米大学の考古学研究チームが、米航空宇宙局(NASA)の人工衛星が撮影した赤外線画像から、地中に埋もれた古代エジプトの街並みやピラミッド17基を新たに発見した。研究を支援する英国放送協会(BBC)が23日、番組の中で明らかにした。
BBCによると、地上700キロメートルの軌道を周回する衛星に搭載された最先端の赤外線カメラは、「地球上の直径1メートル未満の物体でもピンポイントで認識できる精度を持つ」。 この衛星画像を使い、アラバマ大学バーミングハム校(University of Alabama)のサラ・パーカク(Sarah Parcak)博士率いるチームは今回、ピラミッドのほか、1000か所を超える墓地や住居跡3000軒以上を特定したという。 古代エジプトの住居が泥レンガでできており、密集して建てられていたことも、新しい軟らかい土に覆われていながら比較的容易に特定できた理由とみられる。 パーカク博士は、「エジプト全土でこれほど多くの遺跡を特定できるなんて信じられない。ピラミッドの発掘は、全ての考古学者の夢なのだから」と、BBCに喜びを語っている。