2010年F1世界選手権は、いよいよ日本GP決勝レースのときをむかえる。
セッション開始前の気温は27℃、路面温度は36℃、湿度51%で晴れ、ドライコンディションとなっている。午前中に行われた予選に比べて路面温度がかなり上がっている。また、風速6メートル前後の強い風がホームストレートで完全に追い風になる方向で吹いている。
予選で3位になったハミルトンはギアボックス交換により5グリッド降格となっている。また、5番グリッドからスタートするバトンはプライムタイヤでのスタートとなる。
フロントローはヴェッテルとウェーバーのレッドブル勢が独占、2列目にクビサとアロンソ、3列目がバトンとロズベルグというスタート順となっている。
ディ・グラッシはレース開始前、グリッドに向かう際にクラッシュし、レースに参加できなくなってしまった。
午後3時、フォーメーションラップがスタート。バトン、小林、マッサ、リウッツィがプライムタイヤを履いていることが確認できている。
ヴェッテルを先頭に隊列がシケインを回り、ホームストレートに戻ってくる。前から順に全車がグリッドに着いた。
シグナルがともり、ブラックアウト。レーススタート!
ペトロフがはじき飛ばされるようにホームストレート上でアウト側のウォールにクラッシュ!
ウェーバーが出遅れ、クビサが2番手に上がっている。先ほどのクラッシュでマッサもマシンを壊している模様。ここでイエローフラッグ。
セーフティーカーが導入された。
ペトロフのマシンはウォールに刺さったまま大破している。ドライバーはマシンを降りているようだ。
現在マシンがストップしているのはヒュルケンベルグ、マッサ、ペトロフ、リウッツィの4台。
1周目を終えたところでロズベルグ、トゥルーリ、グロック、セナがピットイン。
リプレイによると、ペトロフがまず最初にホームストレート上でヒュルケンベルグにぶつかってクラッシュ、1コーナーでマッサがリウッツィと接触という2つのアクシデントが起っていたことが分かった。クラッシュに関わった4台ともが大きくマシンを壊してリタイアとなっている。
3周目 セーフティーカーが先導中。現在の順位は1位ヴェッテル、2位クビサ、3位ウェーバー、4位アロンソ、5位バトン、6位ハミルトン、7位バリチェロ、8位シューマッハ、9位ハイドフェルド、10位スーティル、11位アルグエルスアリ、12位小林、13位ブエミ、14位ロズベルグ、15位コヴァライネン、16位山本、17位トゥルーリ、18位セナ、19位グロック。ヒュルケンベルグ、マッサ、ペトロフ、リウッツィがリタイア、ディ・グラッシはレースに出場していない。
ここでクビサにトラブルがあった模様。スローダウンし、コース脇にクルマを止めた。
リプレイを見ると、クビサの右リアタイヤが外れている。
4周目 まだセーフティーカーが先導中。バトンが無線でブレーキのバイブレーションを訴えているが、チームは問題ないと判断している。
6周目 クビサがリタイアしたため、現在は1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位アロンソ、4位バトン、5位ハミルトン、6位バリチェロ、7位シューマッハ、8位ハイドフェルド、9位スーティル、10位アルグエルスアリというトップ10となっている。小林は11番手、山本は15番手を走行中。
マクラーレンが無線でサイドブレーキの温度を気にするようなチームのコメントが流れた。
7周目 セーフティーカーが戻り、ここでレースリスタート!
大きな混乱なく、マシンが次々とホームストレートを駆け抜け、S字を上がっていく。
8周目 ロズベルグがブエミを130Rでパスしたが、その後コーナーではらみ、再び抜かれた。
シューマッハがバリチェロを抜き、6位に浮上。
9周目 マクラーレンの2台の差が0.4秒。プライムタイヤのバトンをオプションタイヤのハミルトンが追う形での4位争いとなっている。
現在、マクラーレンの2台だけが1分37秒台で走行している。
10周目 トップのヴェッテルと3位アロンソとのタイム差が1周あたり1秒もある。ヴェッテルから2位ウェーバーまでが1.6秒、ウェーバーからアロンソまでが2.3秒。アロンソが少しずつ離されている。
ヴェッテルとウェーバーが1分36秒台、アロンソ、バトン、ハミルトンが1分37秒台での走行。
12周目 7番手バリチェロのが前から離されつつある。後ろにハイドフェルド、スーティル、アルグエルスアリ、小林、ブエミ、ロズベルグという隊列ができている。
15番手山本は前のコヴァライネンから8.8秒遅れと大きく離され、後ろにトゥルーリ、グロックが1秒いないの差で迫っている。
14周目 小林がアルグエルスアリをヘアピンでインからオーバーテイクして10番手に浮上。ホイール・トゥ・ホイールで前輪が軽く接触し、何かパーツが飛んだようなシーンが流れた。
小林のタイムを見ると、先ほどの接触の影響はなさそうだ。
15周目 10番手小林は前を走るスーティル、ハイドフェルド、バリチェロよりも速いペースで走っている。山本はトゥルーリに抜かれ、16番手に後退。
16周目 トップのヴェッテルと2位ウェーバーの差は1.9秒、アロンソはさらに4.6秒後方を走っている。レッドブル2台とそれ以外のギャップが少しずつ広がっている。
18周目 小林がヘアピンでスーティルをインからオーバーテイクし、9位に浮上。スーティルも諦めずに追って並びかけるが、小林がこれをおさえ、スプーンでは完全に前に出ている。クリーンな、素晴らしいオーバーテイク。
19周目 ハイドフェルド、スーティルがピットイン。小林の前を走るハイドフェルドがピットに入ったため、小林の前はクリアになった。
20周目 1周目のマッサとリウッツィの接触、ヒュルケンベルグとペトロフの接触がともにレース後の審議対象となった。
現在の順位は、1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位アロンソ、4位バトン、5位ハミルトン、6位シューマッハ、7位バリチェロ、8位小林、9位アルグエルスアリ、10位ブエミ、11位ロズベルグ、12位ハイドフェルド、13位スーティル、14位コヴァライネン、15位トゥルーリ、16位山本、17位グロック、18位セナ。
21周目 バリチェロがピットイン。プライムタイヤに履き替えてピットアウト。
22周目 グロックが16番手の山本イン0.1秒差まで接近し、プレッシャーをかけている。
アルグエルスアリがここでピットイン。プライムに履き替えてコースへと戻る。
23周目 マクラーレンのピットクルーが準備を始める。ハミルトンがピットレーンへと向かう。
ハミルトンはタイヤをプライムに交換し、ピットアウト。小林の後ろ、7番手でコースに復帰した。
24周目 シューマッハがピットへ。タイヤを交換し、ロズベルグの後ろ、9番手でレースに戻った。
25周目 ここでヴェッテルがピットイン。3番手のアロンソも同時にピットイン。
ヴェッテルは3番手、アロンソが4番手でコースに復帰した。
ピットストップを終えたハミルトンが小林をオーバーテイクして5位に上がった。
26周目 トップを走っていたウェーバーがピットイン。3番手でコースに戻った。
25周目にハミルトンが1分35秒675のファステストラップ。順位を争っているチームメイトのバトンはまだピットストップを行っていない。
26周目 ハミルトンが再びファステストラップ。1分35秒563をマークした。
シューマッハがチームメイトのロズベルグに仕掛けたが、オーバーテイクはできず。ロズベルグは序盤のセーフティーカー中にタイヤ交換を行っており、タイヤ的にはシューマッハの方が有利な状況。
27周目 現在の順位は1位バトン、2位ヴェッテル、3位ウェーバー、4位アロンソ、5位ハミルトン、6位小林、7位ブエミ、8位ロズベルグ、9位シューマッハ、10位ハイドフェルド、11位バリチェロ、12位スーティル、13位アルグエルスアリ、14位コヴァライネン、15位トゥルーリ、16位山本、17位グロック、18位セナとなっている。
トップのバトン、6位小林、7位ブエミ、14位コヴァライネン、16位山本はまだピットストップを行っていない。
32周目 トップのバトン、6位小林はまだピットストップを行っていない。バトンとハミルトンとの差は15秒なので、バトンはここでピットストップを行うとハミルトンの後ろ、5番手に戻ることになる。また小林は12番手のアルグエルスアリの前に出られるかどうかというところ。
35周目 7位ロズベルグをチームメイトのシューマッハが0.6秒差で追いかけている。この争いはかなり長い間続いている。
アロンソに対して、レッドブルが今あまり速くないので、ペースを上げてみろという指示が飛ぶ。ハミルトンが35周目に1分35秒182のファステストラップ。
アロンソとハミルトン、ブエミが1分35秒台。その他は1位から12位までの全車が1分36秒台。
全員がピットストップを終えた現在の順位は1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位バトン、6位ロズベルグ、7位シューマッハ、8位ハイドフェルド、9位バリチェロ、10位スーティル、11位アルグエルスアリ、12位小林、13位ブエミ、14位コヴァライネン、15位トゥルーリ、16位グロック、17位セナ、18位山本となっている。
ハミルトンが「3速ギアを失った」と無線でチームに報告している。これが順位にどう影響するか。
41周目 タイヤを交換したばかりのバトンが全セクターベストタイムでファステストラップをマーク。1分34秒205。
4位ハミルトンと5位バトンとの差は6.4秒。3速ギアを失ったハミルトンと新品のオプションタイヤを履いたバトンとの戦いが興味深い。
42周目 6位ロズベルグと7位シューマッハが熱いバトルを繰り広げている。また、11位アルグエルスアリのすぐ後ろに小林が迫っている。トップ10を狙うか。
43周目 5位バトンが前のハミルトンに2.2秒のところまで迫っている。ギアのトラブルを抱えたチームメイトをオーバーテイクできるか。
ハミルトンとバトンの4位争い、ロズベルグとシューマッハの6位争い、アルグエルスアリと小林の11位争いが現在の見どころ。
西日が差すコースを、ヴェッテルがトップで周回する。最終コーナーを回り、ヴェッテルがトップでチェッカーフラッグを受ける。ウェーバーは最終ラップで1分33秒474のファステストラップをマークして2位、3位はアロンソ。
44周目 ハミルトンとバトンの差がいよいよ0.6秒。ヘアピンでバトンがハミルトンをオーバーテイクして4位に浮上。ハミルトンが諦めて道を譲った形に見える。
45周目 小林がアルグエルスアリをオーバーテイク。軽い接触があったようで、アルグエルスアリのフロントウィングが壊れている。小林は11番手。
ここでスーティルのエンジンから白煙。何とか走り続けようとするが、炎も見える。スーティルはそのままピットに入りリタイア。
残り6周 小林は前のバリチェロまで1秒差にまで迫っている。
バトンが46周目に1分33秒889のファステストラップをマークしている。
残り5周 シューマッハとの6位争いを繰り広げていたロズベルグがクラッシュ。左のリアタイヤがなくなっている。
残り4周 小林は前のハイドフェルドに0.2秒差。ヘアピンでハイドフェルドをオーバーテイク!! 素晴らしいオーバーテイクショーを繰り広げている。
そしてこのすきに小林はバリチェロを抜いて、ロズベルグがいなくなったために8位に浮上。
46周目 小林の左のサイドポンツーンがはがれたようになっている。先ほどのアルグエルスアリとの接触によるものと思われる。アルグエルスアリはピットストップを行っている。小林はこれで7番手。
残り3周 現在の順位は1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位アロンソ、4位バトン、5位ハミルトン、6位シューマッハ、7位小林、8位ハイドフェルド、9位バリチェロ、10位ブエミというトップ10となっている。
日本GPの結果は、1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位アロンソ、4位バトン、5位ハミルトン、6位シューマッハ、7位小林、8位ハイドフェルド、9位バリチェロ、10位ブエミ、11位アルグエルスアリ、12位コヴァライネン、13位トゥルーリ、14位グロック、15位セナ、16位山本となった。
コンストラクターズチャンピオンシップはレッドブルが426ポイントで1位、2位はマクラーレンで377ポイント、フェラーリが334ポイントで3位となっている。
ドライバーズチャンピオンシップはウェーバーが220ポイントでトップを守り、ヴェッテルとアロンソが206ポイントで並んだ。ハミルトンが192ポイントで4位、バトンが185ポイントで5位となっている。
ディ・グラッシはレース前にクラッシュしてスタートせず。リウッツィ、ペトロフ、マッサ、ヒュルケンベルグ、クビサ、スーティル、ロズベルグ7台がリタイアした。
次は韓国GPで、予定では10月24日に決勝レースが行われることになっている。