人気SFアニメの劇場版2部作の完結編「マクロスF(フロンティア) 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜」(河森正治監督)が26日、全国で公開された。完全新作として描かれる完結編では、前編のラストから3カ月後を舞台に、謎の宇宙生物「バジュラ」との最終決戦と、主人公アルトとダブルヒロイン・シェリルとランカとの三角関係の結末が明らかにされる。
「マクロスF」は、08年4〜9月にMBS・TBS系で放送されたテレビアニメが原作。西暦2059年の宇宙を舞台に、長距離移民船団にバジュラが襲来。可変戦闘機「バルキリー」のパイロットの早乙女アルト、トップスターのシェリル・ノーム、駆け出しアイドルのランカ・リーが戦いに巻き込まれていく……。 09年11月に公開された劇場版の前編「虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜」では、テレビ版を基に新作カット約7割を加えて、新たにストーリーを再構成。興行収入6億5000万円のヒットを記録した。 見どころは、歌や三角関係、可変戦闘機のメカアクションといった、82年放送のテレビアニメ「超時空要塞マクロス」から続く3要素を軸に、シリーズ29年間の集大成となる最新の映像技術で展開する“宇宙ライブ”だ。 作曲家・菅野よう子さんが書き下ろした「放課後オーバーフロウ」や「サヨナラノツバサ」などの新作楽曲を、声優でランカ役の中島愛(めぐみ)さん、シェリルの劇中での歌パートを担当するMay’nさんが歌い、3DCG技術を駆使して描かれる戦闘シーンと音楽ライブを融合させることで、「歌で世界を救う」というシリーズ不変のテーマを描いている。