「Swype」タッチパネル一筆書き。ケータイ早打ち世界記録を樹立！？

　
　米国のベンチャー企業が、DOCOMO Capitalから100万ドルの出資を受けたことを発表した。そのベンチャー企業とは、タッチパネル上で独特の文字入力方式を実現したSwype。
　
タッチパネル上のQWERTYキーを、入力したい単語のつづりで一筆書きの要領でなぞると素早く入力できる。そんな技術「Swype」がDOCOMO Capitalからの出資を取り付け、日本語にも対応するという。
　

　
　この「Swype」は、タッチパネルに表示されたQWERTYキーボードを、一筆書きの要領でなぞることで言葉を入力する技術で、APPLEが得意とするインターフェースを先取りした技術革新と話題になった。この「Swype」に一度慣れてしまえばものの1分間で40語も入力できるようになるという。
　
YouTubeに掲載されているSwypeのチュートリアル動画を見てみると、慣れればかなりのスピードで単語が入力できそうに見える。
　

　ケータイ早打ちのギネス記録「Swype」を使った高速入力が世界最速を達成
　ケータイ早打ちのギネス記録が塗り替えられた。タッチ携帯用のジェスチャー入力システム「Swype」を使った高速入力が世界最速を達成したという。
　

　
新記録を達成したのはSwype社員でシアトルに住むフランクリン・ペイジさん。Samsung Omnia IIのタッチスクリーンで、Swypeを使って、以下の課題文を35.54秒で入力した。それまでの世界記録は40.91秒だった。
　
　「The razor-toothed piranhas of the genera Serrasalmus and Pygocentrus are the most ferocious freshwater fish in the world. In reality they seldom attack a human」
　
Swypeは、タッチパネルに表示されたQWERTYキーボードを一筆書きの要領でなぞることで言葉を高速入力できる技術で、DOCOMO Capitalから出資を受けて日本語版も2010年後半にリリース予定される予定。
　
■Samsung Mobile and Swype Set Guinness World Record for Fastest Text Message on a Touchscreen Mobile Phone
　

　
　すでに「Swype」は、30種の言語をサポートしているが、DOCOMO Capitalからの出資を受けて、日本語対応のバージョンの開発が加速している。日本語を表示させるために2バイト文字の判読精度を向上させ、漢字の手書き入力に近い方式として2010年後半のリリースを予定しているという。
　

　
Omnia IIとiPhoneを比較しているビデオでは、Swypeではタイプするとき、指を文字から文字へ素早くすべらせていく動作でSwypeがiPhoneに楽勝しているが…これを見たiPhoneユーザがYouTubeの動画と競う形で高速タイプをして、ビデオ上の iPhone はもちろんSwypeをも超える速度でタイピングを終了している…Swypeだから早いとは一概に言えないと言う証明が既にネットでは検証されているが、このiPhone高速タイプのユーザーがSwypeで入力できるようになれば、結果はどうなのか？iPhoneへのユーザーの情熱がSwypeを超えたと言うことかもしれない。
　
「Swype」は、スマートフォン向けの単体アプリは提供されていないため、「Swype」が実装されている携帯電話しか確認手段がないか、T-Mobileが「myTouch 3G」（HT-03A／HTC Magicと同型の端末）にプリインストールして販売している。
　
「Swype」と同様の技術としては、ShapeWriterの「ShapeWriter」やDasurの「SlideIT」なども製品化されており、こちらはiPhoneやAndroid、Windows Mobile向けにアプリケーションが提供されているので、「Swype」の雰囲気を味わうことはできる。
　
　今後これが日本語にどうやって対応するのか。携帯電話に予測変換以上の変革が訪れるかもしれない期待をもって、楽しみにしましょう。
　
　このSwypeの創業者でありCTOのクリフ・カシュラー（Cliff Kushler）氏は、Tegic Communicationsの創業者で、NEC端末に搭載さえていたT9の開発者として知られる人なのです。テンキーでの文字入力に革新をもたらした同氏の発明は、タッチパネルでの文字入力にも変革をもたらすのでしょうか。