富士フイルムFinePix X100フォトキナ2010で衝撃的デビューを果たしました。そのクラシカルなダイヤル設定のスタイルと、レンジファインダーと電子ビューファインダーの融合を指向したハイブリッドビューファインダー、それにAPS-Cサイズセンサーに35mm相当の画角を持つ単焦点レンズという割り切った構成で、プレス発表会が始まる前から報道陣の間で噂の製品です。
FinePix X100の開発のスタート地点は。 富士フイルムらしさとは何かを最初に考え…カメラの本質とは何か。そこに富士フイルムが貢献できるものは何なのか。操作性やレリーズのフィーリングなどさまざまな要素がありますが、一番に考えなければならないのは高画質です。高画質な映像を提供することこそが、映像表現のプロフェッショナルである富士フイルムの仕事だと考えました。 そこで画質を損ねる要素は、それが何であっても排除していこうと考えました。レンズ交換式カメラが人気ですが、画質だけを考えた場合、レンズ設計とイメージセンサーをセットで設計できる固定レンズ方式の方がずっと有利です。レンズはズームが便利でしょうが、描写力や明るさを考えれば単焦点の方がよいのは常識です。 F2の明るさで解放から高性能を発揮できるレンズをマジメに設計しています。ズームレンズでもある程度は小型化できますが、サイズと高画質は両立できません。手軽に持ち歩いて撮影していただけるカメラとして小型化ももうひとつの目標にしていたので、ズームレンズの採用も見送りました。 Super CCDを採用しなかった理由は、オートフォーカスの速さ。 今回の製品は、ともかく高速なコントラストAFを実現したいと考えていました。このために高速読み出しができるセンサーが必要だったので、熱の問題が起きやすいCCDは使いませんでした。
内蔵ストロボはファインダーの採光窓に相当する部分に取り付けられていますが、この位置でうまく機能するのでしょうか? ガイドナンバーはいくつくらいですか?