた水滴が増えてきた。路面が少し湿っている。
8周目 ヴェッテルが8番手にポジションを上げた。小林はフロントウイングにダメージを負っている。バトンがハミルトンをパスしてトップに立った。
9周目 小林がピットイン。ヴェッテルは6番手までポジションを上げている。小林はインターミディエイトに交換した。ライコネンもインターミディエイトを履いているようだ。シューマッハもピットに入った。ヴェルニュとリチャルドがターン1で接触した。
10周目 ロズベルグ、リチャルド、ウェーバーがピットイン。いずれもインターミディエイトに交換した。路面がかなり濡れている。アロンソがターン1でコースオフを喫している。
11周目 ハミルトンがピットイン。アロンソもピットに入った。ヴェッテル、ディ・レスタもピットに入った。いずれもインターミディエイトに交換している。
12周目 バトンはピットに入らずコース上に留まった。雨の勢いが増してきた。
13周目 ハミルトンがマッサをパスして3番手となった。14番手のヴェッテルがロズベルグを狙っている。
14周目 カーティケヤンとピックがピットに入った。現在の順位は、バトン、ヒュルケンベルグ、ハミルトン、マッサ、ヴェルニュ、アロンソ、グロック、コ ヴァライネン、小林、ペトロフ、ヴェッテル、ロズベルグ、ウェーバー、リチャルド、ディ・レスタ、デ・ラ・ロサ、ライコネン、シューマッハとなっている。
15周目 グロック、ペトロフ、デ・ラ・ロサがピットイン。アロンソが4番手にポジションを上げた。
16周目 マッサ、ヴェルニュ、コヴァライネンがピットイン。
17周目 ヒュルケンベルグがバトンにオーバーテイクを仕掛けた。この2人だけがドライタイヤで走行している。
18周目 バトンとヒュルケンベルグの差はコンマ3秒、ヒュルケンベルグとハミルトンの差は18秒4、ハミルトンとアロンソの差は16秒4、アロンソとヴェッテルの差は2秒4となっている。
19周目 ヒュルケンベルグがバトンをパスしてトップに立った。シューマッハ、ハミルトンがピットに入った。ハミルトンはインターミディエイトからハードに交換した。アロンソ、小林、ロズベルグ、ディ・レスタもピットイン。アロンソはミディアムに交換した。
20周目 ヴェッテル、ウェーバーがピットイン。リチャルド、ライコネン、マッサ、グロック、ペトロフもピットに入った。ヴェッテルはハードに交換した。コヴァライネンとデ・ラ・ロサもピットに入った。現在は路面が乾きつつあり、インターミディエイトよりもドライタイヤの方がタイムが速い。インターミディエイトに交換しなかったヒュルケンベルグとバトンは素晴らしい選択をした。
21周目 ロズベルグがリアタイヤをパンクさせている。ヒュルケンベルグが1分21秒175のファステストを記録した。ヴェルニュ、ピック、カーティケヤン、ロズベルグがピットに入った。
22周目 小林が1分20秒441のファステストを記録した。
23周目 バトンが1分19秒880のファステストを記録した。
ここでセーフティーカーが入ることになった。コース上に落ちているパーツを拾うためだと思われる。
24周目 ヒュルケンベルグとバトンがピットに入った。2人ともハードに交換した。1ストップで最後まで走りきれるか。
25周目 SCがレースを先導している。現在の順位は、ヒュルケンベルグ、バトン、ハミルトン、アロンソ、ヴェッテル、小林、ウェーバー、ディ・レスタ、 リチャルド、ライコネン、マッサ、グロック、ヴェルニュ、ペトロフ、シューマッハ、コヴァライネン、ピック、デ・ラ・ロサ、カーティケヤン、ロズベルグと なっている。
26周目 オープニングラップでセナ、ペレス、ヴェッテルが接触したことで、コース上にパーツが落ちている。ロズベルグはこのパーツを踏んだためリアタイヤをパンクさせた。ヴェッテルはセナとの接触で左側のエキゾーストにダメージを負っている。
28周目 雨雲レーダーは、現地時間15時くらいに雨が降ると予想している。
29周目 現在のコンディションは、気温19℃、路面温度21℃となっている。
ヒュルケンベルグとバトンだけが1ストップ、シューマッハとロズベルグが3回のストップ、その他のクルマは2回のストップを行っている。
SCはこのラップで戻ることになった。
30周目 SCが戻り、レースが再開された。小林がヴェッテルをパスして5番手となった。ウェーバーがターン1でコースオフを喫している。ヴェルニュがピットに入った。小林はアロンソにもオーバーテイクを仕掛けたが、少し膨らんでしまった。
31周目 ハミルトンがバトンをパスして2番手となった。
32周目 グロックがピットイン。小林がアロンソをパスして4番手となった。マッサがディ・レスタをパスして7番手となった。
33周目 アロンソが小林をパスして4番手となった。ライコネンがコースオフを喫し、シューマッハが10番手となった。
34周目 マッサがヴェッテルをパスして6番手となった。ヒュルケンベルグが1分19秒533のファステストを記録した。
35周目 ハミルトンが1分18秒737のファステストを記録した。
36周目 ヒュルケンベルグとハミルトンの差は2秒3、ハミルトンとバトンの差は1秒6、バトンとアロンソの差は1秒8、アロンソと小林の差は1秒8、小林とマッサの差はコンマ6秒、マッサとヴェッテルの差はコンマ8秒となっている。
37周目 ハミルトンが1分18秒300のファステストを記録した。マッサが小林をパスして5番手となった。
38周目 コヴァライネンがピットに入った。ディ・レスタがスピンを喫した。
39周目 ライコネンがシューマッハをパスして10番手となった。
40周目 路面はだいぶ乾いているが、レコードライン以外は濡れている。予想されていた雨はまだ降っておらず、雨雲レーダーはしばらく降らないと予想している。ディ・レスタがシューマッハをパスして11番手となった。
42周目 現在の順位は、ヒュルケンベルグ、ハミルトン、バトン、アロンソ、マッサ、小林、ヴェッテル、ウェーバー、リチャルド、ライコネン、ディ・レス タ、シューマッハ、ペトロフ、ピック、ロズベルグ、デ・ラ・ロサ、ヴェルニュ、カーティケヤン、コヴァライネン、グロックとなっている。
43周目 ヒュルケンベルグとハミルトンの差は1秒9、ハミルトンとバトンの差は2秒3、バトンとアロンソの差は4秒6、アロンソとマッサの差は4秒8、マッサと小林の差は2秒7、小林とヴェッテルの差はコンマ3秒となっている。8番手のウェーバーがスピンを喫した。
46周目 ヒュルケンベルグとハミルトンの差は1秒2、ハミルトンとバトンの差は2秒、バトンとアロンソの差は5秒8、アロンソとマッサの差は4秒6、マッサと小林の差は4秒4、小林とヴェッテルの差はコンマ7秒となっている。
47周目 ピットレーン付近で雨が降っている。
48周目 ヒュルケンベルグがスピンを喫し、ハミルトンがトップに立った。
49周目 雨が強くなっている。路面が濡れ始めており、スピンしやすくなっている。ピックが13番手にポジションを上げている。アロンソの右フロントがかなり摩耗している。アロンソはミディアムを履いている。
50周目 現在の順位は、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、バトン、アロンソ、マッサ、小林、ヴェッテル、ウェーバー、リチャルド、ライコネン、ディ・レス タ、シューマッハ、ピック、ヴェルニュ、ペトロフ、ロズベルグ、コヴァライネン、グロック、デ・ラ・ロサ、カーティケヤンとなっている。
51周目 ロズベルグがピットに入った。11番手のディ・レスタがライコネンに迫っている。ロズベルグはインターミディエイトに交換した。デ・ラ・ロサもピットに入った。
52周目 リチャルドがピットイン。ハードに交換した。
53周目 ヴェッテルがピットイン。ミディアムに交換した。ライコネンが14番手にポジションを落としている。
54周目 ライコネンがピットイン。ヒュルケンベルグとハミルトンが接触した!ハミルトンは右フロントサスペンションを壊している。
ターン1でハミルトンがアウトサイドからパスしようとした際にヒュルケンベルグがスピンしかけ、ヒュルケンベルグがハミルトンの左フロントに接触した。
55周目 小林、シューマッハ、ヴェッテル、ペトロフがピットに入った。ヴェッテルはインターミディエイトに交換した。
56周目 マッサ、ウェーバーがピットイン。ヴェッテルはピットに入った際に右フロントの装着に時間がかかった。
57周目 アロンソがピットイン。インターミディエイトに交換した。ヴェルニュもピットに入った。デ・ラ・ロサもピットに入った。ヒュルケンベルグにドライブスルーペナルティが科せられた。
58周目 バトン、リチャルド、カーティケヤン、ヒュルケンベルグがピットイン。バトンもインターミディエイトに交換した。ディ・レスタもピットに入った。
59周目 ヴェッテルのクルマからパーツが飛んだリプレイが流れた。ヒュルケンベルグがピットに入り、ドライブスルーペナルティを行った。雨が激しくなってきた。観客もレインコートを着ている。
60周目 現在の順位は、バトン、マッサ、アロンソ、ウェーバー、ヒュルケンベルグ、シューマッハ、ヴェッテル、小林、ヴェルニュ、ディ・レスタ、ライコ ネン、リチャルド、ピック、ペトロフ、ロズベルグ、コヴァライネン、グロック、デ・ラ・ロサ、カーティケヤンとなっている。
61周目 コヴァライネンが5回目のピットイン。リタイアしたハミルトンがピットに戻り、クルーたちが拍手で迎えた。
62周目 1分31秒台までペースを落としたマッサをアロンソがパスした。アロンソはこれで2番手となった。
63周目 リチャルドがピットイン。バトンとアロンソの差は20秒9、アロンソとマッサの差は1秒4、マッサとウェーバーの差は6秒3、ウェーバーとヒュルケンベルグの差はコンマ7秒、ヒュルケンベルグとっシューマッハの差は15秒4、シューマッハとヴェッテルの差は2秒となっている。
64周目 水しぶきが激しくなっている。リチャルドは先ほどのピットストップでウェットタイヤに交換した。6番手のシューマッハにヴェッテルが迫っている。
67周目 現在の順位は、バトン、アロンソ、マッサ、ウェーバー、ヒュルケンベルグ、ヴェッテル、シューマッハ、小林、ヴェルニュ、ディ・レスタ、ライコネン、ペトロフ、ピック、リチャルド、ロズベルグ、グロック、コヴァライネン、デラロサ、カーティケヤンとなっている。ペトロフが12番手にポジションを上げた。このままフィニッシュすれば、ケータハムがコンストラクターズ10位を獲得する。
残り4周 バトンとアロンソの差は21秒、アロンソとマッサの差は3秒5、マッサとウェーバーの差は2秒5、ウェーバーとヒュルケンベルグの差は1秒7、ヒュルケンベルグとヴェッテルの差は15秒となっている。7番手シューマッハの後ろに小林が迫っている。
残り3周 アロンソは2位、ヴェッテルは6位を走行している。このままレースが終われば、ヴェッテルが3連覇を達成する。
残り2周 小林がスピンを喫した。小林はターン1でシューマッハにオーバーテイクを仕掛け、接触してスピンした。ディ・レスタがクラッシュを喫している。ここでSCが入ることになった。ディ・レスタは最終コーナーで単独スピンを喫し、コース上にクルマを止めている。
ファイナルラップ SCがレースを先導している。路面はかなり濡れている。ヴェッテルはコース上にクルマを留めてチェッカーフラッグを受ければ、タイトルを獲得する。
レース終了! SCが戻り、バトンがトップチェッカーを受けた。アロンソは2位、ヴェッテルは6位でフィニッシュし、ヴェッテルが3連覇を達成した。
ブラジルGP決勝結果は、1位バトン、2位アロンソ、3位マッサ、4位ウェーバー、5位ヒュルケンベルグ、6位ヴェッテル、7位シューマッハ、8位ヴェル ニュ、9位小林、10位ライコネン、11位ペトロフ、12位ピック、13位リチャルド、14位コヴァライネン、15位ロズベルグ、16位グロック、17位 デ・ラ・ロサ、18位カーティケヤン、19位ディ・レスタ(完走扱い)となり、ハミルトン、グロージャン、マルドナド、セナ、ペレスはリタイアとなった。
ドライバーズチャンピオンシップは、ヴェッテルが281p、アロンソが278p、ライコネンが207p、ハミルトンが190p、バトンが188p、ウェーバーが179pとなった。
コンストラクターズチャンピオンシップは、レッドブルが460p、フェラーリが400p、マクラーレンが378p、ロータスが303p、メルセデスが142p、ザウバーが126pとなった。
表彰式が始まった。マッサが泣いている。バトンは笑顔、アロンソは厳しい表情のままだ。トロフィーを受け取ったアロンソに少しだけ笑顔を見せた。ヴェッテルは詰めかけた報道陣の前で喜びを爆発させている。
これがF1で最後のレースとなったシューマッハは7位でレースを終え、メルセデスのコンストラクターズ5位死守に貢献した。
ケータハムはペトロフの11位によりコンストラクターズ10位に浮上した。
これで2012年シーズンの全てのレースが終了した。
F1はしばらく冬休みに突入する。
次戦のオーストラリアGPは、4ヶ月後の2013年3月17日に決勝レースが行われる。
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. ジェンソン・バトン McLaren 1:45:22.656
2. フェルナンド・アロンソ Ferrari +2.754
3. フェリペ・マッサ Ferrari +3.615
4. マーク・ウェーバー Red Bull +4.936
5. ニコ・ヒュルケンベルグ Force India +5.708
6. セバスチャン・ヴェッテル Red Bull +9.453
7. ミハエル・シューマッハ Mercedes +11.907
8. ジャン・エリック・ヴェルニュ Toro Rosso +28.653
9. 小林可夢偉 Sauber +31.250
10. キミ・ライコネン Lotus +1 Lap
11. ヴィタリー・ペトロフ Caterham +1 Lap
12. チャールズ・ピック Marussia +1 Lap
13. ダニエル・リチャルド Toro Rosso +1 Lap
14. ヘイッキ・コヴァライネン Caterham +1 Lap
15. ニコ・ロズベルグ Mercedes +1 Lap
16. ティモ・グロック Marussia +1 Lap
17. ペドロ・デ・ラ・ロサ HRT +2 Laps
18. ナレイン・カーティケヤン HRT +2 Laps
Did not finish
19. ポール・ディ・レスタ Force India +3 Laps
20. ルイス・ハミルトン McLaren +17 Laps
21. ロマン・グロージャン Lotus +66 Laps
22. パストル・マルドナド Williams +70 Laps
23. ブルーノ・セナ Williams +71 Laps
24. セルジオ・ペレス Sauber +71 Laps
レッドブルのセバスチャン・ヴェッテルはブラジルGP決勝で6位に入り、フェルナンド・アロンソが2位に終わったことで3年連続でドライバーズチャンピオンシップのタイトルを獲得した。ヴェッテルは1周目で接触事故を起こして最後尾にポジションを落としたが、激しい追い上げで6位まで挽回した。マーク・ウェーバーは4位でレースを終えている。
マーク・ウェーバー(決勝4位)
「今日のレースは予測通りで、コンディションは誰にとっても非常にやりづらかった。今日は特に力強いペースがあったわけではなかったから、セブも僕もスリックでのスタート同様にリスタートで攻撃されやすかったんだ。ザウバーの1台だったと思うけれど内側に激しく接触し、それ以降は前に進み続けるしかなかった。今日はインターミディエイトに交換する適切な判断ができたと思う。セバスチャンについては素晴らしい結果だったよ。彼は素晴らしいクラブに加入し、自分なりのやり方を持っている。最年少ワールドチャンピオン、そして今や3度のワールドチャンピオンとなった彼には脱帽するよ。シーズンはあっという間に終わり、何人もの異なるウィナーが誕生し、アップダウンがあり、たくさんのクラッシュや僕にとって素晴らしい優勝が何度かあった。リチャージするための休みを楽しみにしているし、その後の2013年を楽しみにしているよ」
セバスチャン・ヴェッテル(決勝6位)
「今はアドレナリンであふれているから頭の中を駆け巡っているものを想像することは難しいだろうね。信じられないレースだったよ。今日は僕たちをより厳しい状況に追い込むようなことが全て起こったからね。ターン4でどういうわけか向きが変わり、変な方向を向いてしまったんだ。向きを直さなければならなかったけれど、誰もぶつからなくてラッキーだったよ。クルマはダメージを負い、ストレートでのスピードを失った。路面が乾いていたらもっとひどくなったと思うけれど、幸いにも再び雨が降り始めたんだ」
「週末を通して僕たちをある方向に導こうとしたり雨が降ったら僕たちにとってより厳しい状況になると言った人たちがいたけれど、今日はドライと同じくらい雨が好きなことを証明したよ。本当に嬉しいね。シーズンを通して最も重要だったことは、プッシュし続けることと自分たちのままであり続けることだった。自分たちのことだけにトライして自分たちが知っている手段にこだわり、それが違いを生んだんだ。ゲームをしようとした人もいたけれど、決して気を取られることもなく自分たちのやり方を貫いた」
「ミルトンキーンズやサーキットにいるみんなはいつもハードプッシュしてくれたから、シーズン後半は自分たちのゲームを強化することができた。チームやルノーのみんなに感謝したい。他の誰よりも優れていると思っている人はチームに一人もいないし、僕たちはお互いに協力して一緒にプッシュしているんだ。それが1つの大きな力になっているから、とても誇りに思うよ。今起きていることは現実とは思えない。ヒーローの一人であるアイルトン・セナの出身地であるここで3回目のタイトルを獲得したことは言葉で表現できないよ。クルマの中で泣いていたけれど、無線が壊れていたからそれでよかったかもしれないね!明日はもっと話すことができるかもしれないけれど、今は適切な言葉が見つからないよ」