話題のナレッジベース | Knowledge Base Weblogs space
HOMEBlogs index Mysterious >> space
space space
space
space
space
space
November 25, 2011 space
   space
space

南極“幻の山脈”ガンブルツェフは氷床下に眠る

space

太古から南極氷床下に眠り続ける謎の山脈、ガンブルツェフの全貌がついに明らかになろうとしている。新たな調査によると、この山脈は「リフト」の一部と考えられる。リフト(地溝)は地球のプレートが分割した場所に形成される一連の尾根で、かつては約3000キロの長さだったという。
 

081106-antarctica-mountains_big.jpg

space

 
形成時期は、太古の超大陸ゴンドワナの分裂期にあたる約2億5000万年前とみられる。「ゴンドワナには、現在の東南極、インド亜大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸が含まれていた」と調査に参加したイギリス、ケンブリッジにある英国南極観測局(BAS)のファウスト・フェラッチオリ(Fausto Ferraccioli)氏は話す。

 約5キロもの厚さの氷に覆われているガンブルツェフ山脈が初めて確認されたのは20世紀中頃。ロシア人探検家が氷床下で発生している従来とは異なる重力変動を測定した。

 調査を続けていくと、巨大な地下山脈の存在が明らかになった。最高峰は標高約4500メートルで、ヨーロッパのアルプス山脈とほとんど肩を並べる。

「地球上で最も未解明な山脈だ。別の惑星を探索しているようで、非常に興味をかきたてられる」とフェラッチオリ氏は語る。

◆ガンブルツェフの内部を調査

 各国の地球物理学者からなる調査チームは最近、ガンブルツェフ山脈の上空からレーダー探査を実施。氷床内部の様子が明らかになり、重力と磁場の詳細なデータも得られた。

レーダー探査から山の形状、磁場と重力のデータから地殻の状態がより深く理解できるようになった。「これら3つのデータは、ガンブルツェフ全体のMRI画像に相当する」とフェラッチオリ氏は述べる。

南極大陸の中央部で氷床(図の青い部分)の表面から何千メートルも下に隠れた、いわゆる“幻の山脈”がついに全貌を現しつつあることが2009年12月に発表された。
 
2008年と2009年に行われた氷床内部のレーダー探査により、ガンブルツェフ山脈のこれまでで最も詳細な画像が得られた。その結果、この山脈が激しい起伏を持つことがわかったという。
 
このレーダー画像は起伏が若干強調されているものの、標高およそ2600メートルのガンブルツェフ山脈の姿をはっきりと捉えている。この山脈は数億年前に形成された後に南極の氷に覆われた可能性が高いと、コロンビア大学ラモント・ドハティー地球研究所の地球物理学者ロビン・ベル氏は話す。同氏は国際極年(2007〜2008年)科学プロジェクトの一環で行われた南極ガンブルツェフ地区プロジェクトの責任者である。
 
同氏によると、ガンブルツェフ山脈の規模と形状はレーニア山があるアメリカのカスケード山脈に似ているという。
 

025673_big.jpg

 
 研究チームは、取得したデータを基に形成過程を画像化した。「ガンブルツェフは、18億〜11億年前のコロンビア大陸やパノティア大陸の時代に形成された山脈の上に立っているようだ」とフェラッチオリ氏は説明する。いくつかの小さな部分が集まり、東南極が構成されつつあった時期である。

 山脈は後に浸食されたが、下のマントルの中に約32キロの深さにまで及ぶ根が残ったという。
 

antarctic-mysterious-deep-ice-mountains-explained_43707_big.jpg

 
◆氷に覆われた南極の山脈

 その後、アフリカ大陸東部の有名なリフト・バレー(大地溝帯)と同様のプロセスで巨大なリフトが形成される。地球内部の熱が、長く活動を休止していた根の物質を温めた。熱を帯びた物質は膨張して、マントルの中を上昇する。 山脈が再び隆起を開始したのは、インド亜大陸が南極大陸から分裂し現在の位置まで北上を開始した約1億年前のことである。
 
そして、約3400万年前には南極氷床が形成され始める。「ガンブルツェフ全体が氷に覆われ、言わば“急速冷凍”されたようだ」とフェラッチオリ氏は説明する。「氷床がなければ、浸食でほとんど何も残らなかっただろう」。
 

cover_nature20111117.jpg 同氏の調査は、「Nature」誌に11月17日付けで掲載されている。
 
East Antarctic rifting triggers uplift of the Gamburtsev Mountains
 
The Gamburtsev Subglacial Mountains are the least understood tectonic feature on Earth, because they are completely hidden beneath the East Antarctic Ice Sheet. Their high elevation and youthful Alpine topography, combined with their location on the East Antarctic craton, creates a paradox that has puzzled researchers since the mountains were discovered in 19581. The preservation of Alpine topography in the Gamburtsevs2 may reflect extremely low long-term erosion rates beneath the ice sheet3, but the mountains’ origin remains problematic. Here we present the first comprehensive view of the crustal architecture and uplift mechanisms for the Gamburtsevs, derived from radar, gravity and magnetic data. The geophysical data define a 2,500-km-long rift system in East Antarctica surrounding the Gamburtsevs, and a thick crustal root4 beneath the range. We propose that the root formed during the Proterozoic assembly of interior East Antarctica (possibly about 1 Gyr ago), was preserved as in some old orogens5, 6 and was rejuvenated during much later Permian (roughly 250 Myr ago) and Cretaceous (roughly 100 Myr ago) rifting. Much like East Africa7, the interior of East Antarctica is a mosaic of Precambrian provinces affected by rifting processes. Our models show that the combination of rift-flank uplift, root buoyancy and the isostatic response to fluvial and glacial erosion explains the high elevation and relief of the Gamburtsevs. The evolution of the Gamburtsevs demonstrates that rifting and preserved orogenic roots can produce broad regions of high topography in continental interiors without significantly modifying the underlying Precambrian lithosphere.

 
アイスマン殺人事件:5300年前の殺人事件を追え!
「ミトコンドリアのイブ」仮説
ナスカ文明と地上絵は何を示しているのか?
ノアの箱舟 洪水伝説は黒海だった!?
宇宙の運命を握る「暗黒の力」
 
南極“幻の山脈”ガンブルツェフは氷床下に眠る
ムー大陸はどこにある?
アトランティス大陸はどこにあった?
レムリア大陸の謎とゴンドワナ大陸
ゴンドワナ大陸消滅!?南極に500Kmの巨大クレーター
地球滅亡の隕石衝突シミュレーション
ギアナ高地 20億年の記憶テーブルマウンテン エンジェルフォール
 

space
HOMENews BlogsMysterious | November 25, 2011 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
space


space Entries of this Category
space

  Next >> iPhone 4S位置情報機能ロシアのGPS「GLONASS」に対応 >> 

iPhone 4Sの位置情報機能がロシアのGPS「GLONASS」に対応しているって知ってました?iPhone 4Sでは、iPhone5ではなく4のバージョンアップとなった、そ...»この話題を見る…


  Previous << Blackberry9850 を購入!スマホ時代の多様性を探る!? << 

iPhoneやAndroidが当たり前になりましたが、忘れちゃいかん!Blackberryがスマホ時代でも最先端?ではなくとも、洗練されたサービスを提供しているのは事実です。第... »この話題を見る…


space
space
Welcome to knowledgeBase  Blogs  ▲TOP