2010年F1世界選手権は、第2戦オーストラリアGPの決勝レースがまもなくスタートする。セッション開始前の気温は27℃、路面温度は24℃、湿度36%で10分ほど前から雨が落ちてきている。
予選で21位、22位だったヴァージンの2台、グロックとディ・グラッシはピットレーンからのスタートを選択している。
スタートはインターミディエイトタイヤでのスタートとなるとみられ、予選からのタイヤ持ち越しルールやレース中に2種類のタイヤを使用しなければならない義務はすべて無効となる。
日本時間午後3時、各車がグリッドを離れ、フォーメーションラップがスタートした。
オンボードカメラに水滴がつくほどの雨となっている。見る限り全車インターミディエイトタイヤを装着している模様。
トゥルーリもピットスタートの表示。これでピットスタートを選択したのは3台となった。
ヴェッテルを先頭に、各車がスターティンググリッドにつく。
シグナルが赤に変わり、ブラックアウト!
ヴェッテルがいいスタート、マッサがウェーバーを抜いて前へ。後ろで1台スピンしている。
クビサがジャンプアップして4番手で1コーナーを回る。アロンソは大きく順位を落として22番手。
シューマッハのフロントウィングが壊れている。ブエミとヒュルケンベルグがグラベルで動けなくなっている映像も流れている。
そしてここでセーフティーカー導入。
小林も第2セクターで止まっている。
スタートから1周目のリプレイ。バトンとアロンソが接触してアロンソがスピンし、それにシューマッハがぶつかる形でフロントウィングを損傷している。
また、小林とヒュルケンベルグがかなり大きなクラッシュをし、小林のマシンは大破している。
1周目を終え、セーフティーカー先導の状況での現在の順位は以下の通り。1位ヴェッテル、2位マッサ、3位ウェーバー、4位クビサ、5位ロズベルグ、6位 バトン、7位ハミルトン、8位スーティル、9位バリチェロ、10位ペトロフ、11位デ・ラ・ロサ、12位リウッツィ、13位アルグエルスアリ、14位セ ナ、15位コヴァライネン、16位チャンドック、17位グロック、18位アロンソ、19位ディ・グラッシ、20位シューマッハとなっている。シューマッハ はフロントウィングの交換のため1回ピットインしている。
ブエミ、ヒュルケンベルグ、小林が第2セクターでアクシデントのためリタイア、またトゥルーリがピットでリタイアしている。
4周目 まだセーフティーカー先導中。この周回が終わるとセーフティーカーが戻るという表示。
セーフティーカーのランプが消え、各車ハンドルを左右に切ってタイヤを温めている。
最終コーナーを回り、レースリスタート。クビサがウェーバーに仕掛けている。
5周目 第1セクターを終え、順位変動はないままレースが進んでいる。
15番手のセナが第1セクターでストップという表示。
6周目 セナが止まっているターン4付近にイエローフラッグが出ている。バトンとはミルトンがチームメイト同士でサイドバイサイドのバトルを展開中。
6周目 ウェーバーがマッサを抜いて2番手に浮上。またシューマッハが前方のクルマを数台抜いて現在15番手。
7周目 バトンがピットイン。タイヤをオプションに替え、フロントウィングを調整してピットアウト。マクラーレンはギャンブルに出た。
バトンはオプションタイヤで濡れた路面を走行中。途中、カーブでコースアウトするシーンが流れる。他チームはバトンの走りに注目しているはずだ。バトンは現在19番手で走行しているクルマの中では最後尾となっている。
8周目 アロンソがファステストラップ。現在13番手まで順位を回復している。
アロンソがアルグエルスアリを抜いて12番手に浮上。
9周目 マッサ、クビサ、ロズベルグ、入る頓、バリチェロ、ペトロフ、デ・ラ・ロサ、アロンソ、シューマッハ、コヴァライネンが続々とピットイン。バトンのタイムを見て、各チームがオプションタイヤへの交換を決断している。
バトンはこの間に順位を上げている。マクラーレンの賭けが吉と出るか。
トップのレッドブルはこのタイミングでタイヤ交換を行っていない。
10周目 ヴェッテルが1周遅れてピットイン。タイヤ交換を行っている。リウッツィ、アルグエルスアリ、グロックもピットイン。
10周目 ペトロフがターン3のグラベルでストップ。
11周目 暫定トップのウェーバーとスーティルがピットイン。少し遅れて16番手のディ・グラッシもピットへ。これで走行中の全車がピットストップを行い、ドライタイヤへの交換を行ったことになる。
12周目 現在の順位は1位ヴェッテル、2位バトン、3位クビサ、4位ロズベルグ、5位マッサ、6位ウェーバー、7位ハミルトン、8位バリチェロ、9位 デ・ラ・ロサ、10位アロンソ、11位リウッツィ、12位アルグエルスアリ、13位シューマッハ、14位コヴァライネン、15位グロック、16位チャン ドック、17位ディ・グラッシとなっている。
上位で好調な走りを見せていたスーティルがピットでリタイアしている。
12周目 ヴェッテルが1分32秒439のファステストラップ。トップから最後尾のディ・グラッシまでは約76秒。徐々に隊列が伸びてきている。
13周目 アロンソがデ・ラ・ロサを抜いて9番手に浮上。6位ウェーバーの後方1秒以内のところにハミルトンが迫っている。
14周目 着々と後方から追い上げを見せるアロンソは、今度は8番手バリチェロまで0.8秒の所まで迫ってきている。
15周目 12番手アルグエルスアリの0.4秒後方にシューマッハ。
15周目 アロンソがバリチェロをパスして8番手。バリチェロのすぐ後ろにはデ・ラ・ロサが迫っている。
16周目 ウェーバーがマッサを抜いて5位、ウェーバーを追っていたハミルトンもターン1でマッサをパスした。その後ハミルトンはウェーバーを抜こうとして接触。ウェーバーはグラベルに出てしまい、レースに復帰したものの順位を落としてしまった。
現在、マッサが5位、ハミルトン6位、アロンソ7位、ウェーバー8位というオーダー。
18周目 トップのヴェッテルと2位バトンの差は3.9秒。その3.2秒後方にクビサ。
現在の順位は1位ヴェッテル、2位バトン、3位クビサ、4位ロズベルグ、5位マッサ、6位ハミルトン、7位アロンソ、8位ウェーバー、9位バリチェロ、 10位デ・ラ・ロサ、11位リウッツィ、12位アルグエルスアリ、13位シューマッハ、14位コヴァライネン、15位グロック、16位チャンドック、17 位ディ・グラッシとなっている。ここまで7台がリタイアしている。
19周目 10番手デ・ラ・ロサの後ろにリウッツィ、アルグエルスアリ、シューマッハがつながって走行している状況。また、5番手マッサのすぐ後ろにハミルトン、アロンソ、ウェーバーが隊列になっている。
22周目 ハミルトンがホームストレートでマッサの後ろにぴったりつけ、1コーナー手前でオーバーテイクして5位に浮上。続いてマッサがラインを外したためにアロンソが一瞬動きを見出した好きに、ウェーバーがアロンソをパスして7位に浮上している。
ハミルトンがマッサを抜いたときのリプレイが流れた。ハミルトンのクルマからパーツが飛ぶシーンがあり、軽い接触があった可能性がある。
現在の5位争いの順位は、5位ハミルトン、6位マッサ、7位ウェーバー、8位アロンソとなっており、各車ほぼ1秒前後の差で連なっている。
24周目 トップのヴェッテルと2位バトンとの差は5.1秒にまで広がっている。
25周目 マッサへの無線で、最終コーナーでかなりタイムを落としているとチームから警告。コーナー立ち上がりの踏み出しをゆっくりしろと指示が飛ぶ。
26周目 シューマッハが前を行く11番手デ・ラ・ロサに0.5秒のところまで迫っている。ラップタイムはシューマッハのほうが0.8秒ほど速い。
26周目 トップ走行中のヴェッテルがグラベルでストップしている映像。コーナーでクルマの挙動を乱し、そのまままっすぐグラベルに突っ込んでいる。クルマのトラブルか?
27周目 これでバトンがトップ、2位クビサ、3位ハミルトン、4位ロズベルグ、5位マッサ、6位ウェーバー、7位アロンソ、8位バリチェロ、9位リウッ ツィ、10位デ・ラ・ロサ、11位シューマッハ、12位アルグエルスアリ、13位コヴァライネン、14位グロック、15位チャンドック、16位ディ・グ ラッシというオーダーとなった。
28周目 アルグエルスアリとディ・グラッシがピットイン。アルグエルスアリはプライムタイヤに交換した模様。
30周目 トップのバトンと2位クビサの差は5.1秒、そのすぐ後ろにハミルトンが迫っている。また、4位ロズベルグの0.5秒後ろにウェーバー、マッサ、アロンソが連なって走行中。
30周目 11番手のシューマッハが3回目のピットストップ。タイヤを新しいオプションタイヤに交換してまたコースへと戻る。
ディ・グラッシは先ほどのピットストップでそのままリタイアしている。
32周目 クビサとハミルトンの2位争いがますます白熱。両者の差は0.2秒となっている。
バリチェロがピットイン。プライムタイヤに交換してピットアウト。
32周目 先ほどタイヤを新品に交換したシューマッハが1分30秒293のファステストラップをマーク。
7番手ウェーバーがピットイン。新しいオプションタイヤに交換してピットアウト。やはりオプションタイヤ1セットでレースを走りきるのは難しいのか。
リタイアしたヴェッテルがヘルメットをかぶったままピットに戻ってきた。かなり悔しそうな様子。リタイアの原因はブレーキトラブルと判明した。
34周目 6番手ロズベルグがピットイン。新しいオプションタイヤでコースへ。
35周目 ハミルトンがピットイン。後ろの数台がタイヤを交換してラップタイムを上げてくると予想されるため、ここで手を打ったものを思われる。しかし、チームメイトのバトンはタイヤ交換なしで34周目にファステストラップをマークしている。
36周目 トップのバトンと2番手クビサとの差は11.1秒まで広がった。もう少し差を広げれば、バトンは大きく順位を落とすことなくタイヤ交換ができる 可能性がある。3位はマッサ、以下4位アロンソ、5位ハミルトン、6位ウェーバー、7位ロズベルグ、8位リウッツィ、9位デ・ラ・ロサ、10位バリチェ ロ、11位アルグエルスアリ、12位シューマッハ、13位コヴァライネン、14位グロック、15位チャンドック。
37周目 ハミルトンがわずかにコースアウトした好きにウェーバーがこれを抜いて5位に浮上。しかしハミルトンが次のコーナーですぐに抜き返している。
40周目 先ほど無線で4番手のアロンソがこのままタイヤ交換をせずにレースを走りきることが判明。そのため、1位バトン、2位クビサ、3位マッサも、順 位を落とさないためにはこのまま走りきらざるを得ない状況となっている。トップから4位アロンソまでは最初のオプションタイヤで走り続けている。
ハミルトンが39周目に1分28秒591のファステストラップ。
42周目 トップのバトンと2位クビサとの差は14.2秒。クビサの後ろにマッサ、アロンソがそれぞれ0.7秒ずつの差で続いている。クビサはミスが許されない状況。
45周目 グロックがピットイン。ウェーバーが44周目に1分28秒483のファステストラップをマーク。グロックはトラブルの模様。このままリタイアするものと思われる。
最後尾を走るチャンドックのラップタイムは1分39秒台。ほかのクルマが1分30秒前後で走っていることを考えると、かなり苦しいレースとなっていることが分かる。
47周目 ハミルトンが1分28秒台のラップタイムで驚異的な追い上げを見せている。前を走る4番手アロンソとの差を毎ラップ2秒以上縮めている。
48周目 トップのバトンと2位クビサの差は16.5秒。残りが10周程度となっているため、安全マージンを確保しつつある。以下は3位マッサ、4位アロ ンソが1秒差で走行中、その3.5秒後方に5位ハミルトン、1.1秒後ろにウェーバー、7.5秒離れてロズベルグとなっている。
残り8周 3位マッサ以下アロンソ、ハミルトン、ウェーバーが1秒以内の隊列でバトルを繰り広げており、3位争いは最後まで目が離せない展開となっている。
残り7周 バリチェロがデ・ラ・ロサを抜いて9位に浮上。デ・ラ・ロサのペースがかなり遅い。
残り6周 9位バリチェロの後ろはデ・ラ・ロサ、アルグエルスアリ、シューマッハが接近したバトルを繰り広げている。ポイント圏内を争う戦いであり、こちらも目が離せない。
残り5周 2位クビサを先頭にマッサ、アロンソ、ハミルトン、ウェーバーが3位争いを繰り広げているが、これに後方からロズベルグが接近してきており、ストレートでは1つの画面に入るようになってきている。
残り4周 シューマッハがアルグエルスアリをようやくオーバーテイクして11位に上がっている。シューマッハはレース中盤以降ずっとアルグエルスアリの後ろにぴったりつけて走り続けていた。
残り3周 シューマッハは前を走る10番手デ・ラ・ロサまで0.6秒にまで迫っている。デ・ラ・ロサはシューマッハより1秒遅いラップタイムで走行中。
残り2周 ここでハミルトンとウェーバーが接触し両者スピン! 13コーナーで2台ともグラベルに出てしまっている。これでアロンソが4位に浮上している。
ハミルトンはそのまま走り続けている。ウェーバーはフロントウィングを壊してピットイン。
最終ラップ ウェーバーは9番手でコースに復帰。
トップのバトンが最終コーナーを回り、チェッカーフラッグを受ける。2位はクビサ、3位はマッサとなった。シューマッハが10位に入り、ポイントを獲得している。
2010年オーストラリアGPの結果は、1位バトン、2位クビサ、3位マッサ、4位アロンソ、5位ロズベルグ、6位ハミルトン、7位リウッツィ、8位バリチェロ、9位ウェーバー、10位シューマッハ、11位アルグエルスアリ、12位デ・ラ・ロサ、13位コヴァライネン、14位チャンドックとなった。
決勝
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time
1 J・バトン マクラーレン 1:33:36.531
2 R・クビサ ルノー + 12.034
3 F・マッサ フェラーリ + 14.488
4 F・アロンソ フェラーリ + 16.304
5 N・ロズベルグ メルセデスGP + 16.683
6 L・ハミルトン マクラーレン + 29.898
7 V・リウッツィ フォースインディア + 59.847
8 R・バリチェロ ウィリアムズ + 1:00.536
9 M・ウェーバー レッドブル + 1:07.319
10 M・シューマッハ メルセデスGP + 1:09.391
11 J・アルグエルスアリ トロロッソ + 1:11.301
12 P・デ・ラ・ロサ ザウバー + 1:14.084
13 H・コヴァライネン ロータスF1 + 2 laps
14 K・チャンドック ヒスパニアレーシング + 5 laps
Did not finish
15 T・グロック ヴァージンレーシング + 17 laps
16 L・ディ・グラッシ ヴァージンレーシング + 32 laps
17 S・ヴェッテル レッドブル + 33 laps
18 A・スーティル フォースインディア + 49 laps
19 V・ペトロフ ルノー + 49 laps
20 B・セナ ヒスパニアレーシング + 54 laps
21 S・ブエミ トロロッソ + 58 laps
22 N・ヒュルケンベルグ ウィリアムズ + 58 laps
23 小林 可夢偉 ザウバー + 58 laps
24 J・トゥルーリ ロータスF1 + 58 laps
ポイントランキングは、アロンソが37ポイントでトップ、マッサが33ポイントで2位、バトンが31ポイントで3位となっている。
コンストラクターズではフェラーリが70ポイントでトップ、2番手はマクラーレンで54ポイント、メルセデスが29ポイントで3位となっている。
第3戦マレーシアGPは、1週間後にクアラルンプールで開催される。