モナコ皇太子のアルベール2世王子の結婚式が執り行なわれる7月2日に、公用車としてレクサス『LS600h』が使用されることが決まった。このレクサス、普通のレクサスではなかった。
それは7月2日に挙式が予定されているモナコ公国の元首アルベール2世大公(53)と南アフリカの元水泳選手シャーリーン・ウィットストックさんの挙式だ。こちらの成婚パレードには馬車ではなくレクサス『LS600h』が用いられるという。 ハリウッド女優グレース・ケリーを母に持つアルベール2世は2005年の即位以降、積極的に環境問題に取り組んでいる。06年にプリンス・アルベールII財団を設立。世界の絶滅種調査や温暖化問題をはじめ、水質管理等々実に150以上の環境プロジェクトをサポートしている。また、国家元首としては世界で初めて犬ぞりによる北極点到達や、地球温暖化の調査の為に南極点を訪れるなど、自らも活発に活動に参加していることで知られている。 ロイヤルウェディングのパレードではEVモードでの走行が出来ることも確認のうえLS600hが選ばれたというが、この背景にはアルベール2世のこうした環境問題への関心の高さがある。挙式後の御成婚パレードで用いられる特別仕様のLS600hには公室の紋章とモナコ元首のクルマを表す「MC01」のナンバープレート、ストロボ仕様のパトライトが備わる。
モナコ大公、元南アフリカ代表の競泳選手と結婚 モナコ公国の元首アルベール2世公と南アフリカの元水泳選手シャルレーヌ・ウィットストックさんの法的な婚姻を確認する「民事婚」のセレモニーが1日、モナコの宮殿で終了、同国に新たな「シンデレラ」が誕生した。 モナコでは55年前、同公の父親レーニエ3世公と結婚した米女優グレース・ケリーさんが「現代のシンデレラ」と呼ばれた。 2人の出会いは、2000年にモナコで開かれた国際水泳大会。シドニー五輪に南ア代表として出場したシャルレーンさんが招待され、200メートル背泳で金メダルを獲得。ボブスレー選手として冬季五輪に出場したことのあるスポーツ好きの大公の目にとまった。 5年後、アルベール2世の父レーニエ3世の悲報が2人の距離をさらに縮めた。シャルレーンさんは、アルベール2世に手紙で追悼の意を伝えた。翌年のトリノ五輪の開会式で満面の笑顔で会話する姿が報じられ、2人の仲は公然の事実となった。 シャルレーンさんは、ジンバブエで南ア人のセールスマンの父と英国人の水泳コーチの母の間に生まれた。けがで07年に水泳を引退した後、モナコに移り住んだものの、富裕層とのフランス語でのつきあいに不自由を感じていたという。 アルベール2世の女性スキャンダルにも悩まされた。アルベール2世は、米国人ウエートレスとの間に19歳の娘、西アフリカ・トーゴ出身のフランス人の客室乗務員との間に7歳の息子がおり、認知している。モナコの法律では、正式な結婚をしなければ継承権は生じない。