東北関東大震災の影響で、東京電力の管轄エリアでは計画停電が行われるなど、節電が急務となっている。計画停電のグループに属していない場合や、時間帯が該当していない場合でも、できるだけ電力消費を抑えましょう。
ツールを使ってPCを節電運用する ある調査によると、オフィス内のOA機器の電力消費の半分以上はPC関連が占めているという。これは前述のように、オフィス全体で共有する機器に比べ、台数が圧倒的に多いことが原因だ。従って、ディスプレイをこまめに消灯したり、外付けのHDDやDVDなどの光学ドライブを一時的に使用しないようにするといった対策は、節電には有効だ。 またPC本体についても、設定を変更したり、ツールを利用して節電運用することを検討したい。震災の発生以降、日本マイクロソフトや複数のソフトウェアベンダーがこうしたTipsやツールを公開しているので、自分のオフィスで一括導入ができるものがないか、チェックしてみるとよいだろう。 ■かんたんパソコン省電力化ソフト「Optimal Green」(オプティム) →http://green.optim.co.jp/ 電気製品の消費電力まとめ ふだんから電力というものを意識していない限り、どの電気製品がどのくらいの電力を消費するものかは、なかなか分かりづらい。消費電力の大きな電気製品の利用を控えれば控えるほど節電効果は大きくなるわけだが、代替として利用する電気製品のほうが消費電力が多ければ、まったくの本末転倒になってしまう。 さまざまな電気製品の消費電力を、いくつかのグループに分けて紹介すします。 それぞれの機器がだいたいどの程度の電力を消費しているのかを把握することで、節電の参考にしてもらえれば幸いです。 1000ワット以上 IHクッキングヒーター 1400〜3000ワット エアコン 300〜3000ワット トースター 1000〜1400ワット ホットプレート 1100〜1300ワット 食器洗浄機 1100〜1300ワット 電子レンジ オーブンレンジ 1000〜1450ワット アイロン 1200〜1400ワット コーヒーメーカー 650〜1500ワット 衣類乾燥機 700〜1400ワット 電気ポット 電気ケトル 900〜1300ワット 洗濯機(乾燥時) 600〜1200ワット ドライヤー 600〜1200ワット パネルヒーター 400〜1200ワット 遠赤ヒーター 250〜1100ワット 500〜1000ワット 掃除機 850〜1000ワット ホットカーペット 500〜800ワット 布団乾燥機 500〜700ワット 温水洗浄便座 300〜700ワット ハロゲンヒーター 300〜1000ワット こたつ 300〜600ワット ファンヒーター 10〜450ワット 100〜500ワット以上 洗濯機(洗濯時) 200〜400ワット 冷蔵庫 100〜300ワット 食器乾燥機 200〜300ワット テレビ(プラズマ) 300〜500ワット テレビ(液晶) 100〜200ワット デスクトップPC 100〜300ワット 炊飯器 100〜300ワット ミキサー 100〜400ワット 100ワット以下 ノートPC 50〜100ワット コンポ 50〜100ワット Blu-rayレコーダー DVDレコーダー 20〜50ワット HDDレコーダー 10〜30ワット ビデオデッキ 5〜30ワット ラジカセ 10〜50ワット インクジェット プリンタ/複合機 10〜30ワット 加湿器 10〜40ワット 電気毛布 50〜80ワット 空気清浄機 10〜70ワット 家庭の省電力だけではなく、オフィスで用いる機器は、家庭向けと同じような機器であっても見かけよりも大量の電力を消費していることも多い。またこうした機器は、待機時もかなりの電力を食っている場合がある。共有という名目で、ほとんど使わない機器の電源を入れっぱなしにしていないか、今一度見直してみたほうがよいでしょう。