auが2012年春端末のリリースと同時に、「auスマートパス」でスマホアプリやサービスの価格破壊を行っただけではなく、「au スマートバリュー」 では同時に携帯電話と家電話の価格破壊も実行するようです。これは個別の収益モデルから水平ビジネス展開を出来るKDDIの総合力でNTTやSoftbankに対抗する巨大企業のガチンコ体力勝負といったところでしょうか!?
KDDI がスマフと家電話の割引サービス「auスマートバリュー」を発表 「auスマートバリュー」は、auスマートフォンと指定の固定電話サービスを一緒に契約することで、スマートフォンの利用料金が最大2年間、月々1480円割引になるというものです。2年経過以降も月980円の割引が継続されます。また、割引対象として固定電話契約者だけでなく、その家族も含まれるため、たとえば4人家族が対象の固定電話に契約すれば、1480円x4人ぶん(あるいは980円x4人ぶん)の割引となります。 この発想はいままで無かったですね。家のインターネットのインフラとしてauを選ぶこととスマホを選ぶことが同期するならば、かなり価値のある組み合わせになります。 「auスマートバリュー」の割引対象となるスマートフォンのプランは「ISフラット」「ISフラット (キャンペーン) 」「プランF(IS)シンプル」「プランF(IS)」。「ISフラット (キャンペーン) 」は iPhone ユーザ向けのキャンペーンプランですが、残念ながらキャンペーンの割引額(480円)も含めて、月1480円割引になるとのこと。つまり割引の加算はなし。 一方、対象となる固定電話サービスはauひかり、auひかりなど KDDI / CATV 系の光電話、あるいはジャパンケーブルネットやジュピターテレコム(J:COM)など CATV 各社の電話プラン。 あわせて、FTTH で本割引を利用するグループに対し、モバイルルーター Wi-Fi WALKER DATA08W を安価な専用プランで提供する「auスマートバリュー (ルーター割引)」も開始されます。専用プランはau.NET利用料(月525円)や契約事務手数料(3150円)が不要なほか、基本使用料は10MBまで月390円、上限でも月4410円どまりです。 サービス開始は2月14日から。iPhone au の料金プランでは、あまり価格競争を挑むことのなかった KDDI ですが、連携を深める CATV も巻き込み、固定電話と携帯電話の合わせ技でようやく攻勢に出たという感じです。 ただ今回の発表を一番嫌がっているのは、iPhone のライバルにあたるソフトバンクではなく、法律に縛られて同じ戦略に出られないドコモでしょうか。