ソニー Xperia sola 「フローティングタッチ」はガジェット好きデバイス

　
　ソニーらしさ！が戻ってきたのでしょうか？ある意味で無意味そうでいて新しい技術をドンドン試すのは、一昔前のソニーを思い出させてくれます。
　
新しくソニーとなったモバイルテクノロジーの部署から登場した、スマートフォン Xperia sola の「フローティング タッチ」は、スマートフォンとしては初の「指を浮かせるとホバー、触ると従来同様のタッチが入力できるタッチパネル」。となるようで、これからのタッチパネルの進化としてはおもしろい技術です。
　

　
・フローティングタッチは従来どおりのタッチ / マルチタッチに加えて、表面から最大で20mm上までの指を感知できるタッチパネル。

・Xperia sola のブラウザでは、フローティングタッチでホバーイベントが送られる。マウスカーソルをホバーしたときと同じ。たとえば細かいリンクが隣接している場合でも、浮かせた指でどこがハイライトされるか確認してからタッチで開くことができる。

・送られるのはあくまでホバーイベントなので、決定(タップ)やスクロール操作には従来どおりのタッチが必要。

・Xperia sola のソフトウェアでフローティングタッチに対応するのは、発売時にはブラウザ (ホバー判定)と、プリインストールのライブ壁紙。壁紙は主に「ほらほら」と人に見せるため。

・ブラウザ外でフローティングタッチを利用したアプリは今後拡大する予定。サードパーティーの開発者向けには、夏に予定されている Android 4.0 Ice Cream Sandwich から利用できる (Android API のonHoverイベント)。

・技術的には Cypress Technologies (とソニーの共同) 開発。過去記事では「動画：離した指も追いかける Cypress 社のタッチパネル」

・ハードウェアとしては、相互キャパシタンス式と自己キャパシタンス式という2種類の静電容量タッチパネルを組み合わせることで実現している。

・原理的に「マルチフローティングタッチ」には対応しない。浮かせた指でマルチホバージェスチャは不可。触ってマルチタッチなら反応する。