ソニーが、裸眼立体視テレビ(ディスプレイ)の試作機をCESで展示していた。現時点で最も美しい3D映像を実現する有機EL型ヘッドマウンドティスプレイとなる。有機EL-HMDは、自発光ディスプレイパネルであるために、黒が漆黒で表現されると同時に、高輝度画素も共存できる特性が実現されるため、とんでもなくコントラスト感が高い画質が実現できているのだ。これまでの「一般的なHMDの画質」を知っている人であればあるほど、このクオリティには驚かされる。
有機ELの潜在的な高速応答性能によって提供される動画のキレも素晴らしい。 10年以上も前になるが、過去にソニーは、「グラストロン」と呼ばれる、HMDタイプのディスプレイ製品群を市場投入していたことがある。グラストロンでは、透過型の液晶パネルを表示デバイスに採用し、これをバックライトで光らせて映像を生成していたために、黒浮きが強く知覚され、コントラスト的には優れた画質ではなかった。 HMDには2枚の有機ELディスプレイパネルが内蔵されており、左右の目は、個別のパネルを見ることになるので、原理的にクロストークなどは存在しない。おそらく、裸眼立体視、眼鏡立体視、現存するあらゆる3D映像表示形式のなかで、もっとも高画質な立体映像システムと言っても過言ではない。 HMDには2枚の有機ELディスプレイパネルが内蔵されており、左右の目は、個別のパネルを見ることになるので、原理的にクロストークなどは存在しない。おそらく、裸眼立体視、眼鏡立体視、現存するあらゆる3D映像表示形式のなかで、もっとも高画質な立体映像システムと言っても過言ではない。
ちなみに、この試作機で採用されている有機ELパネルの1枚あたりの解像度は1,280×720ドットで、フルHDではないもののハイビジョンクオリティの3D映像表示に対応している。ただ、ユーザーは比較的、近い位置にある映像パネルを見ている感覚になるため、実際の製品時にはフル HD解像度は欲しいところではある。
現状では映像出力側機器とは有線接続となっていたが、無線式HDMIなどを活用してワイヤレス接続してバッテリ駆動させれば、完全なワイヤレス運用も実現できるはずだ。
要望を言わせてもらえれば、もう少しFOV(視界、視錐台)の広さが欲しい気がする。現状でも、2〜3メートル先に80〜100インチがある感じでホームシアター代替としては必要十分だと感じるが、ゲームなどの没入感重視のエンターテインメントまでを想定すると、もう少し広ければ(大きければ)……と思う。用途に応じて解像度を変えずに画面をズームイン/アウトできれば、パーフェクトだ。 SONY 待望の3D対応HMD「HMZ-T1」が発売される!欲しいモノリストに早速登録 ソニー「グラストロン」有機EL(OLED)採用HMDディスプレイ ドコモ オリンパス製HMD「AR Walker」を披露 大画面TVは不要!Carl Zeiss cinemizer plus 3D対応メガネ型ディスプレイ 網膜ディスプレイ(RID)ブラザーが2010年に発売へ ヘッドマウントディスプレイ Crystal 701 久しぶりのHMDネタ・・・ ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「myvu for Video iPod」 ヘッドマウントディスプレイ Mikimoto Beans、iPod対応 ヘッドマウントディスプレイ「eyetop centra」の販売開始 Orange 携帯電話にヘッドマウントディスプレイ