2011年F1世界選手権第3戦中国GPは、日曜日の決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温22℃、路面温度29℃、湿度23%、風速1.2m、晴れのドライコンディションとなっている。
レコノサンスラップで、マクラーレンのハミルトンのクルマからオイルが漏れ、一瞬火がつく場面があった。
現地時間午後3時、24台のクルマがフォーメーションラップに向かった。トップ10のクルマは全てオプションを履いている。一方、18番グリッドからスタートするウェーバーはプライムを履いている。
24台のクルマがグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
バトンがいいスタート。ターン1とトップで通過した。ハミルトン、ヴェッテル、ロズベルグ、マッサ、アロンソ、ディ・レスタ、スーティル、アルグエルスアリ、シューマッハと続いている。
シューマッハがアルグエルスアリを抜いて9番手にポジションを上げた。ウェーバーは17番手にポジションを上げた。
1周目を終えた時点での順位は、バトン、ハミルトン、ヴェッテル、ロズベルグ、マッサ、アロンソ、ディ・レスタ、スーティル、シューマッハ、アルグエルス アリ、小林、ペトロフ、ブエミ、ハイドフェルド、バチリェロ、ペレス、ウェーバー、コヴァライネン、トゥルーリ、マルドナド、リウッツィ、グロック、ダン ブロシオ、カーティケヤンとなっている。
2周目 バトンとハミルトンの差は1秒3、ハミルトンとヴェッテルの差はコンマ6秒となっている。ウェーバーはペレスを抜いて16番手となった。
3周目 ハミルトンが1分44秒641のファステストを記録した。このラップからDRSが使用可能となった。DRSの使用区域は昨日よりも約150m短くなっている。
小林がバックストレートエンドでアルグエルスアリを抜き、10番手となった。
スタートのリプレイが流れた。ヴェッテルが出遅れ、マクラーレンの2台に抜かれている。ターン2でロズベルグに並ばれたが、何とか3番手をキープした。ヴェッテルはスタートでKERSを使用していたが、2台に抜かれる形となった。
5周目 バトンが1分44秒013のファステストを記録した。ハミルトンとの差は1秒1となっている。ハミルトンの後ろにコンマ7秒差でヴェッテルが続き、ロズベルグが1秒6差で追いかけている。
6周目 7番手のディ・レスタの後ろに列ができている。ディ・レスタは「リアに問題がある」と無線で伝えており、1分45秒のペースで走行している。ロズベルグの後ろにはマッサがコンマ6秒差でつけており、マッサとアロンソの差はコンマ8秒だ。トップのバトンは、1分43秒955のファステストを記録している。
7周目 10番手の小林が前を走るシューマッハに迫っている。その後ろでは、12番手のペトロフがアルグエルスアリを抜いて11番手にポジションを上げた。
8周目 ハミルトンが1分43秒928のファステストを記録した。12番手のアルグエルスアリの後ろに列ができており、コンマ2秒後ろにブエミ、更にコンマ4秒後ろにハイドフェルド、その後ろにウェーバーとバリチェロが続いている。
9周目 ブエミがアルグエルスアリにオーバーテイクを仕掛けた。その後ろでは、16番手のペレスがウェーバーを抜いて15番手となった。
10周目 アルグエルスアリがピットイン。オプションに交換して22番手でコースに戻った。コースに戻ったアルグエルスアリだが、左リアタイヤがパンクしてしまった。
11周目 シューマッハとウェーバーがピットイン。シューマッハはオプションに交換した。
12周目 ディ・レスタがピットイン。
13周目 ロズベルグがピットイン。再びオプションに交換し、10番手でコースに戻った。ブエミもピットに入っている。ウェーバーが1分43秒468のファステストを記録した。
14周目 ヴェッテルがハミルトンにコンマ3秒差にせまっており、バックストレートで彼をパスした。
15周目 バトンとヴェッテルがピットイン。バトンは止まる場所を間違えそうになり、少し時間がかかってしまった。これでヴェッテルがバトンの前に出た。バトンはヴェッテルのピットに止まろうとしたようだ。ここで小林もピットに入っている。
16周目 ハミルトン、マッサ、スーティルがピットイン。ハミルトンとマッサはオプションに交換し、マッサが7番手、ハミルトンが9番手でコースに復帰した。ハミルトンはピットに入る直前にマッサに抜かれており、アロンソにも抜かれそうになっていた。
17周目 アロンソがピットイン。再びオプションに交換し、9番手でコースに復帰した。ペレス、バリチェロ、ブエミもピットに入っている。ヴェッテルがペトロフを抜いて2番手となった。
18周目 ペトロフがピットイン。ホームストレートでシューマッハがハイドフェルドを抜いた。ハイドフェルドはアロンソにも抜かれ、8番手にポジションを下げた。ハイドフェルドはまだピットに入っておらず、ペースが落ちている。
19周目 ハイドフェルドがピットイン。再びオプションに交換し、16番手でコースに戻った。
ここまでの順位は、ロズベルグ、ヴェッテル、バトン、マッサ、ハミルトン、シューマッハ、アロンソ、ディ・レスタ、スーティル、小林、ウェーバー、ペトロ フ、ペレス、コヴァライネン、トゥルーリ、ハイドフェルド、バリチェロ、マルドナド、ブエミ、ダンブロシオ、カーティケヤン、グロック、リウッツィとなっ ている。アルグエルスアリはリタイアとなった。
20周目 コヴァライネンがピットイン。バトンが1分42秒612のファステストを記録した。
21周目 アロンソがシューマッハにコンマ4秒差に迫っている。17番手のトゥルーリがピットに入った。11番手のウェーバーが小林の真後ろに迫っている。
22周目 アロンソがコース上の何かを踏んづけたシーンのリプレイが流れた。
23周目 トップのロズベルグと2番手のヴェッテルの差は4秒6となっている。ヴェッテルの1秒7後ろにバトンがつけており、コンマ9秒差でマッサが追いかけている。マッサから少し離れて、6秒5後方にシューマッハが走行している。その後ろにコンマ3秒差でアロンソが迫っている。アロンソはバックストレートでシューマッハに並ぶも、抜くことはできなかった。
24周目 トップのロズベルグが1分42秒946で走行する一方で、シューマッハは1分44秒台で走行している。
25周目 バトンがピットイン。再びオプションに交換し、8番手でコースに戻った。彼は3ストップ戦略のようだ。
26周目 ロズベルグがピットイン。再びオプションに交換した。ハミルトンもピットに入っている。ウェーバーもピットに入り、オプションに交換した。16番手のマルドナドもピットに入っている。アロンソがターン1でシューマッハを抜き、5番手にポジションを上げた。
27周目 シューマッハがピットイン。再びオプションに交換した。2回目のピットストップでオプションからオプションに交換したマクラーレンとメルセデスは、いずれも3ストップのようだ。
28周目 ウェーバーが1分41秒200のファステストを記録した。
現在の順位は、ヴェッテル、マッサ、アロンソ、ロズベルグ、バトン、ハミルトン、ディ・レスタ、スーティル、小林、ペトロフ、ペレス、ハイドフェルド、 シューマッハ、バリチェロ、ウェーバー、ブエミ、コヴァライネン、マルドナド、トゥルーリ、グロック、ダンブロシオ、カーティケヤン、リウッツィとなっている。上位陣では、ロズベルグ、バトン、ハミルトンが2回ピットに入っている。
30周目 アロンソは前のラップでロズベルグとバトンに抜かれて5番手となった。
31周目 スーティル、小林、ハイドフェルドがピットイン。いずれもプライムタイヤに交換した。
32周目 ヴェッテルがピットイン。オプションからプライムに交換し、6番手でコースに復帰した。
33周目 アロンソがピットイン。プライムに交換し、10番手でコースに戻った。ディ・レスタもピットに入っている。7番手のシューマッハがペトロフの前に出た。ウェーバーもペトロフを狙っている。
34周目 マッサがピットイン。プライムに交換し、5番手でコースに戻った。マッサはピットレーンを出る際にホワイトラインを踏んでしまった。ウェーバーがペトロフを抜いて7番手にポジションを上げた。
36周目 ハミルトンがバトンを抜いて2番手となった。ウェーバーが1分40秒717のファステストを記録している。15番手のバリチェロがピットに入った。
37周目 現在の順位は、ロズベルグ、ハミルトン、バトン、ヴェッテル、マッサ、シューマッハ、ウェーバー、ペトロフ、アロンソとなっている。10番手を走行していたペレスがピットに入った。ロズベルグ、ハミルトン、バトン、シューマッハはもう1回ピットに入る必要があるため、実質上のトップはヴェッテルということになる。
38周目 バトンがピットイン。プライムに交換し、5番手でコースに戻った。ペトロフもピットに入っている。7番手のウェーバーがシューマッハの真後ろに迫っている。
39周目 ハミルトンがピットイン。プライムに交換し、4番手でコースに戻った。前のラップでウェーバーがシューマッハを抜いて6番手となった。
40周目 ロズベルグがピットイン。プライムに交換し、3番手でコースに戻った。彼のすぐ後ろにハミルトンがつけている。ハミルトンはロズベルグにオーバーテイクをしかけたが、ロズベルグも譲らない。この間にシューマッハもピットに入った。
41周目 ウェーバーがピットイン。ロズベルグは無線で燃料がきついと伝えている。
42周目 ハミルトンがロズベルグを抜いて3番手となった。ロズベルグの後ろにはバトンが迫っている。
現在の順位は、ヴェッテル、マッサ、ハミルトン、ロズベルグ、バトン、アロンソ、ウェーバー、シューマッハ、ディ・レスタ、小林、スーティル、ハイドフェ ルド、ペトロフ、ペレス、バリチェロ、ブエミ、トゥルーリ、コヴァライネン、マルドナド、ダンブロシオ、カーティケヤン、リウッツィ、グロックとなってい る。
43周目 ウェーバーが1分38秒993のファステストを記録した。マッサは、ハミルトンが後ろに来ていることを無線で伝えられた。
44周目 ヴェッテルとマッサの差は4秒1、マッサとハミルトンの差はコンマ8秒、ハミルトンとロズベルグの差はコンマ9秒、ロズベルグとバトンの差はコンマ9秒となっている。
45周目 前のラップの最終コーナーでハミルトンがマッサを抜き、2番手となった。マッサの後ろにはロズベルグとバトンが迫っている。ウェーバーがアロンソを抜いて6番手となった。
46周目 バトンがロズベルグを抜いて4番手となった。バトンはマッサにコンマ2秒差に迫っている。
47周目 スーティルをオーバーテイクしようとしたペレスがスーティルのフロントウイングに接触し、スーティルのクルマはダメージを負った。トップのヴェッテルと2番手はミルトンの差は2秒9、ハミルトンとマッサの差は5秒、マッサとバトンの差はコンマ3秒、バトンとロズベルグの差はコンマ5秒となっている。ここでスーティルがピットに入った。
49周目 スーティルとの接触により、ペレスにドライブスルーペナルティが科された。
50周目 ヴェッテルとハミルトンの差はコンマ9秒となった。バトンがマッサを抜いて3番手となった。バックストレートでハミルトンがヴェッテルにオーバーテイクを仕掛けた。ヴェッテルはポジションを守ったものの、かなり厳しい状況だ。
51周目 ロズベルグはマッサを抜いて4番手となった。ウェーバーがマッサに1秒8差まで迫っている。
52周目 ターン1でハミルトンはヴェッテルの真後ろに迫った。ヴェッテルはKERSが使えないようで、防戦一方だ。
ハミルトンがセクター2でヴェッテルをオーバーテイクし、ついにトップに立った。マクラーレンのクルーはバトンに対して、ヴェッテルを抜くぞと伝えている。
53周目 ウェーバーがマッサを抜いて5番手となった。ウェーバーは前を走るロズベルグにコンマ4秒差に迫っている。
54周目 現在の順位は、ハミルトン、ヴェッテル、バトン、ロズベルグ、ウェーバー、マッサ、アロンソ、シューマッハ、ペトロフ、ディ・レスタとなっており、ここまでがトップ10だ。ウェーバーはロズベルグを抜いて4番手にポジションを上げた。
残り2周 ウェーバーがバトンに1秒2差まで迫っている。小林がディ・レスタを抜いて10番手となった。11番手以降は、ディ・レスタ、ハイドフェルド、バリチェロ、ブエミ、スーティル、コヴァライネン、ペレス、マルドナド、トゥルーリ、ダンブロシオ、グロック、カーティケヤン、リウッツィとなっている。バックストレートエンドでウェーバーがバトンをパスし、3番手にポジションを上げた。
ファイナルラップ ハミルトンはヴェッテルに5秒5の差をつけてファイナルラップに突入した。ヴェッテルの3秒4後方に18番手スタートのウェーバーがつけている。
レース終了! ハミルトンがトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾った。ヴェッテルが2位、ウェーバーが3位となり、バトン、ロズベルグ、マッサ、アロンソ、シューマッハ、ペトロフ、小林までがポイント獲得となった。
中国GP決勝の結果は、ハミルトン、ヴェッテル、ウェーバー、バトン、ロズベルグ、マッサ、アロンソ、シューマッハ、ペトロフ、小林、ディ・レスタ、ハイ ドフェルド、バリチェロ、ブエミ、スーティル、コヴァライネン、ペレス、マルドナド、トゥルーリ、ダンブロシオ、グロック、リウッツィ、カーティケヤンと なり、アルグエルスアリはリタイアとなった。
race results - 2011 Chinese F1 Grand Prix
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. ルイス・ハミルトン マクラーレン 1:36:58.226
2. セバスチャン・ヴェッテル レッドブル +5.198
3. マーク・ウェーバー レッドブル +7.555
4. ジェンソン・バトン マクラーレン +10.000
5. ニコ・ロズベルグ メルセデスGP +13.448
6. フェリペ・マッサ フェラーリ +15.840
7. フェルナンド・アロンソ フェラーリ +30.622
8. ミハエル・シューマッハ メルセデスGP +31.026
9. ヴィタリー・ペトロフ ルノー +57.404
10. 小林可夢偉 ザウバー +1:03.273
11. ポール・ディ・レスタ フォースインディア +1:08.757
12. ニック・ハイドフェルド ルノー +1:12.739
13. ルーベンス・バリチェロ ウィリアムズ +1:30.189
14. セバスチャン・ブエミ トロロッソ +1:30.671
15. エイドリアン・スーティル フォースインディア +1 Lap
16. ヘイッキ・コヴァライネン ロータス +1 Lap
17. セルジオ・ペレス ザウバー +1 Lap
18. パストル・マルドナド ウィリアムズ +1 Lap
19. ヤルノ・トゥルーリ ロータス +1 Lap
20. ジェローム・ダンブロシオ ヴァージン +2 Laps
21. ティモ・グロック ヴァージン +2 Laps
22. ヴィタントニオ・リウッツィ HRT +2 Laps
23. ナレイン・カーティケヤン HRT +2 Laps
Did not finish
24. ハイメ・アルグエルスアリ トロロッソ +47 Laps
ドライバーズチャンピオンシップは、ヴェッテルが68pでトップをキープしている。ハミルトンが47pで2位、バトンが38pで3位、ウェーバーが37pで4位、アロンソが26pで5位となっている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、レッドブルが105pでトップ、マクラーレンが85pで2位、フェラーリが50pで3位、ルノーが32pで4位、メルセデスが16pで5位となっている。
次戦のトルコGPは、3週間後の5月8日に決勝レースを迎える。