2011年F1世界選手権第11戦ハンガリーGPは、日曜日の決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温22℃、路面温度28℃、湿度50%、小雨が降っており、少し路面が濡れている。
の予選で18位となったセバスチャン・ブエミは、前戦のドイツGPで次戦5グリッド降格のペナルティを受けたため、今回のレースを23番グリッドからスタートし、19位以降のドライバーは1つずつスタートポジションが繰り上がった。
現地時間午後2時、24台のクルマがフォーメーションラップに向かった。各チーム、インターミディエイトを履いている。
全車がグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
ヴェッテルが順調にスタート、ハミルトン、バトン、アロンソ、ロズベルグが続いたが、ターン1でアロンソが滑り、メルセデスの2台がアロンソの前に出た。マッサが7番手、ウェーバー、ディ・レスタ、スーティルが続いている。
3周目 現在の順位は、ヴェッテル、ハミルトン、バトン、ロズベルグ、アロンソ、シューマッハ、マッサ、ウェーバー、ディ・レスタ、小林となっている。
ハミルトンがターン1でヴェッテルにオーバーテイクを仕掛けたが、ヴェッテルがポジションを守った。このラップからDRSの使用が可能となった。
4周目 11番手以降は、ペトロフ、ブエミ、バリチェロ、アルグエルスアリ、マルドナド、コヴァライネン、スーティル、グロック、ハイドフェルド、ペレス、トゥルーリ、ダンブロシオ、リチャルド、リウッツィとなっている。
5周目 ヴェッテルが膨らんで走行した隙にハミルトンがオーバーテイクし、トップに立った。ヴェッテルの後ろにはバトンが迫っている。
6周目 ハミルトンとヴェッテルの差は2秒4となっており、コンマ4秒後ろにバトンが迫っている。12番手のブエミが前を走るペトロフに迫っており、その後ろにバリチェロ、アルグエルスアリが連なっている。
7周目 ハミルトンとヴェッテルの差は3秒1に開いた。6番手にポジションを落としていたアロンソがマッサを抜いて5番手に復帰した。アロンソはロズベルグをオーバーテイクしようとして膨らみ、マッサにポジションを譲っていたようだ。
8周目 セクター3の路面はレコードラインだけ乾いているが、セクター1、2は濡れている。マッサがターン2でスピンを喫し、軽く壁に衝突した。それでも上手くクルマを戻し、コースに復帰している。
9周目 アロンソが前を走るロズベルグにコンマ3秒差に迫っており、ホームストレートで並んでターン1でパスした。
10周目 ハミルトンは1分40秒555で走行している。ヴェッテルとの差は5秒2に開いた。マッサのリアウイングは、壁にぶつかった左側が壊れている。
11周目 ウェーバーがピットイン。オプションタイヤに交換した。マッサ、バリチェロ、ペトロフもピットに入っている。ドライタイヤに交換したドライバーのタイムに注目だ。セクター1はまだ濡れているが、セクター2終盤からセクター3は乾いている。
12周目 バトンがピットイン。オプションに交換した。ディ・レスタもピットに入った。ハイドフェルドもピットに入った。バトンはピットレーン出口で少しクルマを滑らせた。
13周目 ハミルトン、ヴェッテル、アロンソ、ロズベルグがピットイン。いずれもオプションに交換した。アロンソはバトンの後ろでコース復帰した。小林、コヴァライネン、スーティル、ペレスもピットに入った。現在、シューマッハがラップリーダーを務めている。ハミルトンが真後ろに迫っている。
14周目 シューマッハ、アルグエルスアリがピットイン。バトンが1分35秒881のファステストを記録し、ヴェッテルをオーバーテイクした。これでマクラーレンの1ー2体勢となった。
15周目 ウェーバーがアロンソを抜いて4番手となった。現在の順位は、ハミルトン、バトン、ヴェッテル、ウェーバー、アロンソ、ロズベルグ、ディ・レス タ、シューマッハ、マッサ、小林、バリチェロ、ペトロフ、マルドナド、ブエミ、アルグエルスアリ、コヴァライネン、ハイドフェルド、スーティル、ペレス、 グロック、トゥルーリ、ダンブロシオ、リチャルド、リウッツィとなっている。
マルドナドがピットレーンのスピード違反を犯し、ドライブスルーペナルティを科せられた。また、コヴァライネンはピットレーンでの危険なリリースを行ったとして審議対象となった。
16周目 全ドライバーが1回目のピットストップを終えている。ハミルトンと2番手バトンの差は6秒9だ。
17周目 マルドナドがピットに入り、ドライブスルーペナルティを行った。
18周目 タイヤが温まってきたアロンソがペースを上げており、1分28秒622のファステストを記録した。前を走るウェーバーとの差がコンマ7秒に縮まっている。
19周目 ハミルトンが1分28秒264のファステストを記録した。ハイドフェルドがターン1でコヴァライネンをパスしようとしたが膨らんで走ってしまい、後続のクルマに抜かれてポジションを落とした。
20周目 バトンが1分28秒154のファステストを記録した。ハミルトンとバトンの差は8秒6、バトンとヴェッテルの差は1秒4、ヴェッテルとウェーバーの差は8秒2となっている。トゥルーリが最終コーナーでクルマを止め、リタイアとなった。
21周目 9番手を走行しているマッサがDRSを使用して前を走るシューマッハに迫っている。
23周目 マッサがシューマッハの真後ろにつけて、プレッシャーをかけ続けている。
24周目 ハミルトンとバトンの差は7秒7、バトンとヴェッテルの差は3秒3、ヴェッテルとウェーバーの差は6秒2、ウェーバーとアロンソの差は1秒1、アロンソとロズベルグの差は20秒7となっている。
25周目 ハイドフェルドがピットイン。ハミルトンのリアタイヤがオーバーヒートしているようで、チームからウェットパッチを使って冷やせと指示されている。
ピットから出たハイドフェルドのクルマが炎上している。ハイドフェルドは間一髪でクルマから降りたが、クルマは激しく燃えており、何かが爆発するように煙が上がった。
26周目 ウェーバー、アロンソ、ペレス、コヴァライネン、マッサ、ペトロフ、ブエミ、アルグエルスアリ、バリチェロがピットイン。
27周目 ハミルトンがピットイン。シューマッハもピットに入った。
28周目 バトン、スーティル、リウッツィ、ロズベルグ、ディ・レスタがピットイン。アロンソが1分25秒969のファステストを記録した。シューマッハがコースサイドにクルマを止めてリタイアとなった。
29周目 ヴェッテルがピットイン。バトンの後ろ3番手でコースに復帰した。ハイドフェルドのクルマがようやく撤収され、イエローフラッグが解除された。
30周目 マルドナド、グロックがピットイン。
ほとんどのドライバーが2回目のピットストップを行ったが、小林はまだ1回しかピットに入っていない。彼は現在6位を走行している。
31周目 イエローフラッグ区間でオーバーテイクを行ったとして、ペレスが審議対象となった。
32周目 ヴェッテルが1分25秒741のファステストを記録した。ハミルトンとバトンの差は7秒2、バトンとヴェッテルの差は5秒8、ヴェッテルとウェーバーの差は4秒、ウェーバーとアロンソの差はコンマ7秒となっている。ペレスにはドライブスルーペナルティが科せられた。
34周目 ターン1でアロンソがウェーバーにオーバーテイクを仕掛けたが、ウェーバーがポジションを守った。7番手のマッサが小林をパスした。小林はプライムタイヤでセカンドスティントをひっぱっている。
35周目 小林がピットイン。13番手でコースに復帰した。
37周目 アロンソがピットイン。再びオプションに交換した。
38周目 マクラーレンチームは、ハミルトンにこのタイヤセットであと9周走りたいと伝えている。
39周目 バリチェロがピットイン。アロンソが1分24秒718のファステストを記録した。
40周目 ウェーバーがピットイン。プライムに交換した。
41周目 ハミルトンがピットイン。オプションに交換した。マッサもピットに入り、オプションに交換した。
42周目 ヴェッテルがピットイン。プライムに交換した。レッドブルはプライムに、フェラーリとハミルトンはオプションに交換し、タイヤ戦略が分かれた。
43周目 バトンがピットイン。プライムに交換し、2番手でコースに復帰した。マクラーレンはタイヤ戦略を分けてきた。
44周目 ディ・レスタがピットイン。マッサが前を走っていたアルグエルスアリをパスした。アルグエルスアリはまだ2回しかピットに入っていない。ウェーバーはプライムで残り30周走ることができるか、無線で確認している。
45周目 ブエミがピットイン。バトンが1分24秒549のファステストを記録した。コヴァライネンもピットに入った。ヴェッテルがアロンソをパスして3番手となった。
47周目 バトンは、このままプライムで走り切るので左フロントに気をつけろと指示されている。
48周目 アロンソがピットイン。プライムに交換した。前のラップでハミルトンがセクター2でスピンを喫し、バトンが彼を抜いてトップに立った。ここでアルグエルスアリがピットに入った。
49周目 現在の順位は、バトン、ハミルトン、ヴェッテル、ウェーバー、アロンソ、ロズベルグ、マッサ、ペトロフ、小林、バリチェロ、ブエミ、ディ・レスタ、スーティル、マルドナド、ペレス、コヴァライネン、グロック、ダンブロシオ、リウッツィ、リチャルドとなっている。
51周目 バトンとハミルトンの差はコンマ6秒、ハミルトンとヴェッテルの差は2秒8、ヴェッテルとウェーバーの差は13秒1、ウェーバーとアロンソの差は26秒5となっている。
ターン2で雨が降っているようで、スピンやコースオフを喫しているドライバーが多数いるようだ。ここでロズベルグがピットに入った。
52周目 ウェーバー、ペトロフ、バリチェロ、コヴァライネンがピットイン。ハミルトンがバトンを抜いてトップに立った。ウェーバーはインターミディエイトに交換した。
53周目 ハミルトンがピットイン。インターミディエイトに交換した。スーティル、マルドナド、リウッツィもピットに入った。
54周目 インターミディエイトに交換したウェーバーだが、ペースはドライタイヤのバトンのほうが速い。
ここでウェーバー、バリチェロがピットイン。ウェーバーはプライムに交換した。
55周目 ハミルトン、ペトロフ、コヴァライネンがピットイン。プライムに戻した。
スーティル、ダンブロシオ、ロズベルグ、マルドナド、リウッツィもピットに入った。先ほどインターミディエイトに交換したドライバーは全員ドライタイヤに戻した。
57周目 ハミルトンがドライブスルーペナルティを受けた。先ほどスピンを喫してディ・レスタを巻き込んだためだ。ウェーバーが1分24秒343のファステストを記録している。
58周目 現在の順位は、バトン、ヴェッテル、アロンソ、ウェーバー、マッサ、ハミルトン、小林、ディ・レスタ、ブエミ、アルグエルスアリ、ロズベルグ、 ペトロフ、バリチェロ、スーティル、ペレス、マルドナド、コヴァライネン、グロック、リチャルド、ダンブロシオ、リウッツィとなっている。
ハミルトンはマッサを抜いて5番手となった。バトンが1分23秒937のファステストを記録している。
59周目 マッサがピットイン。プライムに交換した。
60周目 コヴァライネンがコース脇でクルマを止めている。ディ・レスタが小林を抜いて7番手となった。ディ・レスタの後ろに小林、ブエミ、アルグエルスアリが連なっている。
62周目 ターン1でブエミが小林をパスした。アルグエルスアリも小林をパスしようとしたが、接触してコースオフを喫した。
63周目 9番手にポジションを下げた小林の後ろにロズベルグが迫り、ホームストレートでパスした。小林はアルグエルスアリにもポジションを譲り、11番手となった。
64周目 ハミルトンがウェーバーの真後ろに迫り、バックマーカーを抜くついでにウェーバーをパスした。ここで小林がピットに入った。
65周目 現在の順位は、バトン、ヴェッテル、アロンソ、ハミルトン、ウェーバー、マッサ、ディ・レスタ、ブエミ、ロズベルグ、アルグエルスアリ、小林、ペトロフ、バリチェロ、スーティル、マルドナド、ペレス、グロック、リチャルド、リウッツィとなっている。
66周目 バトンとヴェッテルの差は9秒7、ヴェッテルとアロンソの差は10秒8、アロンソとハミルトンの差は34秒6、ハミルトンとウェーバーの差はコンマ6秒、ウェーバーとマッサの差は20秒4となっている。
残り3周 バトンとヴェッテルの差は8秒9となった。バトンは1分25秒台で走行を続けている。
残り2周 ウェーバーはハミルトンにコンマ7秒差に迫っているが、なかなか抜くことができない。
ファイナルラップ バトンはヴェッテルに7秒3差をファイナルラップに突入した。
レース終了! 記念すべき200レース目でバトンが今季2勝目を飾った!ヴェッテルが2位、アロンソが3位に入り、ハミルトンが4位を守った。
ハンガリーGP決勝結果は、1位バトン、2位ヴェッテル、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位ウェーバー、6位マッサ、7位ディ・レスタ、8位ブエミ、9 位ロズベルグ、10位アルグエルスアリ、11位小林、12位ペトロフ、13位バリチェロ、14位スーティル、15位ペレス、16位マルドナド、17位グ ロック、18位リチャルド、19位ダンブロシオ、20位リウッツィとなり、コヴァライネン、シューマッハ、ハイドフェルド、トゥルーリはリタイアとなっ た。
ドライバーズチャンピオンシップは、ヴェッテルが234p、ウェーバーが149p、ハミルトンが146p、アロンソが145p、バトンが134pとなっている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、レッドブルが383p、マクラーレンが280p、フェラーリが215p、メルセデスが80p、ルノーが66pとなっている。
この後、F1はしばらく夏休みに突入する。次戦のベルギーGPは4週間後の8月28日に決勝レースが行われる。