ドコモXperiaをAndroid 2.1にバージョンアップ、11月10日より開始
NTTドコモは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のAndroid搭載スマートフォン「Xperia」(SO-01B)のバージョンアップを10日より開始する。搭載OSがAndroid 1.6からAndroid 2.1へバージョンアップされるほか、さまざまな機能に進化・改善が施される。
今回提供されるバージョンアップは、これまでXperia向けに提供されてきた細かなバージョンアップとは異なり、本体に搭載される Android OSのバージョンアップとなることなどから、更新ファイルのダウンロードはパソコンでのみ行える。ソニー・エリクソンのWindows用ソフト「アップデートサービス」を利用して更新に必要なファイルをダウンロードし、パソコンとXperiaをUSBケーブルで接続して更新を行う。
なお、バージョンアップ用のソフト「アップデートサービス」はWindows XP/Vista/7に対応。Mac OS Xはサポートされない。パソコンが無いユーザーは、ドコモショップに用意されるパソコンでバージョンアップを行える。
OSがAndroid 2.1にバージョンアップされることで、ソフトウェア全体が刷新される。Android 2.1として新たに追加される機能に加えて、ソニー・エリクソンが独自に追加する機能も用意されており、詳細な内容はソニー・エリクソンのWebサイトで解説される。
■ ホーム画面
日常的に使うホーム画面は、これまでの3画面から5画面に増加。ウィジェットやアイコンなどをたくさん置けるようになった。画面の右下、左下には5画面のうち左右にいくつの画面が残されているかが「・」で表示されるほか、ここを長押しすることで5つのホーム画面のサムネイルを表示することもできる。壁紙には動きのあるライブ壁紙も設定できるようになった。
アプリトレイはこれまで画面下部を引き上げる操作で表示していたが、画面下のアプリトレイ・アイコンをタップして表示する操作に変更された。5つのホーム画面のアイコンの配列は、これまで4×4個だったが、4×5個に変更された。
■ エンターテインメント機能
HD動画(720p、30fps)を撮影できる機能が新たに追加される。また、写真・動画撮影時に自動でフォーカスを合わせ続けるコンテニュアス・オートフォーカスモードが追加される。
Android マーケットでは、動画撮影機能を活用するソニーデジタルネットワークアプリケーションズ製のアプリ「Frame Grabber」が提供される。
■ コミュニケーション機能
ブラウザの操作では、ダブルタップによるズーム操作が可能になった。ブックマークはサムネイル付きの表示になるほか、Android 2.1への進化に伴い、HTML5対応で幅広い表現の表示に対応している。
電話帳は、連絡先の一覧で写真・アイコンをタップすると、メール、通話といった動作のショートカットを表示可能。連絡先の詳細表示には「ふりがな」が追加されるほか、電話帳編集画面はAndroid準拠の画面構成に変更された。
SNSなどさまざまなサービスを横断的に利用できる「Timescape」は、背景のテーマ変更が可能になった。また、投稿内容を表示するタイルでは、タイル内に表示できない分を自動的にスクロールして表示する。
■ その他
「バックアップと復元」アプリでは、新たにAndroid マーケットのアプリケーションをバックアップ項目として指定できるようになった。
「設定」画面は、構成や名称がAndroid準拠のものに変更された。BluetoothはVer.2.1がサポートされるほか、通話中画面の操作性が改善される。加速度センサーは過剰に反応しないよう、動作が最適化される。
OS全体で採用されるフォントは角ゴシックタイプから丸ゴシックタイプに変更され、表示サイズも場所によってはやや大きくなった。動作速度についても、パフォーマンスの改善が図られている。
バージョンアップにともない、BluetoothのFTPサーバー機能は削除されるほか、「画面の明るさ」設定の自動調整機能は「ON/OFF」のチェックボックスが無くなり、ユーザーが選択した輝度レベルに応じて自動調整される。
Timescapeにはホームモードが無くなり、代わりにウィジェット機能が強化される。また、Android 2.1で標準機能となっているタッチパネルのマルチタッチは非対応のまま。EメールのExchange対応についてもサポートされず、プリインストールの「Moxier」で対応する。日本語入力については前回のバージョンアップから変更される点はない。