ローソンは4月6日に発表したばかりの「LAWSON Wi-Fi」サービスを10日、全国のコンビニエンスストアで提供する無線LANサービス「LAWSON Wi-Fi」のログイン方法および規約内容を変更すると発表した。
サービス開始早々の変更は、そもそも4月4日に、NTTBPが、大手コンビニエンスストア「セブンイレブンが2011年12月より開始した無料無線LANサービス「セブンスポット」Amazon.co.jpや楽天市場など、一部サイトへの接続がなされていない」などにおける公衆無線LANサービスの提供にともなって、特定サイトへの接続を正当な理由なく、利用者に無断で遮断していたとして、総務省から指導を受けている。ことの影響もあった? しかしローソンではLAWSON Wi-Fiについて、「接続できるサイトは制限されていません。ただし、KDDIのネットフィルタリングを利用しており、著しく公序良俗に反するサイトへの接続は制限されることがあります」としていたが、ログイン方法や規約内容について、ユーザーから不満の声が挙がっていた。 具体的には、LAWSON Wi-Fiを利用するには、Android端末向け「ローソンアプリ」(iPhoneには5月ころ対応予定)でログインする必要があるが、その際にPonta会員ID、電話番号、誕生日の入力が必要になる。しかし電話番号や誕生日などの情報は、誰でも比較的簡単に入手できてしまうほか、通常のIDやパスワードのように任意に変更することができないという問題がある。 また、利用規約の禁止事項の中に「手段のいかんを問わず他人からIDや電話番号・誕生月日を入手したり、他人にIDや電話番号・誕生月日を開示したり提供したりする行為」という内容が含まれていたことから、ネット上では「Ponta会員は友達に電話番号や誕生日を聞くこともできなのか」といった不満が挙がっていた。さらに、コンビニで買い物した際のレシートにPonta会員IDが全桁印字されていたことから、捨てられたレシートが悪用されるのでは、と不安視する声もあった。 これを受けローソンでは、LAWSON Wi-Fiのログイン方法や規約内容の変更を発表。ローソンアプリのログイン方法に、任意の番号を用いたパスワード変更機能を追加したほか、レシートに印字されているPonta会員IDの一部をマスキング(文字の置き換え)するとしている。ログイン方法などの見直しについて、ローソン広報は「LAWSON Wi-Fiサービスについて、いろいろと不備があるのではないかとご指摘をいただいたことを受けて見直しを行った」としている。 なお、現時点ではログインに電話番号・誕生日を使用する方法は維持し、パスワード変更機能を新たに追加するとしているが、「これからあらゆる部分を検討し、実際にログイン方法を変更した際には、電話番号・誕生日を廃止する可能性もある」とした。 また、アプリの利用規約の記載内容についても今後変更を行うとしているが、これについては「最もご指摘いただいていた、他人に電話番号や誕生日を開示する行為を禁止するという内容も含めて、一度すべての利用規約を見直していく」(ローソン広報)とした。