米誌フォーブスが9日発表した2011年版の世界長者番付では、商品価格の高騰やアジア地域の経済成長を背景に、ロシアや中国、ブラジルで資産総額10億ドル(約830億円)以上を所有する「富豪」が急増した。会員制交流サイト「フェイスブック」の創業メンバーや出資者6人がリストに入った。このうち4人は長者番付の新顔。
今年の富豪数は全体で1210人となり、国別では米国が413人で最多。2位の中国は昨年の約2倍となる115人、ロシアも101人として、それぞれ100人の大台に乗った。都市別に見ると、モスクワが79人で最も多く、2位ニューヨークの58人に大差をつけた。 ロシア勢の伸長は商品価格の上昇が要因で、ブラジル勢も商品価格の高騰や通貨高が後押し。また中国のほか、昨年から6人増やし55人となったインドでは、好調な経済を受けて幅広い業種から富豪を輩出した。 フォーブス誌のスティーブ・フォーブス最高経営責任者(CEO)は会見で、今年のランキングの要因が「BRICs諸国、コモディティー、アジア太平洋」だと明言。ただ「商品価格は急騰することもあるが、急落することもある」と指摘した。 また、同氏は「富の観点から言うと、目立っていないのは日本だ」とし、「経済規模からすると、富豪が極めて少ない」との見方を示した。 個人別では、メキシコの富豪カルロス・スリム氏が資産総額約740億ドル(約6兆1230億円)で、2年連続の首位。2位は560億ドルでマイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏、3位は500億ドルで米著名投資家ウォーレン・バフェット氏となった。 また、会員制交流サイト「フェイスブック」のマーク・ザッカーバーグCEOが135億ドルで52位に入るなど、同社の創業メンバーや出資者6人が新たにリスト入りした。 1.カルロス・スリム(メキシコ) 740億ドル 2.ビル・ゲイツ(米国) 560億ドル 3.ウォーレン・バフェット(同) 500億ドル 4.ベルナール・アルノー(フランス) 410億ドル 5.ラリー・エリソン(米国) 390億ドル 6.ラクシュミ・ミタル(インド) 311億ドル 7.アマンシオ・オルテガ(スペイン) 310億ドル 8.エイキ・ バチスタ(ブラジル) 300億ドル 9.ムケシュ・アンバニ(インド) 270億ドル 10.クリスティ・ウォルトンとその一族(米国) 265億ドル 2011年 世界長者番付 メキシコの富豪カルロス・スリム氏2年連続の首位。 2010年米長者番付 ビル・ゲイツ氏が17年連続で首位 ビル・ゲイツ氏とカルロス・スリム氏、世界2大富豪が新基金設立 ビル・ゲイツ氏が東芝をパートナーに次世代原子力発電を推進の意味は!? ゲイツ氏 米国の資産家16年連続首位 ビル・ゲイツ氏2年ぶりに世界長者番付1位、しかし米国の百万長者は急減 ビル・ゲイツ氏 富豪No3!?1位は2位のバフェット氏・・・ 世界の長者番付 B・ゲイツ氏抜き首位に富豪カルロス・スリム氏 ゲイツ氏 13年連続世界一富豪 世界の富豪ツートップ「子供は親から、社会での地位を引き継ぐべきでない」 ビル・ゲイツ氏08年7月引退 どうなるマイクロソフト! ゲイツ氏の資産、6兆円に迫る=米誌の世界長者番付 ビル・ゲイツ氏への迷惑メール、毎日400万通!?