約2カ月遅れて登場したメジャー10年目の初戦。レイズの松井が絶好のスタートを切った。この日の午後、本拠地に到着したばかりの松井は「頑張るだけ」。試合前に一言だけ話した意気込みの強さを、プレーで見せた。
松井は昨季限りでオークランド・アスレチックスを退団。今季開幕までに所属先が決まらず、4月末にレイズとマイナー契約した。3Aで13試合に出場後、開幕から約2カ月遅れて大リーグ公式戦に臨んだ。3Aでは本塁打がなく、打率1割7分と低調で、不安も抱えながらの昇格だった。それでもプロ20年目のベテランは、「監督に聞かれたら、準備はできていると言おうと思っていた」。言葉にうそがないことを結果で証明してみせた。