自動車レースのインディカー・シリーズ第8戦は24日、米アイオワ州ニュートンで公式予選が行われ、フル参戦2年目の佐藤琢磨が日本人では初めてとなるポールポジション(PP)を獲得した。25日に行われる決勝で、日本勢初の優勝を目指す。
琢磨は、昨年からインディに参戦していたが、2年目となる今年は開幕から好調さを維持。第4戦ではレース中盤から首位にかけて首位を維持するなど、日本人初となる優勝も期待できる活躍を見せている。
15日(水)には父を亡くしていた琢磨。19日(日)に行われた第7戦後に父の葬儀などのため緊急帰国し、最大の応援者であった父のため、告別式では祭壇をチームのメインスポンサーであるロータスのカラーに。「レースを続けることが父の遺志。天国に旅立った父にいい報告ができるよう、精いっぱい走り続けたい」とのコメントを残して第8戦の舞台アイオワへ向かっていた。
そのアイオワで琢磨は、日本人初となるポールポジションを獲得。日本人初の優勝に期待がかかる状態で25日(土)のスタートを迎えた。スタート直後には、ランキング首位タイのダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)らに抜かれ、順位を落とし、その後のピットストップでも順位を落としたが、レース終盤までトップ集団で激しいバトルを繰り広げていた。
しかし、最後のピットストップを行った直後、路面のでこぼこでバランスを崩した琢磨はコース外周の壁にクラッシュ。ここでレースを終えることとなった。今回のレースでは、ランキング首位タイだったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)をはじめ、多くのドライバーがクラッシュしていたが、琢磨もその犠牲者となった。
優勝は、アメリカンモータースポーツの名門一家、アンドレッティ家のマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)だった。 佐藤琢磨 インディカー・シリーズ初優勝!しかも日本人初! 佐藤琢磨 インディ500 最終ラップでスピン・・・優勝争いも無念のリタイア 佐藤琢磨がインディ第4戦決勝、3位表彰台 佐藤琢磨 インディカー第10戦2度目のポールポジション 佐藤琢磨 日本人初のPP…インディカー第8戦 佐藤琢磨 インディ参戦!2年ぶりのレース復帰が実現する