2011年F1世界選手権第2戦マレーシアGPは、日曜日の決勝レースを迎えた。レース直前のコンディションは、気温28℃、路面温度31℃、湿度83%、風速1.9m、曇りのドライコンディションとなっている。
雨が心配されたセパンサーキットだが、現在雨は降っていない。しかし、黒い雲がサーキット上空を覆っている。トロロッソのクルーは、雨は降らないとブエミに伝えている。前回のオーストラリアGPでは予選敗退となったHRTだが、今回はリウッツィとカーティケヤンの両ドライバーがレースに出走する。
現地時間午後4時、24台のクルマがフォーメーションラップへ向かった。
予選トップ10のクルマはいずれもオプションを履いている。
全車がグリッドに着いた。シグナルがブラックアウトし、レーススタート!ヴェッテルが先頭で1コーナーを回ったが、ルノーの2台が飛び出してきた。ヴェッテルの後ろにハイドフェルド、ハミルトン、バトン、ペトロフ、マッサ、アロンソが続いている。
ウェーバーは9番手までポジションを落とし、小林に抜かれて10番手となった。
シューマッハが8番手、ロズベルグは13番手にポジションを落とした。
1周目を終えた時点の順位は、ヴェッテル、ハイドフェルド、ハミルトン、バトン、ペトロフ、マッサ、アロンソ、シューマッハ、ウェーバー、小林、アルグエ ルスアリ、ブエミ、ロズベルグ、ディ・レスタ、バリチェロ、スーティル、ペレス、マルドナド、コヴァライネン、グロック、トゥルーリ、ダンブロシオ、リ ウッツィ、カーティケヤンとなっている。
3周目 1台のクルマがホームストレートでスローダウンしている。どうやらバリチェロのようだ。スタートのリプレイが流れた。ウェーバーが出遅れ、後続のクルマに次々と抜かれている様子がよくわかる。ウェーバーはKERSを使わなかったようだ。
ここでスーティルがピットに入った。バリチェロは最後尾までポジションを落としている。
4周目 バリチェロがピットに入った。左リアタイヤがパンクしている。
5周目 マッサがペトロフを交わして5番手に浮上した。トップのヴェッテルと2番手のハミルトンとの差は3秒2だ。
一度ウェーバーに抜かれた小林だが、再びウェーバーを抜いて9番手を走行している。
レッドブルのクルーは、今後30分間少し雨が降ると伝えている。
ペトロフがコースオフを喫した。その間にアロンソがペトロフを抜いて6番手となった。
6周目 メルセデスのクルーは、シューマッハにタイヤを労るようにと指示を出し、5分から10分後に雨が降ると伝えている。ウェーバーがターン14で小林を抜いた。
7周目 ホームストレートでウェーバーに並んだ小林は、彼を抜いて再びポジションを取り戻した。ウェーバーはトップスピードが伸びず、KERSに問題を抱えている可能性がある。
8周目 トップのヴェッテルと2番手のハイドフェルドとの差は4秒7に開いた。
9周目 ヴェッテルとハイドフェルドの差は5秒2、ハイドフェルドとハミルトンの差はコンマ5秒、ハミルトンとバトンの差は3秒4となっている。20番手のマルドナドがピットに入った。
10周目 ヴェッテルは1分44秒782で走行している。ハイドフェルドとの差は6秒3に開いた。
後方では14番手のディ・レスタが前を走るロズベルグにコンマ6秒差に迫っている。
11周目 ウェーバーがピットイン。再びオプションに交換した。ウェーバーは17番手でコースに復帰している。ハイドフェルドにコンマ6秒差に迫るハミルトンは、このスティントを長くするかもしれないと無線で伝えられた。
12周目 ディ・レスタがピットイン。5番手を走るマッサがバトンにコンマ5秒差に迫っている。
13周目 ハミルトンがピットイン。再びオプションに交換し、10番手でコースに戻った。ここまで1分45秒台で走行していたヴェッテルだが、1分46秒台にペースを落とした。後続のクルマは1分47秒台で走行しており、いずれもペースが落ちてきている。
14周目 ヴェッテルがピットイン。再びオプションに交換した。バトン、マッサ、ハイドフェルドもピットに入った。アロンソのオンボードカメラに水滴がついている。ウェーバーが1分44秒184のファステストを記録した。観客が傘をさし始め、雨が降り始めたようだ。
15周目 アロンソ、シューマッハがピットイン。再びオプションに交換した。まだピットに入っていないペトロフがラップリーダーとなった。ヴェッテル、小林、ハミルトン、バトン、ブエミ、ハイドフェルドが続いている。
16周目 ペトロフ、ブエミ、ロズベルグ、コヴァライネンがピットイン。
17周目 アルグエルスアリ、スーティルがピットイン。アロンソがバトンを抜いて4番手となった。ブエミがピットレーンのスピード違反で審議対象となった。
18周目 小林がピットイン。再びオプションに交換した。ペレス、グロックもピットに入った。マッサが1分43秒630のファステストを記録している。ダンブロシオ、リウッツィもピットに入った。
19周目 ブエミに10秒ストップのペナルティが科せられた。ハミルトンが1分43秒388のファステストを記録している。
20周目 現在の順位は、ヴェッテル、ハミルトン、アロンソ、バトン、ハイドフェルド、ウェーバー、マッサ、ペトロフ、ディ・レスタ、シューマッハ、小 林、ブエミ、ロズベルグ、アルグエルスアリ、ペレス、スーティル、コヴァライネン、グロック、トゥルーリ、ダンブロシオ、リウッツィ、バリチェロとなって おり、カーティケヤンとマルドナドはリタイアとなった。
21周目 ブエミがピットストップペナルティを受けた。
22周目 7番手のマッサがウェーバーにコンマ6秒差に迫っている。マッサはターン4でウェーバーを交わし、6番手となった。
23周目 ウェーバーがピットイン。再びオプションに交換した。11番手の小林がシューマッハにコンマ5秒差に迫っている。
24周目 バトンがピットイン。再びオプションに交換し、7番手でコースに復帰した。
25周目 ハミルトンがピットイン。プライムに交換し、5番手でコースに復帰した。ディ・レスタもピットに入った。ここでバリチェロがクルマを降りてリタイアとなった。ペレスがホームストレート手前でクルマを止めた。
26周目 ヴェッテルがピットイン。再びオプションに交換し、4番手でコースに復帰した。ウェーバーが1分41秒600のファステストを記録している。6番手のハミルトンがペトロフを交わして5番手となった。
27周目 アロンソがピットイン。再びオプションに交換した。ハイドフェルドもピットに入っている。
28周目 マッサ、ペトロフがピットイン。マッサは再びオプションに交換した。小林がシューマッハにオーバーテイクを仕掛け、8番手にポジションを上げた。
29周目 シューマッハがピットイン。オプションに交換した。ヴェッテルは無線でKERSを使うなと指示されている。
30周目 ロズベルグがピットイン。トップのヴェッテルと2番手のハミルトンの差は3秒7、ハミルトンとバトンの差は1秒4、バトンとアロンソの差は4秒3となっている。
31周目 レッドブルのクルーは再び、KERSを使うなとヴェッテルに指示している。
32周目 プライムを履いているハミルトンは、オプションのクルマと変わらないペースで走行している。バトンは無線でアロンソがどちらのタイヤを履いているのか確認した。
33周目 ウェーバーがピットイン。プライムに交換した。19番手のトゥルーリもピットに入っている。
34周目 ヴェッテルが1分41秒539のファステストを記録した。
現在の順位は、ヴェッテル、ハミルトン、バトン、アロンソ、ハイドフェルド、マッサ、ウェーバー、ペトロフ、小林、ディ・レスタ、シューマッハ、ロズベルグ、コヴァライネン、アルグエルスアリ、スーティル、ブエミ、グロック、ダンブロシオ、リウッツィとなっている。トゥルーリはクルマをガレージに入れている。
35周目 ヴェッテルとハミルトンの差は7秒2に開いた。後方ではスーティルがアルグエルスアリを抜いて14番手となった。
37周目 小林がピットイン。プライムに交換し、11番手でコースに復帰した。ウェーバーが1分41秒423のファステストを記録している。
38周目 ハミルトンがピットイン。プライムに交換したが、左フロントの交換に時間がかかってしまった。ハミルトンは6番手でコースに復帰している。
39周目 バトン、マッサがピットイン。バトンはプライムに交換し、ハミルトンの前でコースに復帰した。
40周目 ハイドフェルドがピットイン。プライムに交換し、7番手でコースに復帰した。
41周目 バトンが1分41秒388のファステストを記録した。4番手のハミルトンの後ろにウェーバーが迫っている。
42周目 ヴェッテルがピットイン。プライムに交換した。アロンソとロズベルグもピットに入っている。アロンソは5番手でコースに復帰した。トップ5の順位は、ヴェッテル、バトン、ハミルトン、ウェーバー、アロンソとなっている。
43周目 アロンソが無線で天気予報を確認し、フェラーリのクルーは雨は降らないと伝えている。シューマッハがコースオフを喫し、小林が9番手にポジションを上げた。ここでシューマッハがピットに入った。
44周目 ウェーバーがピットイン。4回目のピットインだ。まだ2回しかピットに入っていない7番手のペトロフが、ペースを落としている。
45周目 4番手のアロンソがハミルトンに並び、ターン1でオーバーテイクを仕掛けた。ハミルトンはアロンソからポジションを守った。この間にペトロフがピットに入った。ダンブロシオがコース脇にクルマを止めてリタイアとなった。
46周目 アロンソのDRSは機能していないようだ。それでも再三ハミルトンにオーバーテイクを仕掛けている。アロンソはハミルトンにオーバーテイクを仕掛けたが、ハミルトンの左リアタイヤに左フロントの翼端板を当ててしまった。
47周目 アロンソがピットイン。フロントウイングを交換した。ウェーバーが1分40秒571のファステストを記録している。
48周目 現在の順位は、ヴェッテル、バトン、ハミルトン、ハイドフェルド、マッサ、ウェーバー、アロンソ、小林、ペトロフ、ディ・レスタ、シューマッハ、スーティル、ブエミ、ロズベルグ、アルグエルスアリ、コヴァライネン、グロック、リウッツィとなっている。
49周目 ウェーバーがマッサにコンマ4秒差まで迫っている。ペトロフが小林を抜いて8番手にポジションを上げた。2番手を走るバトンに、タイヤを労るように指示が出た。
50周目 KERSが使えないウェーバーだが、ターン3でマッサを抜いて5番手にポジションを上げた。
51周目 ハミルトンのペースが上がらない。後ろを走るハイドフェルドとの差が徐々に縮まっている。
現在の順位は、ヴェッテル、バトン、ハミルトン、ウェーバー、マッサ、アロンソ、ペトロフ、小林、ディ・レスタとなっており、ここまでがポイント圏内だ。
52周目 ハイドフェルドがハミルトンを抜いて3番手となった。
残り4周 ハミルトンがピットイン。タイヤ交換を行い、8番手でコースに復帰した。
残り3周 ペトロフがコース脇にクルマを止めてリタイアとなった。コースオフを喫してコースに戻る際にクルマが跳ねて、ステアリングが壊れてしまったようだ。
残り2周 ウェーバーがハイドフェルドにコンマ6秒差まで迫っている。現在の順位は、ヴェッテル、バトン、ハイドフェルド、ウェーバー、マッサ、アロンソ、ハミルトン、小林、ディ・レスタ、シューマッハとなっており、ここまでがポイント圏内だ。
ファイナルラップ 4番手のウェーバーがハイドフェルドに迫っているが、ハイドフェルドは必死に逃げている。
レース終了! ヴェッテルがトップチェッカーを受け、2戦連続でポールトゥウィンを達成した。バトン、ハイドフェルド、ウェーバー、マッサ、アロンソ、ハミルトンと続き、小林は8位となった。
マレーシアGP決勝の結果は、1位ヴェッテル、2位バトン、3位ハイドフェルド、4位ウェーバー、5位マッサ、6位アロンソ、7位ハミルトン、8位小林、 9位ディ・レスタ、10位シューマッハ、11位スーティル、12位ロズベルグ、13位ブエミ、14位アルグエルスアリ、15位コヴァライネン、16位グ ロックとなり、ペトロフは17位完走扱い、リウッツィ、ダンブロシオ、トゥルーリ、ペレス、バリチェロ、カーティケヤン、マルドナドはリタイアとなった。
race results - 2011 Malaysian F1 Grand Prix
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. セバスチャン・ヴェッテル レッドブル 1:37:39.832
2. ジェンソン・バトン マクラーレン +3.261
3. ニック・ハイドフェルド ルノー +25.075
4. マーク・ウェーバー レッドブル +26.384
5. フェリペ・マッサ フェラーリ +36.958
6. フェルナンド・アロンソ フェラーリ +37.248
7. ルイス・ハミルトン マクラーレン +49.957
8. 小林可夢偉 ザウバー +1:06.439
9. ミハエル・シューマッハ メルセデスGP +1:24.896
10. ポール・ディ・レスタ フォースインディア +1:31.563
11. エイドリアン・スーティル フォースインディア +1:41.379
12. ニコ・ロズベルグ メルセデスGP +1 Lap
13. セバスチャン・ブエミ トロロッソ +1 Lap
14. ハイメ・アルグエルスアリ トロロッソ +1 Lap
15. ヘイッキ・コヴァライネン ロータス +1 Lap
16. ティモ・グロック ヴァージン +2 Laps
Did not finish
17. ヴィタリー・ペトロフ ルノー +4 Laps
18. ヴィタントニオ・リウッツィ HRT +10 Laps
19. ジェローム・ダンブロシオ ヴァージン +14 Laps
20. ヤルノ・トゥルーリ ロータス +25 Laps
21. セルジオ・ペレス ザウバー +33 Laps
22. ルーベンス・バリチェロ ウィリアムズ +34 Laps
23. ナレイン・カーティケヤン HRT +42 Laps
24. パストル・マルドナド ウィリアムズ +48 Lap
ドライバーズチャンピオンシップは、ヴェッテルが50pでトップをキープしている。2位に26pのバトンが続き、ハミルトンが24pで3位、ウェーバーが22pで4位、アロンソが20pで5位となっている。
コンストラクターズは、レッドブルが72pでトップをキープし、マクラーレンが50pで2位、フェラーリが36pで3位、ルノーが30pで4位となっている。
次戦の中国GPは、1週間後の4月17日に決勝レースを迎える。