2011年F1世界選手権第17戦インドGPは、日曜日の決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温31℃、路面温度38℃、湿度19%、風速1.5m、晴れのドライコンディションとなっている。
レース前にグリッド降格のペナルティを受けているドライバーがいるので、おさらいしよう。まず、予選2位のハミルトンは3グリッド降格により5位からのスタートとなる。予選11位のペトロフは5グリッド降格により16位から、予選17位のペレスは3グリッド降格により20位から、予選21位のリチャルドは5グリッド降格により23位から、予選22位のカーティケヤンは5グリッド降格により24位からのスタートとなった。
予選で107%ルールを満たさなかったグロックだが、スチュワードの判断により22位からレースをスタートさせる。
現地時間午後3時、24台のクルマがフォーメーションラップに向かった。
ほとんどのクルマがオプションを履いている。ディ・レスタ、ペトロフ、ペレスはプライムを履いている。
全車がグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
ヴェッテル、ウェーバーが、順調にスタート、アロンソが順位を落とし、バトンが3番手に浮上。後方で複数のクルマが接触している。トゥルーリがコースアウトを喫している。
ヘアピンでバトンが2番手に浮上。ウェーバー、アロンソ、マッサ、ハミルトンが続いている。
接触事故に巻き込まれた小林が最後尾、バリチェロが23番手となっている。
2周目 ペレスがピットイン。グロックとバリチェロもピットに入った。コース脇でクルマが止まっており、どうやら小林のようだ。バリチェロはフロントウイングを交換し、コースに戻った。
1周目を終えた時点の順位は、ヴェッテル、バトン、ウェーバー、アロンソ、マッサ、ハミルトン、ロズベルグ、シューマッハ、スーティル、セナ、アルグエル スアリ、ブエミ、マルドナド、ペトロフ、コヴァライネン、ディ・レスタ、リチャルド、カーティケヤン、ダンブロシオ、ペレス、グロック、バリチェロ、トゥ ルーリとなっている。
2周目 ディ・レスタとトゥルーリがピットイン。グロックは2回目のピットイン。
3周目 ペトロフがピットイン。グロックはクルマを降りてリタイアとなった。
4周目 ヴェッテルとバトンの差は2秒7となっている。
5周目 ヴェッテルとバトンの差は3秒3に開いた。バトンの後ろにコンマ7秒差でウェーバーがつけている。ウェーバーはDRSを使ってバトンにオーバーテイクを仕掛けたが、バトンが上手くブロックした。
6周目 11番手のアルグエルスアリがコンマ4秒差でセナを追いかけている。アルグエルスアリの後ろにはブエミが迫っており、両者はコンマ7秒差だ。アルグエルスアリはセナをすぐに抜くように指示されている。
8周目 ヴェッテルは1分31秒639のファステストラップを記録した。バトンとの差は4秒7となっている。
9周目 アルグエルスアリがセナをパスして10番手となった。
10周目 ブエミがセナをパスして11番手となった。レーススチュワードは、オープニングラップでの事故に対する措置は何もとらないと伝えた。
11周目 バトンが1分31秒275のファステストを記録した。ヴェッテルとの差は4秒8だ。
セナはDRSにトラブルを抱えているようで、1人だけ遅いペースで走行している。すぐ後ろにマルドナドが迫っている。
12周目 バトンが1分31秒033のファステストを記録し、ヴェッテルとの差を4秒2に詰めた。バトンとウェーバーの差は1秒8に開き、ウェーバーとアロンソは2秒3差、アロンソとマッサは1秒7差、マッサとハミルトンは2秒9差となっている。
14周目 マルドナドがコースサイドにクルマを止めてリタイアとなった。ギアボックストラブルのようだ。アルグエルスアリがスーティルをパスして9番手となった。ブエミもスーティルを狙っている。
15周目 ブエミがスーティルをパスして10番手となった。
16周目 スーティルがピットイン。13番手のディ・レスタの後ろにペレスとペトロフが連なっている。
17周目 アロンソ、ウェーバー、ハミルトンがピットイン。アルグエルスアリもピットに入った。ヴェッテルが1分30秒636のファステストを記録している。ウェーバーは5番手、アロンソは7番手、ハミルトンは8番手でコースに復帰している。
18周目 マッサがピットイン。再びオプションに交換した。ロズベルグもピットに入っている。アロンソがシューマッハをパスして6番手となった。
19周目 バトンがピットイン。バトンは2番手でコースに復帰した。シューマッハもピットに入り、オプションに交換した。ブエミもピットに入っている。
20周目 ヴェッテルがピットイン。オプションに交換し、トップでコースに戻った。マッサが1分30秒243のファステストを記録している。
21周目 ディ・レスタがピットイン。
現在の順位は、ヴェッテル、バトン、ウェーバー、アロンソ、マッサ、ハミルトン、ロズベ ルグ、シューマッハ、セナ、コヴァライネン、アルグエルスアリ、ブエミ、スーティル、ペレス、ペトロフ、リチャルド、カーティケヤン、ディ・レスタ、ダン ブロシオ、バリチェロ、トゥルーリとなっている。
22周目 コヴァライネンがピットイン。
24周目 ヴェッテルは1分29秒922のファステストを記録し、バトンとの差は3秒6となっている。セナがピットイン。
25周目 カーティケヤンとダンブロシオがピットイン。マッサが少し膨らんで走行し、ハミルトンが一気に差を詰めた。マッサにオーバーテイクを仕掛けたハミルトンは彼と接触し、ハミルトンはフロントウイングの右側にダメージを負った。
26周目 ハミルトンがピットイン。9番手にポジションを落とした。マッサは5番手のままレースを続けている。
27周目 ブエミがコースサイドにクルマを止めた。クルマの後方から煙が上がっている。
ハミルトンとマッサの事故は審議対象となった。マッサをパスしたハミルトンがターンインしようとした際にマッサが外側から同時にターンインし、両者は接触した。
27周目 ブエミがクルマを止めた区間でイエローフラッグが振られている。彼のクルマからはかなりの量のオイルが漏れている。
28周目 ヴェッテルは1分30秒245、バトンは1分30秒054、ウェーバーは1分30秒682で前のラップを回っている。マッサは1分30秒806で、ペースはそれほど悪くないが、無線でダウンシフトに問題を抱えていると伝えている。
30周目 ヴェッテルが1分29秒510のファステストを記録した。バトンとの差は3秒7となっている。9番手のハミルトンがアルグエルスアリに迫っている。
31周目 ヴェッテルは1分29秒390のファステストを記録し、バトンとの差を4秒4に広げた。スチュワードはマッサにドライブスルーペナルティを科し、マッサはピットに入ってドライブスルーを行った。
32周目 マッサがピットイン。ノーズを交換し、11番手でコースに戻った。ペトロフがコースオフを喫した。
33周目 ヴェッテルがファステストを連発している。バトンとの差は5秒に開いた。ハミルトンはアルグエルスアリをパスして7番手にポジションを上げている。
34周目 マッサがスロー走行している。左フロントタイヤがおかしい。マッサはコースサイドにクルマを止めてリタイアとなった。マッサは予選と同じように縁石の外側のオレンジのパーツにタイヤを引っ掛け、サスペンションを壊してしまった。
35周目 ペレスがピットイン。ヴェッテルが1分28秒998のファステストを記録した。再びペトロフがコースオフしたシーンがリプレイで流れた。
37周目 スーティル、バリチェロがピットイン。ヴェッテルとバトンの差は6秒となった。バトンとウェーバーの差は10秒4、ウェーバーとアロンソの差は1秒4、アロンソとロズベルグの差は31秒4となっている。
38周目 ウェーバーがピットイン。プライムに交換した。
現在の順位は、ヴェッテル、バトン、アロンソ、ウェーバー、ロズベルグ、シューマッハ、ハミルトン、アルグエルスアリ、セナ、スーティル、ペレス、ペトロ フ、コヴァライネン、ディ・レスタ、カーティケヤン、バリチェロ、ダンブロシオ、リチャルド、トゥルーリとなっている。
40周目 アロンソがピットイン。アロンソはウェーバーの前でコースに戻ったが、ウェーバーが真後ろに迫っている。
41周目 バトンが1分28秒523のファステストを記録し、ヴェッテルとの差が5秒3に縮まった。ディ・レスタがピットに入っている。
42周目 ヴェッテルとバトンの差は5秒となった。アロンソに迫ったウェーバーだが、アロンソのタイヤに熱が入ってペースが上がり、両者の差は1秒2となっている。11番手のペレスがスーティルにコンマ8秒差に迫っている。
43周目 コヴァライネンがピットイン。ヴェッテルがペースを上げ、バトンとの差が5秒5に開いた。
46周目 60周のレースは46周目に突入した。ヴェッテルはバトンに4秒8の差をつけてトップを走行している。バトンとアロンソの差は36秒3となっている。ここでロズベルグがピットイン。ハミルトンもピットに入った。
47周目 バトンがピットイン。
48周目 ヴェッテルがピットイン。ピットに入る直前で少しオーバーシュート気味になったが、何とかクルマを持ち直した。アルグエルスアリもピットに入っている。
49周目 ヴェッテルとバトンの差は2秒8に縮まった。10番手スーティルの後ろにペレス、ペトロフが連なっている。
50周目 ハミルトンはクルマがおかしいと伝えているが、チームは何も問題はないと答えている。
51周目 シューマッハがピットイン。ヴェッテルが1分28秒029のファステストを記録した。バトンとの差は3秒2に開いている。シューマッハはロズベルグの前に出て、5番手となった。
53周目 カーティケヤンがピットイン。ヴェッテルとバトンの差は3秒6、バトンとアロンソの差は17秒3、アロンソとウェーバーの差は2秒3、ウェーバーとシューマッハの差は31秒7、シューマッハとロズベルグの差は1秒9となっている。
54周目 ヴェッテルが1分27秒922のファステストを記録した。
55周目 現在の順位は、ヴェッテル、バトン、アロンソ、ウェーバー、シューマッハ、ロズベルグ、ハミルトン、アルグエルスアリ、セナ、スーティル、ペレ ス、ペトロフ、ディ・レスタ、コヴァライネン、バリチェロ、ダンブロシオ、カーティケヤン、リチャルド、トゥルーリとなっている。
残り5周 ヴェッテルは再びファステストを記録し、バトンとの差は5秒4となった。9番手のセナはまだ1回しかピットに入っておらず、この後ピットに入ると思われる。
残り3周 セナがピットイン。12番手でコースに戻った。11番手のペトロフが前を走るペレスに迫っている。
残り2周 ウェーバーが1分27秒559のファステストを記録した。トゥルーリがピットに入った。
ファイナルラップ ヴェッテルが1分27秒457のファステストを記録した。ウェーバーがアロンソに1秒差に迫っている。
レース終了! ヴェッテルがトップチェッカーを受け、インドGP初代ウィナーとなった。バトンが2位、アロンソが3位に入った。ヴェッテルはファイナルラップで1分27秒249のファステストを記録している。
インドGP決勝結果は、1位ヴェッテル、2位バトン、3位アロンソ、4位ウェーバー、5位シューマッハ、6位ロズベルグ、7位ハミルトン、8位アルグエル スアリ、9位スーティル、10位ペレス、11位ペトロフ、12位セナ、13位ディ・レスタ、14位コヴァライネン、15位バリチェロ、16位ダンブロシ オ、17位カーティケヤン、18位リチャルド、19位トゥルーリとなり、マッサ、ブエミ、マルドナド、グロック、小林はリタイアとなった。
ドライバーズチャンピオンシップは、ヴェッテルが374p、バトンが240p、アロンソが227p、ウェーバーが221p、ハミルトンが202pとなっている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、レッドブルが595p、マクラーレンが442p、フェラーリが325p、メルセデスが145p、ルノーが72p、フォースインディアが51pとなっており、ザウバーとトロロッソが41pで並んだ。
次戦のアブダビGPは、2週間後の11月13日に決勝レースを迎える。