NTTドコモは、カーナビゲーションシステムおよびスマートフォン向けの情報サービス「ドコモ ドライブネット」を開始する。対応第1弾として、まずFOMAの通信モジュールを内蔵した三洋電機製のポータブルナビ「ゴリラプラス」向けに10月末から提供される。
「ドコモ ドライブネット」は、FOMA通信モジュールを内蔵したカーナビやスマートフォン向けの情報配信サービス。地図データをドコモのネットワークを通じて更新できるほか、VICSやプローブ情報(タクシーなどの走行データを収集した交通情報)を取得できる。また、駐車場の満空情報や、ガソリンスタンド情報、オービス、取り締まり情報などをも提供するドライバー向け情報サービスとなる。 いわゆる通信対応カーナビの情報サービスをドコモが提供する形となり、ドコモ ドライブネットの利用者同士で、登録したグループ内のお互いの車両位置などがナビ上に表示可能。気象庁が提供している緊急地震速報や、地方自治体などの災害情報表示などにも対応している。 最新地図は、都道府県ごとまたは5kmメッシュのスポット単位で最新の地図が配信される。 交通情報は、VICSの情報のほかに、全国1万2000台相当のタクシーの走行データ(プローブ情報)を利用したもの。VICSよりも広範囲かつ高精度な渋滞情報が得られるとしている。 2年間の利用を条件に、月額利用料を割引きするオプション「ドライブネット割」も用意される。同割引オプションは、中途解約および利用休止した場合、利用期間に係わらず9975円の解約金がかかる。2年経過後は自動更新され、契約満了月の翌月は解約金が発生しない。 利用料は月額315円で、別途パケット通信料がかかる。 料金プランは「ドライブネットプラン」と「ドライブネットプラン フル」の2つのプランが用意される。 月額1050円の「ドライブネットプラン」は、20万パケット(約24MB)までの通信量制限プランとなり、上限に達すると通信は停止する。 「ドライブネットプラン フル」は2段階制の定額プランで、20万パケットまでは月額1050円、20万パケット〜61.5万パケット(約79MB)の間は1パケット0.021円で従量制で課金され、61.5万パケット以降は上限額9765円が適用される。 「ドライブネット割」を適用した際の通信料金は、 「ドライブネットプラン」が半額の月額525円で20万パケットまで利用可能、20万パケット以降は通信停止となる。 「ドライブネットプラン フル」は、20万パケットまでは月額525円で、20万パケット〜46万パケット(約56MB)までが1パケット0.021円の従量課金制、46万パケット以降の通信は月額5985円の定額となる。 スマートフォン向けのサービスは、2010年第4四半期にもアプリとして提供される予定。 こちらはナビゲーションサービスとセットになったナビアプリの形で提供される見込み。契約形態や料金プランについては検討中としている。 ドコモ広報部によれば、これまでタクシー会社などにFOMAユビキタスモジュールなどを提供してきたほか、カーナビにFOMAモジュールを内蔵するのは初めてという。