話題のナレッジベース | Knowledge Base Weblogs space
HOMEBlogs index ScienceYouTube >> space
space space
space
space
space
space
March 24, 2010 space
   space
space

200年来の謎 「原形質流動」教科書にも掲載されているメカニズムを初解明

space

植物の細胞の中で葉緑体などの物質が動く現象「原形質流動」のメカニズムを、京都大学大学院理学研究科の西村いくこ教授(植物分子細胞生物学)らの研究チームが世界で初めて解明し、今週中に米科学誌「米国科学アカデミー紀要」(電子版)に掲載される。
 


 

space

 
 原形質流動は高校の教科書にも掲載されている有名な現象。多くの科学者が仕組みを調べてきたが実証できておらず、200年来の謎といわれていた。
 
原形質流動研究チームは、植物の細胞内にある大きな器官が原形質流動にかかわっていると予測し、タンパク質などを作る植物の内壁全体にある器官「小胞体」に着目。アブラナ科の植物「シロイヌナズナ」の葉から小胞体のみを取り出して調べた。
 
その結果、小胞体に、細胞中の物質を動かす働きがある特定のタンパク質が結合していることを確認した。細胞の一部を同じ範囲で、小胞体(明るく緑色に光る部分)とアクチン(紫色に光る部分)それぞれを別々に光らせて撮影。小胞体はアクチンの「レール」に沿って水平方向に流れていることが分かる(西村いくこ京都大教授提供)
 
さらに、このタンパク質が小胞体を動かしていることを発見。細胞の内壁全体にある小胞体が動くことで、葉緑体など他の物質も巻き込まれて流されることがわかった。
 
研究チームは「植物が何のために原形質流動を行っているのかまでは突き止められていない。しかし、メカニズムの発見で、その解明の一歩となった」としている。
 
 

原形質流動(げんけいしつりゅうどう)とは、生きている細胞の内部で、原形質が流れるように動く現象である。 狭義には植物細胞で見られるような細胞の外形が変わらない運動だけを意味するが、広義にはアメーバ運動のような細胞全体の運動も含む。
 

 
原形質流動は細胞内小器官に様々な生体分子を細胞内で輸送するための細胞運動である。 ATPをエネルギー源とし、細胞骨格を形成しているマイクロ(アクチン)フィラメントとモータータンパク質(ミオシンなど)との相互作用によって流動力が生じる。 これは動物の筋肉の収縮運動と発生機構的には極めてよく似ている。
 
原形質流動 - Wikipedia

 

space
HOMENews BlogsScience YouTube | March 24, 2010 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
space


space Entries of this Category
space

  Next >> Sprint 4G WiMAX対応 Android端末「HTC EVO 4G」発表 >> 

携帯電話の4G通信方式がスマートフォンの普及速度に合わせたように、一気に加速する勢いです。US通信キャリアのSprint Nextel が、世界初の3G/4G端末として、3G(...»この話題を見る…


  Previous << 「Swype」タッチパネル一筆書き。ケータイ早打ち世界記録を樹立!? << 

タッチパネル用の液晶画面をなぞって文字入力を実現するの高速入力方式「Swype」が年内には日本語対応を予定しているが、この「Swype」を使った携帯電話で、ケータイ早打ちのギネ... »この話題を見る…


space
space
Welcome to knowledgeBase  Blogs  ▲TOP