伝統の一戦、インディアナポリス500マイルレース(通称インディ500)に、出走した佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)。一時はトップを走行する場面も見られ、アメリカにわたって3年目で初勝利を手中に収めようとしていたが、最終ラップの1コーナーでスピンを喫し、結局17位で終えた。
今年で第96回目の開催を迎えたインディアナポリス500マイルレースは、真夏のような暑さの中で戦われました。今年のインディカー・シリーズから自動車メーカー3社がエンジン供給を開始して、競い合っていますが、インディアナポリス・モーター・スピードウェイでの伝統のレースも、2005年以来初めて、複数のエンジンブランドが競い合うものとなりました。
佐藤琢磨 「本当に残念です。ダリオ・フランキッティのスリップストリームに入ってホワイトフラッグを見ました。ドラフティングから抜け出して彼のインに入ったときには勝利を確信しました。相手をオーバーテイクできる状態に追い込むことができていましたから。彼とはサイド・バイ・サイドの状態でターン1に入っていきましたが、ダリオがどんどんかぶせてきました。こちらはもう白線に乗って、芝生に出るギリギリまで行っていて、そこでスピンしてしまいました。半車身、いや、タイヤ1本分スペースをくれていたら、ターン1を並んだまま走り抜けることができていたでしょう」 「そのままターン2を回って、ターン3、ターン4と、もっとすごいフィニッシュになっていたと思います。今回はこのような結果になりましたが、思う存分に戦えるマシンを作り上げてくれたチーム、的確な作戦を採用し、ミスのないピット・ストップを繰り返してくれたクルーたちには感謝の気持ちでいっぱいですし、達成感もあります」
2位はフランキッティのチームメート、スコット・ディクソンで、Chip Ganassi Racingの1-2フィニッシュでした。今年デビューしたHonda V6ターボエンジンは、初勝利をインディ500で飾ることとなりました。 佐藤琢磨 インディカー・シリーズ初優勝!しかも日本人初! 佐藤琢磨 インディ500 最終ラップでスピン・・・優勝争いも無念のリタイア 佐藤琢磨がインディ第4戦決勝、3位表彰台 佐藤琢磨 インディカー第10戦2度目のポールポジション 佐藤琢磨 日本人初のPP…インディカー第8戦 佐藤琢磨 インディ参戦!2年ぶりのレース復帰が実現する