２０１２年Ｆ１世界選手権開幕戦オーストラリアＧＰは、日曜日の決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温２２℃、路面温度２９℃、湿度４４％、風速４.４ｍ、晴れのドライコンディションとなっている。
土曜日の予選では、ハミルトンがポールポジションを獲得し、バトンが２番手に続いてマクラーレンがフロントローを独占した。３番手にグロージャン、４番手にシューマッハが続き、レッドブルのウェーバーがヴェッテルが３列目に並んでいる。
予選後にギアボックスを交換したペレスは５グリッド降格のペナルティを科せられ、レースを２２番グリッドからスタートさせる。
ＨＲＴの２台は１０７％ルールをクリアすることができず、決勝レースに出走できない。
現地時間午後５時、２２台のクルマがフォーメーションラップに向かった。
ほとんどのドライバーがソフトタイヤを履いている。
２２台のクルマがグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート！
ハミルトンが出遅れる。バトンがターン１でトップに立った。シューマッハ、ロズベルグが続き、ヴェッテルが５番手となった。グロージャン、マルドナド、アロンソ、ウェーバーが続いている。
最後尾スタートのペレスが１２番手にジャンプアップ、ライコネンが１３番手にポジションを上げている。
２周目 セナとリチャルドがピットイン。
ヴェッテルがロズベルグをパスして４番手となった。フォースインディアの１台がコース脇にクルマを止めている。ヒュルケンベルグのようだ。グロージャンとマルドナドが接触し、グロージャンがグラベルにクルマを止めている。
３周目 現在の順位は、バトン、ハミルトン、シューマッハ、ヴェッテル、ロズベルグ、アロンソ、マルドナド、ウェーバー、マッサ、小林、ペレス、ライコネン、ディ・レスタ、グロック、ヴェルニュ、コヴァライネン、ペトロフ、ピック、セナとなっている。リチャルドは長いピットストップを終えて最後尾でコースに復帰している。
スタートのリプレイが流れた。ターン１でリチャルドとセナが接触している。
５周目 バトンが１分３３秒１３１のファステストを記録している。ハミルトンとのさは２秒６だ。
５周目 バトンが１分３３秒１３１のファステストを記録している。ハミルトンとのさは２秒６だ。ロズベルグのすぐ後ろにアロンソとマルドナドがつけている。
６周目 ターン１でシューマッハをパスしようと試みたヴェッテルは、コースオフを喫した。アロンソはロズベルグを狙っている。ペレスが小林をパスして１０番手となった。小林のクルマはリアウイングが壊れているようだ。
８周目 バトンとハミルトンの差は３秒４に開いた。依然としてアロンソはロズベルグを狙っている。８番手マッサの後ろにはマルドナドとペレスが迫っている。１１番手小林の後ろにはライコネンがコンマ７秒差に迫っている。
９周目 ハミルトンは、シューマッハとの差が開いていると無線で伝えられた。ハミルトンとシューマッハの差は８秒１だ。
１０周目 ヴェッテルがシューマッハのコンマ５秒後ろにつけている。マルドナドが再三マッサにオーバーテイクを仕掛けている。マッサの後ろには、マルドナド、ペレス、小林、ライコネンが続いており、１３番手のディ・レスタも追いついて来た。
１１周目 ヴェッテルがシューマッハのミスをついて彼をパスした。シューマッハはコースオフした際にクルマにダメージを負ったようで、スローダウンしている。
１２周目 シューマッハは８番手までポジションを落とした。サードギアを失っていると無線で伝えている。ここでマッサがピットに入った。再びソフトに交換している。シューマッハもピットに入っている。シューマッハはガレージにたどり着く前にクルマを止めてしまった。
１３周目 ロズベルグがピットイン。ソフトからソフトに交換した。前の周でミスをしたペレスを小林とライコネンがパスしている。
１４周目 アロンソがピットイン。アロンソはミディアムに交換している。小林とディ・レスタもピットに入った。
１５周目 ウェーバーがピットイン。ミディアムに交換した。１３番手のコヴァライネンもピットに入った。
１６周目 小林が１分３２秒８９５のファステストを記録した。
１７周目 バトン、ヴェッテルがピットイン。ヴェッテルはソフトに交換した。マルドナドもピットに入り、ソフトに交換している。ウェーバーが１分３２秒３５５のファステストを記録した。
１８周目 ハミルトンがピットイン。ミディアムに交換した。ウェーバーが１分３２秒２６２のファステストを記録した。彼はミディアムを履いている。
１９周目 ペトロフがピットイン。
現在の順位は、バトン、ライコネン、ペレス、ハミルトン、ヴェッテル、ヴェルニュ、アロンソ、ロズベルグ、ウェーバー、マルドナド、マッサ、小林、ディ・レスタ、セナ、グロック、ペトロフ、コヴァライネン、リチャルド、ピックとなっている。
２０周目 ライコネン、ヴェルニュがピットイン。ライコネンはソフトに交換した。ペレス、グロック、ピックはまだピットに入っていない。
２１周目 ハミルトンがペレスをパスして２番手にポジションを上げた。バトンとの差は１１秒に開いている。ここでグロックがピットに入った。
２２周目 ヴェッテルもペレスを抜いて３番手となった。まだピットに入っていないペレスは、ミディアムタイヤでファーストスティントを引っ張っているが、１分３６秒台までタイムが落ちている。ここでピックがピットに入った。
２３周目 ホームストレートでアロンソとロズベルグがペレスをパスした。ウェーバーもペレスをパスしている。
ここで１７番手のリチャルドが２回目のピットイン。
２４周目 バトンは１分３２秒８４０で前の周を回った。ハミルトンは１分３３秒２８５、ヴェッテルは１分３３秒１７４、アロンソは１分３３秒１６９を記録している。ヴェルニュが１分３１秒９７８のファステストを記録した。バトンはタイヤからバイブレーションを感じていると無線で伝えている。
２５周目 ハミルトンが１分３１秒７４０のファステストを記録した。バトンとの差は１０秒９だ。ここでペレスがピットに入った。ライコネンが小林をパスして９番手にポジションを上げた。
２７周目 現在の順位は、バトン、ハミルトン、ヴェッテル、アロンソ、ロズベルグ、ウェーバー、マルドナド、マッサ、ライコネン、小林、ディ・レスタ、 ヴェルニュ、ペレス、セナ、ペトロフ、コヴァライネン、リチャルド、グロック、ピックとなっている。シューマッハ、グロージャン、ヒュルケンベルグはリタ イアした。
ライコネンはターン１でマッサをパスして８番手にポジションを上げた。小林もマッサをパスしている。
２８周目 ６番手のウェーバーがロズベルグの真後ろにつけている。
２９周目 ５８周のレースも半分を終えた。マッサがピットに入り、ミディアムに交換した。
３１周目 ロズベルグの後ろにウェーバーとマルドナドが続いている。ロズベルグは１分３４秒台までペースを落としており、ウェーバーは何度もオーバーテイクを仕掛けている。
ここでセナがピットに入った。ヴェルニュがコースオフを喫している。
３２周目 バトンが１分３１秒５６５のファステストを記録した。ロズベルグはピットに入り、ソフトからミディアムに交換した。ペレスがバトンを上回る１分３１秒５２６のファステストを記録している。
３３周目 ウェーバーが１分３１秒０９８のファステストを記録した。ハミルトンはリアタイヤがだめになってきたと無線で伝えている。
３４周目 ディ・レスタがピットイン。
３５周目 アロンソがピットイン。ミディアムからミディアムに交換した。バトンとハミルトンの差は１０秒８、ハミルトンとヴェッテルの差は１秒９となっており、ヴェッテルが徐々に差を詰めている。コヴァライネンもピットに入った。
３６周目 ハミルトンとヴェッテルの差は１秒６に縮まった。
３７周目 バトンがピットイン。ソフトからミディアムに交換した。ハミルトンもピットに入り、ミディアムに交換している。小林もピットに入った。
ペトロフがホームストレート上でクルマを止めている。
ここでセーフティーカーが入ることになった。
３８周目 ヴェッテル、ピックがピットイン。ヴェッテルはミディアムに交換した。ウェーバー、マルドナド、ライコネンもピットに入った。
ヴェルニュ、グロックもピットイン。マッサもピットに入った。バトンはレッドブルとのペース差を無線で確認している。
３９周目 コヴァライネンがピットイン。レッカー車が到着し、これからペトロフのクルマを移動させる。リチャルドがピットに入った。ソフトからソフトに交換している。
現在、ＳＣがレースを先導している。現在の順位は、バトン、ヴェッテル、ハミルトン、ウェーバー、アロンソ、マルドナド、ペレス、ロズベルグ、ライコネ ン、小林、ディ・レスタ、ヴェルニュ、マッサ、セナ、リチャルド、コヴァライネン、グロック、ピックとなっている。ペレス、ヴェルニュ、リチャルドだけが ソフトを履いており、その他のドライバーはミディアムを履いている。
４１周目 コヴァライネンが４回目のピットイン。コヴァライネンはクルマをガレージに入れた。
ＳＣはこの周で戻ることになった。
４２周目 ＳＣが戻り、レースが再開された。トラブルもなく１７台のクルマが再スタートを切っている。小林がライコネンをパスして９番手にポジションを上げた。
４３周目 バトンはヴェッテルに２秒５の差をつけてトップをキープしている。ヴェッテルの後ろにはハミルトンとウェーバーが続いている。
４４周目 バトンが１分３０秒５６７のファステストを記録し、ヴェッテルとの差を３秒４に広げた。アロンソのペースが上がらず、ウェーバーから離されている。ライコネンはリアウイングについて無線で尋ねている。前を走る小林のリアウイングが壊れていることか。
４６周目 バトンが１分３０秒２２０のファステストを記録した。ヴェッテルとの差は３秒８、ヴェッテルとハミルトンの差はコンマ８秒、ハミルトンとウェーバーの差はコンマ７秒、ウェーバーとアロンソの差は２秒８となっている。アロンソの後ろにはコンマ９秒差でマルドナドが続いており、ペレスとロズベルグも迫っている。
４７周目 ハミルトンが１分２９秒８６５のファステストを記録した。セナとマッサが接触し、セナは左フロントを壊してしまった。
４８周目 バトンが１分２９秒８２８のファステストを記録した。マルドナドがアロンソの真後ろにつけている。
セナとマッサがピットイン。セナはフロントウイングを交換し、タイヤもソフトに交換してコースに戻った。マッサはまだピットに入っている。
５０周目 マッサとセナの接触事故はレース後に審議されることになった。
５１周目 ウェーバーが１分２９秒８１０のファステストを記録した。
５２周目 現在の順位は、バトン、ヴェッテル、ハミルトン、ウェーバー、アロンソ、マルドナド、ペレス、ロズベルグ、小林、ライコネン、ヴェルニュ、リチャルド、ディ・レスタ、グロック、セナ、ピックとなっている。ルーキードライバーのヴェルニュとピックが健闘している。
５３周目 ヴェッテルが１分２９秒６９０のファステストを記録した。
小林はロズベルグにオーバーテイクを仕掛けたが、ロズベルグがポジションを守った。今度はライコネンが小林を狙っているが、ライコネンの後ろにはヴェルニュも迫っている。ここでピックがピットイン。
残り４周 ウェーバーがハミルトンにコンマ６秒差に迫っている。ヴェッテルが１分２９秒５８７のファステストを記録した。
セナがピットに入っている。
残り３周 セナはガレージにクルマを入れた。
１ストップ作戦で２６周目から同じタイヤで走行しているペレスは、ペースを落としながらも７番手のポジションを守っている。
残り２周 バトンが１分２９秒１８７のファステストを記録した。
ライコネンが小林にオーバーテイクを仕掛けたが、小林がポジションを守った。
ファイナルラップ ピックがピットに入った。バトンはヴェッテルに３秒３の差をつけてファイナルラップに突入している。
ロズベルグがペレスの真後ろにつけている。
マルドナドがスピンしてクラッシュ！６位を走行していたマルドナド、無念のリタイアとなった。
レース終了！ バトンがトップチェッカーを受けて開幕戦で優勝を飾った。
ロズベルグがスローダウンし、ポジションダウン。最後にライコネンが小林にオーバーテイクを仕掛けるも、小林がポジションを守って６位でフィニッシュした。ライコネンが７位、ペレスが８位、リチャルドが９位でレースを終えている。
オーストラリアＧＰ決勝は、ファイナルラップで順位が入れ替わるエキサイティングな結末となった。
最終結果は、１位バトン、２位ヴェッテル、３位ハミルトン、４位ウェーバー、５位アロンソ、６位小林、７位ライコネン、８位ペレス、９位リチャルド、１０ 位ディ・レスタ、１１位ヴェルニュ、１２位ロズベルグ、１３位マルドナド、１４位グロック、１５位ピック、１６位セナとなり、マルドナド、ピック、セナは リタイアしたものの完走扱いとなった。マッサ、コヴァライネン、ペトロフ、シューマッハ、グロージャン、ヒュルケンベルグはリタイアとなった。
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. ジェンソン・バトン McLaren 1:34:09.565
2. セバスチャン・ヴェッテル Red Bull +2.139
3. ルイス・ハミルトン McLaren +4.075
4. マーク・ウェーバー Red Bull +4.547
5. フェルナンド・アロンソ Ferrari +21.565
6. 小林可夢偉 Sauber +36.766
7. キミ・ライコネン Lotus +38.014
8. セルジオ・ペレス Sauber +39.458
9. ダニエル・リチャルド Toro Rosso +39.556
10. ポール・ディ・レスタ Force India +39.737
11. ジャン・エリック・ヴェルニュ Toro Rosso +39.848
12. ニコ・ロズベルグ Mercedes +57.642
13. パストル・マルドナド Williams +1 Lap
14. ティモ・グロック Marussia +1 Lap
15. チャールズ・ピック Marussia +5 Laps
16. ブルーノ・セナ Williams +6 Laps
Did not finish
17. フェリペ・マッサ Ferrari +12 Laps
18. ヘイッキ・コヴァライネン Caterham +20 Laps
19. ヴィタリー・ペトロフ Caterham +24 Laps
20. ミハエル・シューマッハ Mercedes +48 Laps
21. ロマン・グロージャン Lotus +57 Laps
22. ニコ・ヒュルケンベルグ Force India +58 Laps
コンストラクターズチャンピオンシップは、マクラーレン４０ｐ、レッドブル３０ｐ、ザウバー１２ｐ、フェラーリ１０ｐ、ロータス６ｐとなっている。
次戦のマレーシアＧＰは、１週間後の３月２５日に決勝レースが行われる。
