Appleは、スティーブ・ジョブズ氏がCEOを辞任したと発表した。次期CEOには現COOのティム・クック氏が就任する予定。
スティーブ・ジョブズ氏は公開されたメッセージの中で、「残念ながら、その日が来た」と記し、CEOを辞任したことを明らかにした。新しいCEOには、事業計画を継続させる人物としてティム・クック氏を指名。ジョブズ氏自身は取締役会長として引き続きAppleに残る意向を示している。
Jobs氏は、今年6月のApple開発者コンファレンスにおいて、「iCloud」の発表を行った。しかし、iOS5に関連した多くの発表に関しては、他のApple社員に任せていたことから、同氏の病状の悪化が心配され、後継プランに入ったのではないかとささやかれていた。
また、開発者コンファレンスの直後には「宇宙船」とも呼ばれる、きわめて斬新なデザインのApple社新社屋建設計画を発表。新社屋計画について説明するために、Jobs氏自らカリフォルニア州クパチーノ市議会に赴き、プレゼンテーションを行ったことが大きな話題となった。この異例とも思える行動は大きな話題を呼び、同氏が後世に語り継がれるようなApple社屋を残したかったのではないかとの憶測を呼んでいた。
Steve Jobs氏は2004年に膵臓がんにかかっていることを発表。休養をとって手術し復帰したが、2009年に膵臓移植手術を受けている。