NTTドコモがBlackBerry用に提供していたインターネット接続サービスの料金を、やっと値下げしました。1575円/月額だった高額サービスが12月1日からは気持ちiモードやspモードに近い490円/月額に値下げです。主に個人ユーザーを対象とした「ブラックベリーインターネットサービス(BIS)」だけが従来は1575円と利用者の拡大の障害になっていたのでしょう。これを月額490円にすることで使ってもらえるのか!?
BlackBerryでは個人ユーザーが利用する場合でも、通信は必ず日本に居てもカナダ東海岸にあるRIM社サーバーをわざわざ経由してパケットが圧縮された上で端末に送られる仕組みです。ネットの距離はあまり関係がないと思うかもしれませんが、それでも日本国内の通信に関して往復で海外への通信が発生するので、遅く感じる原因ともなっています。しかもこれが強制的にその仕様になっていて、利用料が高額とは… RIM社のサーバーを経由するメリットも少しはあり、データのパケットが圧縮がおこなわれて暗号化されることで、データの隠匿性やプッシュメールが実現しているのです。iPhoneやAndoroid端末のメールはPUSHではなく、PULLのメールシステムのため端末が一定時間でメールサーバーに問い合わせを行う必要があり、モバイルデバイスの少ないバッテリーを消耗していました。
これをRIM社がPUSHメールの仕組みを海外で初めて実用化したことから、Blackberryのメールが便利と評判と読んで拡大したのも事実ですが…日本では既に携帯電話のインターネットメールがプッシュ配信を最初から実現していたため、Blackberryを便利と感じるよりも遅いと感じる人が増えて利用者も増えなかった要因となっていました。
パケット圧縮もメリットですが、圧縮することで海外では通信料の節約などが実現していますが、日本では既にパケットの定額制が普及していることから、パケット消費の圧縮メリットはほとんど無く。ここでもサーバーが圧縮処理をしてからデータを送り出す仕組みのため、遅い!と感じる=不満に繋がっていました この不満は何も解消されていませんが、高い&遅い。ことに対して、高い月額の利用料が見直されたことは一歩前進でしょうか。
同時に、ドコモがスマートフォン向けにサービスを開始した iモードのメールアドレス(@docomo.ne.jp)も、Blackberryとは別に使えるようになりました。これで仕事用のBlackberryメールと個人ようにiモードと使い分ける事がでます。 対応機種は「BlackBerry Curve 9300」「BlackBerry Bold 9700」の2機種。さらに、有害サイトへのアクセスを制限する「ブラックベリーWebフィルタ」もスタート。両機能の利用にはspモード(月315円)への契約が必要となります。 これまでNTTドコモでBlackBerryを契約すると、基本使用料、パケット通信料(「パケ・ホーダイ ダブル」を用いた場合の上限額は月5985円)に加え、さらにBISの月1575円が必要だった。そのため他のドコモ スマートフォンと比べても料金の割高感が否めなかったのが解消されて、今回のBIS値下げに加えて、spモードを追加で契約しても、「ISPセット割」による315円の割引があり、割高感はかなり解消された印象だ。加えてiモードメールへの対応と、BlackBerryが日本でもようやく携帯電話やスマートフォンの盛り上がりについていく素地が整ってきたと言ったところでしょうか。