Apple TVたった8800円で「便利で楽しい」が堪能できる！

　
　しかし、AppleTVを見て10年以上昔のマイクロソフトの「WebTV」（ウェブティービー）を懐かしく思い出しました。当時は鳴り物入りで登場して、STB（セット・トップ・ボックス）がこれからのTVを占有すると言われた時代がありましたが、結果は全く普及しないまま製品もサービスも消えてしまいました。当時は「ネットとTVの融合」が大きな話題でしたが、同じことが昨年のiPad登場時の電子書籍元年？とシャープがあわててGARAPAGOSを発売するなど似た状況では？と思い出してしまいました。
　

　
　ネットワークメディアプレイヤー「Apple TV」
　
　APPLE STOREで購入して届いた「Apple TV」を手にして驚きました。幅98×奥行き98×高さ23mmとスペックは理解していましたが、想像以上に小振りなサイズ。重さも約272gと片手で持った時の軽さは、これで十分なのか？と思わせる程の小型っぷりです。入出力端子には、HDMIと光デジタル音声、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、100BASE-T対応有線LAN、マイクロUSB（サービスおよびサポート用）を備えている。
　
　同梱の専用アルミニウム製リモコン「Apple Remote」は、見失いそうなほどスリムで小型で、一見すると第2世代「iPod nano」の弟分のようです。最近のAPPLEのいいところは、いままで不格好に大きかった、家庭内で”邪魔者ランキング”の上位に入るだろう巨大なACアダプターが不要なこ点でしょう。「Apple HDMI to HDMI Cable」などのHDMIケーブルで本体とTVを接続して付属の電源コードでコンセントにつなぐと、自動的に電源オンとなる。素晴らしい出来映えです。
　
お決まりの言語選択を終えてネットとの接続方法を選ぶ。Wi-Fiルーターとの接続を済ました段階で、すべての作業は終了となった。初めから終わりまで、設定操作のすべては専用リモコンで極めて簡単に行なえました。
　
Apple TVが可能にしてくれるエンターテイメントの種類は、映画配信サービスや、YouTubeビデオの再生、オーディオPodcast／ビデオPodcast、インターネットラジオの受信、オンラインサービス「MobileMe」や写真共有サイトFlickrからの写真再生などだ。また、ミュージック、ビデオ、写真などを自宅にあるWi-Fi環境下のMac OS XやWindowsパソコンからストリーミング再生も行なえる。
　
　無料アプリ「Remote」でiPhone／iPod touch／iPadをリモコン化

　さらに、iPhone／iPod touch、iPadユーザーなら、「Remote」アプリ（無料）を利用できる。Remoteを導入すると、iPhone／iPod touch、iPadの液晶パネル上でフリックやタップを行なうだけで専用リモコンと同等かそれ以上の操作性を実現してくれるのだ。新製品と過去に発売された同社製品との効果的な連携や代替性は、アップルに対する顧客のロイヤリティ向上やブランド強化に極めて有効だろう。