話題のナレッジベース | Knowledge Base Weblogs space
HOMEBlogs index TOPICS >> space
space space
space
space
space
space
March 17, 2011 space
   space
space

枝野官房長官「政界のジャック・バウアー」5日ぶりに寝る!?

space

震災情報を国民に伝えるため、連日不眠不休で記者会見を開く枝野官房長官。彼の働きぶりは「政界のジャック・バウアー」とインターネットでも話題になっており、一部では105時間寝ずに働いたともささやかれている。そしてツイッターでは彼の睡眠不足を心配して、#edano_nero(枝野、寝ろ)というハッシュタグまで登場し、枝野長官は一躍時の人となった。
 

70280_259_f2cbc17b922c5ef98e22ab41df4161a4.jpg

 

space

 
 「日本経済の実力は地震で揺るがない」
 
 枝野幸男官房長官は17日午前の記者会見で、円高が一時1ドル=76円台まで進み戦後最高値を更新したことについて「日本経済の基本的な実力は、この地震によって揺らぐものではない。未曽有の事態に対して国民が結束して乗り越えていくという姿勢を、世界のマーケットに示していくことが大事だ」と述べた。
 
 
 [東日本大震災]官邸幹部ら交代で休憩 長期化に備え
 

edano_20110327_03.jpg 東日本大震災に徹夜で対応してきた首相官邸幹部が、15日夜から事態の長期化に備えて交代で官邸を離れて休憩する「ローテーション態勢」に入った。15日深夜には枝野幸男官房長官と3人の官房副長官、5人の首相補佐官が全員官邸を離れ、菅直人首相と松本龍防災担当相が官邸に残った。
 
枝野氏は16日の会見で「適切な健康管理で適切な判断をするため、状況を見ながらローテーションを、むしろしっかりやることが責任だ」と話した。
 
枝野氏は15日午後10時過ぎ、記者団に「帰ります」と語りかけ、官邸に隣接する長官公邸に移った。それまで約103時間、官邸に常駐し、その間の記者会見は25回に及んだ。ネット上の掲示板では「枝野はいつ寝てるのか」と心配する書き込みも相次いでおり、枝野氏は会見で「かなりの方から『判断力を維持できる健康管理を』と指摘された。後ろ髪引かれる思いで公邸に寄った」と語った。
 
しかし彼の奮闘ぶりは日本国内だけでなく、海外でも取り上げられ始めている。イギリスのニュースサイト「Telegraph」は、「危機の中のジャック・バウアー、枝野幸男(Yukio Edano, the ‘Jack Bauer’ of the crisis)」という見出しで、彼の働きぶり、そして日本での称えられぶりを綴った記事を掲載した。
 
Telegraphは枝野官房長官に休息を促す#edano_neroハッシュタグについて触れ、その称えられようから「枝野幸男は、地震・津波危機の思いがけないヒーローとなった」と記事の中で書いている。

また、疲労も関係なしに働く枝野官房長官を、アメリカの人気ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』の主人公ジャック・バウアー捜査官になぞらえて、あるツイッターユーザーが「枝野さんがやっと就寝されたそうで。実に105時間ぶりだとか。 105時間といえば、4日間以上。『24』にすれば4シーズン分。つまりジャックバウアー4人分です。ありがとう!日本のジャックバウアー!!」とつぶやいたことにもTelegraphは触れ、今や枝野長官の活躍ぶりは世界に知られることとなった。

Telegraphは枝野官房長官の他に、自衛隊の連日の救助活動を心配して生まれた#jietai_taberoハッシュタグ、そして菅総理のこれからするべきことについてツイッターユーザが作り出した#kan_okiroハッシュタグと、#kan_neteroハッシュタグについても言及している。

様々な批判を受けながらも、官房長官という重大な職務をまっとうする枝野幸男氏。その己の身を顧みず国民のために働く姿は、まさにヒーローそのものである。
 
 
 枝野官房長官から学べる10のこと:危機管理広報の視点から
 
 2011年3月11日(金)午後2時46分頃に発生した、東北地方太平洋沖地震の影響で被災地は言うまでもなく、福島第一原発の事故により被災地以外の人達も不安に襲われています。

こうした状況において一躍注目を浴びているのが、枝野官房長官。

不眠不休で出ずっぱりの状況と思われる枝野官房長官についてTwitterでは"#edano_nero"というハッシュタグがトレンドトピックとなり、THE WALL STREET JOURNALでもその様子が、Tireless Edano Earns Twitter Respectという記事で取り上げられました。
 


 
広報の分野において重要なものの一つが、有事の際の危機管理広報。対応を誤れば、顧客のみならず社会全体を敵に回してしまうことになります。

今回の枝野官房長官の対応の姿勢が、危機管理広報の観点から素晴らしいので、その理由をまとめてみました。

1. しっかりとした口調で、ゆっくりと、文節を切りながら説明する。

2. 原稿を読まずに自分の言葉で話す。

3. 記者を指名する際、回答する際に目を見て答える。

4. (放射能漏れしているなどの)可能性を否定せず「可能性はあるが」と受け止める。

5. 専門家の判断が必要な部分については、その旨を述べつつ、自らの見解を示す。

6. 誤解が起きそうなところを繰り返し、説明する。(12日時点の上の動画の冒頭や、15日時点の4号機の火災に関する説明 - 下の動画の10分過ぎあたり)
 


 
7. 最大の関心事といえる放射能の身体への影響についてきちんと説明する(数値だけではなく、放射線を浴びた時間が健康に影響を与えることの説明など。「毎時」が省略されている場合がある)。

8. 質問に対して回避的な答えはせずに、事実ベースでできる範囲の回答をする。

9. スポークスマンとして常に登場する。

10. 国民一人ひとりができることを具体的に説明する(節電に協力を、チェーンメールをしない、買いだめをしない等)。

特に12日の会見後は、何もわからない、隠ぺいだ、というようなコメントが見受けられましたが、事実ベースで確証を得られていることのみを話すのは当然。情報の更新が特になければ(専門家ではない私たちにとって)明確になったことは今はない、と理解したいと思います。

このたび被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 枝野長官、会見見送り 長期化見すえ平常態勢へ   枝野幸男官房長官は2日、東日本大震災の発生から連日開いてきた記者会見を見送った。3日には会見を開く予定でいるが、原発事故対応の長期化を見すえ、徐々に平常の態勢に切り替える姿勢だ。   枝野氏は1日、それまでの防災服姿からスーツに戻り、夜には震災後初めて議員宿舎に帰宅。2日は朝から首相官邸に出邸。午後に東京電力が福島第一原発の作業用の穴で亀裂が見つかったと発表したが、「汚染水流出の原因が分かったということで、新たな危機ではない」(政府関係者)として、夕方には帰宅した。
 
space
HOMENews BlogsTOPICS | March 17, 2011 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
space


space Entries of this Category
space

  Next >> 「最後の防御50人」日本を核の大惨事から救う最後の頼みの綱 >> 

東電は現場に残った作業員の身元の詳細を明らかにしておらず、同紙は「フェースレス50(顔のない50人)」と表現。厚生労働省が15日、同原発での緊急作業時に限り、放射線の被曝限度を...»この話題を見る…


  Previous << 自衛隊“全軍”災害派遣 軍事常識越えた10万人を動員 << 

未曾有の大災害となった東日本大震災で、自衛隊の災害派遣態勢も創設以来の規模となった。その数、現場だけで10万人、後方で物資補給にあたる兵站(へいたん)要員を加えれば約18万人に... »この話題を見る…


space
space
Welcome to knowledgeBase  Blogs  ▲TOP