雨が降ったり止んだりする不安定なコンディションの下、イギリスGP予選がシルバーストンサーキットで行われ、マーク・ウェーバーが今シーズン2回目のポールポジションを獲得した。セバスチャン・ヴェッテルが2位、フェルナンド・アロンソが3位となり、ディフューザー問題で不利になったレッドブルが結果的にフロントローを独占した。
ルノーエンジン ディフューザーのアドバンテージを失う ブロウンディフューザーの使用制限について、土曜フリー走行中もチーム側とFIAとの間で話し合いが行われ、ルノーエンジン使用チームはディフューザーによるアドバンテージを失うことになった。 イギリスGPに先がけて、FIAは全チームにブロウンディフューザーの使用制限を言い渡し、オフスロットル時にディフューザーに吹き付ける高温ガス排出量を全開時の10%以下にすると制限した。しかし、ルノーエンジンを使用するレッドブル、ロータス・ルノーGP、チーム・ロータスは使用制限によってエンジンの信頼性が損なわれると訴え、金曜日のフリー走行では高温ガス排出量の上限を50%にすることを許された。 しかしこれに反発したチームが出たため、FIAのチャーリー・ホワイティングはブロウンディフューザーの使用制限を元通りの10%以下にすることを土曜日の朝に発表した。これを受けて、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーとテクニカルディレクターのエイドリアン・ニューエイはフリー走行3回目の間にFIAのモーターホームを訪れ、この決定に反論したと見られる。
開始1分 マルドナド、ディ・レスタがコースイン。小林だけがピットに残っている。
開始2分 小林がコースイン。オプションを履いたヴェッテルがアタックを開始した。
開始3分 まずヴェッテルが1分30秒431を記録した。ウェーバーが1分30秒399でトップに立ち、アロンソが1分30秒516で3番手、マッサが1分31秒124で4番手、バトンが1分31秒898で5番手となった。
開始4分 ディ・レスタが1分31秒929で6番手、マルドナドが1分31秒933で7番手、ロズベルグが1分32秒209で8番手、ハミルトンが1分32秒376で9番手となっている。
残り3分 小林は1分32秒128で8番手となった。ここまでの順位は、ウェーバー、ヴェッテル、アロンソ、バトン、ディ・レスタ、マルドナド、小林、ロズベルグ、ハミルトンとなっている。
残り2分 ここで雨が降り始めた。各車が2回目のアタックを開始したが、雨が強くなると現在の順位で確定する可能性が出てくる。
残り1分 バトンの無線によると、最終コーナー付近で雨が降っているようだ。
残り50秒 バトンはアタックを止めてスロー走行になった。小林、マルドナド、ディ・レスタはピットに入っており、9番手のロズベルグはアタックを続行している。
セッション終了 ロズベルグとハミルトンはアタックを止めてピットに入った。結局、1回目のアタックが終わった時点での順位のままセッションが終わり、ウェーバーがポールポジションを獲得した。
qualifying results - 2011 British F1 Grand Prix Pos. ドライバー コンストラクターズ Time Laps 1. マーク・ウェーバー レッドブル 01:30.399 19 2. セバスチャン・ヴェッテル レッドブル 01:30.431 19 3. フェルナンド・アロンソ フェラーリ 01:30.516 20 4. フェリペ・マッサ フェラーリ 01:31.124 16 5. ジェンソン・バトン マクラーレン 01:31.898 21 6. ポール・ディ・レスタ フォースインディア 01:31.929 14 7. パストル・マルドナド ウィリアムズ 01:31.933 16 8. 小林可夢偉 ザウバー 01:32.128 16 9. ニコ・ロズベルグ メルセデスGP 01:32.209 18 10. ルイス・ハミルトン マクラーレン 01:32.376 20 11. エイドリアン・スーティル フォースインディア 01:32.617 14 12. セルジオ・ペレス ザウバー 01:32.624 14 13. ミハエル・シューマッハ メルセデスGP 01:32.656 15 14. ヴィタリー・ペトロフ ルノー 01:32.734 14 15. ルーベンス・バリチェロ ウィリアムズ 01:33.119 14 16. ニック・ハイドフェルド ルノー 01:33.805 15 17. ヘイッキ・コヴァライネン ロータス 01:34.821 9 18. ハイメ・アルグエルスアリ トロロッソ 01:35.245 7 19. セバスチャン・ブエミ トロロッソ 01:35.749 7 20. ティモ・グロック ヴァージン 01:36.203 7 21. ヤルノ・トゥルーリ ロータス 01:36.456 4 22. ジェローム・ダンブロシオ ヴァージン 01:37.154 6 23. ヴィタントニオ・リウッツィ HRT 01:37.484 7 24. ダニエル・リチャルド HRT 01:38.059 6
日曜日の決勝レースは、日本時間午後9時からフォーメーションラップがスタートする。 イギリスGPのDRSゾーンは1カ所 FIAはイギリスGPのDRS使用区域を発表し、カナダとヴァレンシアでは2カ所に設置されたDRSゾーンがシルバーストンでは1カ所になることが明らかになった。