2012年F1世界選手権第10戦ドイツGPは、日曜日の決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温21℃、路面温度29℃、湿度36%、風速2.7m、晴れのドライコンディションとなっている。
土曜日の予選ではアロンソがポールポジションを獲得し、ヴェッテルが2位、ウェーバーが3位、シューマッハが4位を獲得した。ウェーバーは5グリッド降格のペナルティにより8位からレースをスタートするため、2列目にシューマッハとヒュルケンベルグ、3列目にマルドナドとバトン、4列目にハミルトンとウェーバー、5列目にディ・レスタとライコネンが並んだ。
また、決勝レース前にレッドブルがトルクマップ違反で審議対象となったが、結果的にレーススチュワードは同チームにペナルティを科さないことを決定し、ヴェッテルとウェーバーはレースに出走できることになった。
ロズベルグ、グロージャン、ペレスも5グリッド降格のペナルティを受けており、ロズベルグは21位、グロージャンは19位、ペレスは17位からレースをスタートさせる。
現地時間午後2時、24台のクルマがフォーメーションラップへ向かった。
ほとんどのクルマがソフトを履いている。小林、ロズベルグ、ヴェルニュ、グロック、ピックはミディアムを履いている。
全車がグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
アロンソがいいスタート、ヴェッテルが少し遅れた。シューマッハ、ヒュルケンベルグ、バトン、マルドナド、ウェーバー、ライコネンが続いている。グロージャンがヘアピンでコースオフを喫した。
2周目 マッサがピットに入った。フロントウイングが壊れている。セナとグロージャンもピットに入った。グロージャンもフロントウイングを交換している。セナはタイヤ交換に時間がかかっている。
3周目 現在の順位は、アロンソ、ヴェッテル、シューマッハ、ヒュルケンベルグ、バトン、マルドナド、ウェーバー、ハミルトン、ライコネン、ディ・レス タ、リチャルド、小林、ヴェルニュ、ペレス、ロズベルグ、ペトロフ、ピック、グロック、デ・ラ・ロサ、カーティケヤン、マッサ、セナ、グロージャンとなっ ている。ハミルトンは左リアタイヤをパンクさせ、スローダウンしている。
4周目 ヴェッテルが1分22秒828のファステストを記録した。アロンソとの差はコンマ6秒だ。ハミルトンがピットに入った。彼はミディアムに交換し、コースに戻った。
5周目 アロンソが1分22秒600のファステストを記録した。ヴェッテルとの差はコンマ7秒、ヴェッテルとシューマッハの差は2秒9、シューマッハとヒュルケンベルグの差は1秒3、ヒュルケンベルグとバトンの差はコンマ5秒となっている。9番手のライコネンはディ・レスタをパスして8番手となった。
スタートのリプレイが流れた。マッサはスタート直後に前のクルマに接触し、フロントウイングを失った。
7周目 ヴェルニュがピットイン。アロンソとヴェッテルの差はコンマ8秒に開いた。マッサが1分22秒439のファステストを記録している。ペレスが小林をパスして10番手となった。
8周目 バトンがヘアピンでヒュルケンベルグをパスし、4番手となった。今回のDRSゾーンは、ターン4の先からヘアピンの手前までが使用区域だ。
9周目 ペレスがディ・レスタをパスし、9番手となった。ヘアピンの手前に落ちていた破片をマルドナドが踏んづけた。
11周目 ディ・レスタがピットイン。ソフトからミディアムに交換した。アロンソとヴェッテルの差は1秒3に開いている。バトンはヘアピンでシューマッハをパスし、3番手となった。ハミルトンが1分22秒306のファステストを記録している。
12周目 ライコネンがピットイン。ソフトからソフトに交換した。
13周目 ヒュルケンベルグ、ウェーバー、ロズベルグがピットイン。ウェーバーとヒュルケンベルグはミディアム、ロズベルグはソフトに交換した。
14周目 マルドナドがピットイン。アロンソが1分21秒994のファステストを記録した。マルドナドはミディアムに交換している。コヴァライネンもピットに入った。
15周目 シューマッハがピットイン。ソフトに交換した。ペトロフもピットに入っている。ピットから出たシューマッハはヒュルケンベルグと並び、彼をパスして7番手となった。
16周目 現在の順位は、アロンソ、ヴェッテル、バトン、ペレス、小林、リチャルド、シューマッハ、ライコネン、ヒュルケンベルグ、マルドナド、ウェー バー、ディ・レスタ、ロズベルグ、ヴェルニュ、マッサ、ピック、コヴァライネン、ペトロフ、グロック、デ・ラ・ロサ、カーティケヤン、ハミルトン、グロー ジャン、セナとなっている。
17周目 トップのアロンソから6番手のリチャルドまでの6人はまだピットに入っていない。
18周目 ペレスがピットイン。アロンソとヴェッテルの差は2秒1、ヴェッテルとバトンの差は5秒6、バトンと小林の差は10秒9となっている。ライコネンはシューマッハにコンマ6秒差まで迫っている。
19周目 アロンソがピットイン。ミディアムに交換した。
20周目 バトンがピットイン。ミディアムに交換した。リチャルドもピットに入っている。ペレスが1分20秒777のファステストを記録した。グロックもピットに入った。ウェーバーがヘアピンでマルドナドをパスした。
21周目 ヴェッテルがピットイン。ミディアムに交換した。ライコネンがシューマッハをパスして5番手となった。デ・ラ・ロサがピットに入っている。
22周目 現在の順位は、アロンソ、ヴェッテル、小林、バトン、ライコネン、シューマッハ、ヒュルケンベルグ、ペレス、ウェーバー、マルドナド、ディ・レ スタ、ロズベルグ、ヴェルニュ、リチャルド、マッサ、コヴァライネン、ペトロフ、ピック、ハミルトン、デ・ラ・ロサ、グロージャン、カーティケヤン、セ ナ、グロックとなっている。ピックがピットに入った。
23周目 小林がピットイン。
24周目 カーティケヤンがピットイン。これで全車が1回ピットに入った。
25周目 9番手の小林と10番手のディ・レスタが激しいポジション争いをしている。マッサがピットに入った。グロージャンもピットに入った。小林がヘアピンでディ・レスタをパスした。
26周目 現在の順位は、アロンソ、ヴェッテル、バトン、ライコネン、シューマッハ、ヒュルケンベルグ、ペレス、ウェーバー、小林、ディ・レスタとなっている。
27周目 セナがピットイン。アロンソとヴェッテルの差は1秒3、ヴェッテルとバトンの差は4秒1、バトンとライコネンの差は7秒3、ライコネンとシューマッハの差は4秒2、シューマッハとヒュルケンベルグの差は2秒5となっている。
28周目 バトンが1分20秒727のファステストを記録した。ヴェッテルとの差は3秒9に縮まった。ヴェルニュがピットに入っている。
29周目 アロンソとヴェッテルの差がコンマ9秒に縮まった。ヴェッテルとバトンが1分20秒台で走行している。
30周目 ロズベルグがディ・レスタをパスして10番手となった。21位からスタートしたロズベルグはついにポイント圏内に入った。
32周目 ヒュルケンベルグ、コヴァライネンがピットイン。ほとんどのクルマがミディアムを履いているが、ライコネン、シューマッハ、ロズベルグ、ピック、グロック、デ・ラ・ロサはソフトを履いている。ハミルトンもピットに入っている。
33周目 ロズベルグがピットイン。バトンが1分20秒340のファステストを記録した。ヴェッテルとの差は2秒8に縮まった。小林はウェーバーをパスして7番手となった。
35周目 アロンソとヴェッテルのトップ争いの間に周回遅れのハミルトンが割って入った。ハミルトンはヘアピンでヴェッテルをパスし、ヴェッテルは手を挙げて怒りを露にしている。
37周目 シューマッハがピットイン。ソフトからミディアムに交換した。アロンソとヴェッテルの差は2秒2に開いた。
38周目 アロンソの後ろに周回遅れのハミルトンがぴたりとつけている。
39周目 ライコネンがピットイン。小林はペレスをパスして4番手となった。マルドナドとリチャルドもピットに入った。
40周目 67周のレースは40周目に入った。現在の順位は、アロンソ、ヴェッテル、バトン、小林、ペレス、ライコネン、ウェーバー、シューマッハ、ヒュルケンベルグ、ロズベルグとなっている。ディ・レスタがピットに入っている。
41周目 バトンがピットイン。ミディアムからミディアムに交換した。ペレスとウェーバーもピットに入っている。ウェーバーはミディアムに交換した。ライコネンが1分19秒726のファステストを記録した。
42周目 アロンソ、ヴェッテルがピットイン。2人ともミディアムに交換した。バトンがピットレーンから出てきたヴェッテルをパスし、2番手となった。
43周目 バトンはヘアピンで右フロントをロックさせた。
44周目 小林、グロージャンがピットイン。小林はソフトに交換した。7番手でコースに戻った小林は、前を走るヒュルケンベルグに迫っている。
45周目 現在の順位は、アロンソ、バトン、ヴェッテル、ライコネン、シューマッハ、ヒュルケンベルグ、小林、ペレス、ロズベルグ、ウェーバー、ディ・レ スタ、マッサ、ヴェルニュ、リチャルド、マルドナド、ハミルトン、コヴァライネン、ペトロフ、セナ、ピック、グロージャン、デ・ラ・ロサ、カーティケヤ ン、グロックとなっている。
46周目 小林がヒュルケンベルグをパスして6番手となった。アロンソとバトンの差はコンマ7秒、バトンとヴェッテルの差は1秒7、ヴェッテルとライコネンの差は13秒2、ライコネンとシューマッハの差は5秒8、シューマッハと小林の差は7秒8となっている。
リプレイ映像は、バトンの右フロントタイヤにできたフラットスポットをスローで流している。
47周目 ヒュルケンベルグがピットイン。3回目のストップだ。
48周目 マッサがピットイン。ハミルトンもピットに入った。
49周目 セナとカーティケヤンがピットイン。アロンソとバトンの差はコンマ7秒のままで、バトンは右フロントタイヤにフラットスポットを抱えながらも果敢に攻めている。
50周目 小林が1分19秒252のファステストを記録した。グロージャンがコースオフを喫している。
51周目 ロズベルグがピットイン。彼はソフトに交換し、11番手でコースに戻った。
53周目 シューマッハがピットイン。
54周目 現在の順位は、アロンソ、バトン、ヴェッテル、ライコネン、小林、ペレス、シューマッハ、ウェーバー、ヒュルケンベルグ、ディ・レスタ、ロズベ ルグ、リチャルド、マルドナド、マッサ、ヴェルニュ、ハミルトン、コヴァライネン、ペトロフ、セナ、グロージャン、ピック、グロック、デ・ラ・ロサ、カー ティケヤンとなっている。
56周目 シューマッハが1分19秒007のファステストを記録した。
57周目 アロンソとバトンの差はコンマ6秒、バトンとヴェッテルの差は2秒4、ヴェッテルとライコネンの差は11秒8、ライコネンと小林の差は8秒3、小林とペレスの差は7秒4、ペレスとシューマッハの差は5秒7となっている。ロズベルグがディ・レスタをパスして10番手となった。
ハミルトンが4回目のピットイン。ハミルトンはガレージにクルマを入れ、リタイアとなった。
59周目 マルドナドがピットイン。
61周目 アロンソとバトンの差は1秒3に開いた。バトンとヴェッテルの差は1秒3に縮まっている。
62周目 バトンとヴェッテルの差が1秒1に縮まった。小林がライコネンとの差を6秒4まで縮めている。
63周目 残り5周となった。アロンソとバトン長は1秒5、バトンとヴェッテルの差は1秒2、ヴェッテルとライコネンの差は12秒3、ライコネンと小林の 差は5秒6、小林とペレスの差は8秒7となっている。その後ろにシューマッハ、ウェーバー、ヒュルケンベルグ、ロズベルグが続いており、ここまでがポイン ト圏内だ。
残り4周 バトンとヴェッテルの差がコンマ8秒となり、ヴェッテルはDRSの使用圏内に入った。
残り3周 ヴェッテルはDRSを使用してバトンとの差を縮めるが、オーバーテイクすることはできない。
残り2周 アロンソとバトンの差は3秒3に開いた。ヴェッテルはヘアピンでバトンをパスし、2番手となった。
ファイナルラップ アロンソはヴェッテルに5秒の差をつけてファイナルラップに突入した。アロンソは無線でヴェッテルがコースの外でバトンを抜いたことに言及している。
レース終了! アロンソがトップチェッカーを受け、今シーズン3勝目を挙げた。ヴェッテルが2位、バトンが3位、ライコネンが4位に入り、小林は自己ベストタイの5位でフィニッシュした。
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. フェルナンド・アロンソ Ferrari 1:31:05.862
2. セバスチャン・ヴェッテル Red Bull +3.732
3. ジェンソン・バトン McLaren +6.949
4. キミ・ライコネン Lotus +16.409
5. 小林可夢偉 Sauber +21.925
6. セルジオ・ペレス Sauber +27.896
7. ミハエル・シューマッハ Mercedes +28.970
8. マーク・ウェーバー Red Bull +46.491
9. ニコ・ヒュルケンベルグ Force India +48.162
10. ニコ・ロズベルグ Mercedes +48.889
11. ポール・ディ・レスタ Force India +59.227
12. フェリペ・マッサ Ferrari +1:11.428
13. ダニエル・リチャルド Toro Rosso +1:16.829
14. ジャン・エリック・ヴェルニュ Toro Rosso +1:16.965
15. パストル・マルドナド Williams +1 Lap
16. ヴィタリー・ペトロフ Caterham +1 Lap
17. ブルーノ・セナ Williams +1 Lap
18. ロマン・グロージャン Lotus +1 Lap
19. ヘイッキ・コヴァライネン Caterham +2 Laps
20. チャールズ・ピック Marussia +2 Laps
21. ペドロ・デ・ラ・ロサ HRT +3 Laps
22. ティモ・グロック Marussia +3 Laps
23. ナレイン・カーティケヤン HRT +3 Laps
Did not finish
24. ルイス・ハミルトン McLaren +11 Laps
ヴェッテルがバトンをコースの外でオーバーテイクした件が審議対象となった。
ドライバーズチャンピオンシップは、アロンソが154p、ウェーバーが120p、ヴェッテルが118p、ライコネンが95p、ハミルトンが92p、バトンが65pとなっている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、レッドブルが238p、フェラーリが177p、マクラーレンが157p、ロータスが156p、メルセデスが105pとなっている。
次戦のハンガリーGPは、1週間後の7月29日に決勝レースを迎える。
ヴェッテル 20秒加算のペナルティで5位に
ドイツGPのファイナルラップでレーストラック外でジェンソン・バトンをオーバーテイクしたセバスチャン・ヴェッテルに対して、レーススチュワードは20秒加算のペナルティを科した。これにより、ヴェッテルは2位から5位に順位を下げ、ジェンソン・バトンが2位、キミ・ライコネンが3位、小林可夢偉が4位となった。