F1スペインGP ハミルトン予選失格！最後尾スタート

　
スポーティングレギュレーションでは、全てのクルマは予選後に少なくとも１リットルの燃料を燃料タンクに残しておかなければならず、何らかの支援なしにピットに戻らなければならない。ハミルトンはマクラーレンの１５０回目のポールポジションを獲得した後にコース上でクルマを止め、当初はテクニカルトラブルが原因だと思われていた。

しかし調査の結果、燃料に関する問題が原因であることが夕方になって判明した。ハミルトンのクルマには１.３リットルの燃料が残っていたが、ＦＩＡはチームがストップの原因として申告した「テクニカルトラブル」が正当な理由ではなかったと判断した。

この結果、ウィリアムズにとってはチーム代表のフランク・ウィリアムズの７０歳の誕生日を祝うポールポジション獲得となり、母国グランプリを迎えたフェルナンド・アロンソはフロントロー、ロータスの２台が２列目に並ぶことになった。
　

スペインＧＰ予選後、レーススチュワードはサンプルに必要な燃料を残しておかなかったことについてルイス・ハミルトンに予選失格処分を下し、ハミルトンは最後尾から決勝レースをスタートすることになった。この件に関するスチュワードからの報告書は以下の通り。

「予選後、カーナンバー４から摂取した燃料のサンプルを検査したが、このクルマはＦＩＡ・フォーミュラワン・テクニカルレギュレーションの第６条６項２の規定通りに自らの力でピットに戻ることができなかったという報告をレースディレクターから受けた」

「スチュワードは、不可抗力によりクルマがコース上で停止したと述べたチーム責任者のサム・マイケル氏から事情聴取を行った。チームメンバーは十分な燃料をクルマに積まなかったため、その結果サンプル目的で必要な燃料を残すためにコース上にクルマを止めた」

「クルマに積む燃料量はコンペティターによって完全にコントロールされるものであるため、不可抗力という理由を受け入れることができない。スチュワードは、これがＦＩＡ・フォーミュラワン・テクニカルレギュレーション第６条６項２に違反しており、コンペティターを予選結果から除外する判断を下した。しかし、コンペティターはグリッド最後尾からレースをスタートすることができる」

　
ルイス・ハミルトン（予選１位）
　
「本当にがっかりだね。今日の予選セッションは今までで最高のドライブの１つだった。クルマ全体がスムーズに動き、ファンタスティックな気分だったよ。今週末ここにアップデートを持ち込むためにチームは素晴らしい仕事をしたから、ＭＴＣ（マクラーレン・テクノロジー・センター）のみんなには今週末に合わせて新しいパーツを用意するために日夜作業してくれたことを感謝したいよ。でも、スローダウンしたラップではエンジニアからトラック上でクルマを止めるように言われたんだ。理由はわからなかったけれど、後になって予選から除外されたことを聞いたんだ。もちろん本当にがっかりしたよ。明日のことを考えると、僕たちにとってものすごく厳しい予選になることは間違いない。それでもいつものように決して諦めないし、ベストを尽くすよ。スペインではいい結果を残しているんだ。ここに来ることができて嬉しいし、みんなからのサポートは本当に素晴らしい。いつも言っているように、そしていつもそうしているように、どんなグリッドポジションからスタートしても、全力でレースをするつもりだよ」
　
　starting grid - 2012 Spanish Ｆ１ グランプリ
　
1. Ｐ・マルドナドウィリアムズ
2. Ｆ・アロンソフェラーリ
3. Ｒ・グロージャンロータス・ルノー
4. Ｋ・ライコネンロータス・ルノー
5. Ｓ・ペレスザウバー
6. Ｎ・ロズベルグメルセデスＧＰ
7. Ｓ・ヴェッテルレッドブル
8. Ｍ・シューマッハメルセデスＧＰ
9. 小林 可夢偉ザウバー
10. Ｊ・バトンマクラーレン
11. Ｍ・ウェーバーレッドブル
12. Ｐ・ディ・レスタフォースインディア
13. Ｎ・ヒュルケンベルグフォースインディア
14. Ｊ・ヴェルニュトロロッソ
15. Ｄ・リチャルドトロロッソ
16. Ｆ・マッサフェラーリ
17. Ｂ・セナウィリアムズ
18. Ｖ・ペトロフケータハム
19. Ｈ・コヴァライネンケータハム
20. Ｃ・ピックマルシア
21. Ｔ・グロックマルシア
22. Ｐ・デ・ラ・ロサＨＲＴ
23. Ｎ・カーティケヤンＨＲＴ
24. Ｌ・ハミルトンマクラーレン