ホンダが5月13日に発売した、家庭用のカセットガスボンベを燃料とする小型発電機「エネポ EU9iGB」が、最近の災害で注目を集めています。カセットガスボンベ2個を燃料とする家庭用の発電機で、パソコンや照明器具、電動工具や調理機器など、消費電力900W以下の電化製品が接続でき、身近なアウトドアレジャーの電源や、停電時などのバックアップ電源としての用途を想定している。
ホンダはガソリンによる発電装置も発売しているが、本製品と同出力のガソリン発電機と比べると、CO2排出を約10%低減できるという。また、ガスのため燃料詰まりがなく、長期間の保管が可能というメリットもあるとしている。
発電機の宿命である「運転音」も、エネポならエコスロットルで問題ナシ ホンダのエネポはとても静か。さほど電力を必要としない場合は、エンジンの回転数を下げるエコスロットルを使うと、自動車(ノーマル車)のアイドリングとさほど変わらない。 さすがに本体から1m程度だと、運転音は83dB(実測値。以下同じ)と地下鉄並みの音だが、2mも離れると活気ある事務所程度の75dB、5m離れれば街頭の雑踏ほどの約70dB。 発電機から1mでは、92.5dBと“工場内の騒音”レベル、2m離れても音のレベルはさほど変わらず87.4dB。5m離れて、ようやくエコスロットル運転時の1m程度の音まで下がった。すでに実験したエコスロットルの反応の速さと騒音レベル、燃料の消費を考えると、通常はエコスロットル運転するのがベストだろう。 長期レビューホンダ「エネポ EU9iGB」最終回