フェラーリ Fダクトを初めて使用
中国GP初日のフリー走行1回目でフェルナンド・アロンソはエンジントラブルに見舞われ、わずか6周でマシンを止めたが、エンジンマネジメントに不安はないと語った。午前中アロンソは初めてFダクトを試していた。またフェリペ・マッサもレースに焦点を合わせ周回を重ねていた。
ウィリアムズ 予選ではFダクトを使用しない
ウィリアムズは土曜日のフリー走行で新しいエンジンカバーを装着して走行した。ルーベンス・バリチェロはマクラーレンのFダクトを踏襲したシステムを試したが、予選で使えるほどの性能を発揮しなかった。
Fダクトシステムはマクラーレンが初めて導入し、以来多くのチームがこのシステムをコピーしようとしている。このシステムによってストレートラインでの速度を増すことができると考えられている。バリチェロは土曜日の1時間のセッション中にこのシステムを初めて試したが、プラスの効果はないと考えている。
公式予選Q1:ハミルトンがトップ、可夢偉Q2進出
2010年F1世界選手権第4戦中国GPは、公式予選を迎えた。予選開始直前のコンディションは、気温20℃、路面温度32℃、湿度21%、晴れのドライコンディションとなっている。
セッション開始 シグナルが青になり、予選セッションがスタートした。まず先にコースに出たのはコヴァライネンとトゥルーリで、2人ともオプションタイヤを履いている。続いて、マッサがコースに出ていった。彼はプライムタイヤを履いている。
バリチェロは11番手にまでポジションを上げ、リウッツィがノックアウトゾーンに入った。彼は最後のアタックを諦めてピットに戻り、ノックアウトが決定した。ヴァージンの両ドライバーとコヴァライネンもタイムを更新できず、ノックアウトとなった。
公式予選Q1の結果は、ハミルトン、ロズベルグ、ウェーバー、アロンソ、マッサ、バトン、ヴェッテル、クビサ、シューマッハ、アルグエルスアリ、バリチェロ、スーティル、ブエミ、ペトロフ、小林、ヒュルケンベルグ、デ・ラ・ロサまでがQ2に進出した。
18番手以降のリウッツィ、グロック、トゥルーリ、コヴァライネン、ディ・グラッシ、セナ、チャンドックはノックアウトとなった。
公式予選Q2:ハミルトンが再びトップ、ウェーバー2位
2010年F1世界選手権第4戦中国GPは、公式予選Q2へ進んだ。セッション開始直前のコンディションは、気温20℃、路面温度30℃、湿度21%、晴れのドライコンディションとなっている。
小林は自己ベストを記録するもポジションを上げられず、15番手となった。バリチェロが10番手にポジションを上げ、スーティルが11番手となったが、スーティルは9番手でフィニッシュした。シューマッハが10番手に入ったため、バリチェロは11番手でノックアウトとなった。
公式予選Q2の結果は、ハミルトン、ウェーバー、ロズベルグ、アロンソ、ヴェッテル、マッサ、バトン、クビサ、スーティル、シューマッハまでがQ3進出を果たした。
11番手以降のバリチェロ、アルグエルスアリ、ブエミ、ペトロフ、小林、ヒュルケンベルグ、デ・ラ・ロサはノックアウトとなった。
公式予選Q3:セッション開始 まずアロンソがコースに出て行った。彼はオプションタイヤを履いている。続いて、マッサ、ウェーバー、シューマッハ、ロズベルグ、ハミルトン、ヴェッテルがコースに出た。
開始1分 バトン、スーティル、クビサがコースイン。ウェーバーはクルマを左右に振りながらタイヤを温め、アタックを開始した。
開始3分 ウェーバーがセクター2を最速タイムで通過した。まず最初にアロンソが1分35秒065をマークした。ウェーバーは1分35秒073で2番手、ロズベルグが1分35秒139で3番手となっている。
開始5分 ヴェッテルが1分34秒970でトップに立った。ハミルトンは1分35秒549で5番手、マッサは1分35秒865で6番手、バトンは1分35秒878で6番手、シューマッハは1分36秒152で8番手、クビサは1分36秒322で9番手、スーティルは1分36秒556で10番手となっている。
残り3分 ピットに戻ったマクラーレンは給油を行わなわずにタイヤ交換のみでコースに戻った。1回目のアタックは燃料が重い状態だったようだ。
残り2分 どのクルマも新品のオプションタイヤに交換し、最後のアタックに向かった。
残り1分 ハミルトンはターン2でわずかにクルマを滑らせたが、自己ベストの24秒8でセクター1を通過している。
残り50秒 まずハミルトンが1分35秒034で2番手となった。ヴェッテルはセクター1を最速タイムで通過している。
セッション終了 バトンは1分34秒979でハミルトンを上回った。ウェーバーは1分34秒806でトップに立ち、アロンソが1分34秒913で2番手に飛び込んだ。マッサは1分35秒180で7番手となっている。
ヴェッテルはセクター2でわずかにミスをしたものの、1分34秒558のタイムでウェーバーをコンマ3秒上回り、4戦連続でポールポジションを獲得した。これで、レッドブルは今シーズン2度目のフロントロー独占となった。
中国GP予選の結果は、1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位アロンソ、4位ロズベルグ、5位バトン、6位ハミルトン、7位マッサ、8位クビサ、9位シューマッハ、10位スーティルとなった。
以下は、11位バリチェロ、12位アルグエルスアリ、13位ブエミ、14位ペトロフ、15位小林、16位ヒュルケンベルグ、17位デ・ラ・ロサ、18位リウッツィ、19位グロック、20位トゥルーリ、21位コヴァライネン、22位ディ・グラッシ、23位セナ、24位チャンドックとなった。
明日の決勝レースは、日本時間午後4時からスタートする。