F1がやっと始まります。今年の開幕までには、ドライバーの大幅な移動やチームの撤退と新規参入チームが入交った激動のシーズン開幕です。2010年シーズンの幕を開けるバーレーンGPがいよいよ始まった。フリー走行1回目はフォースインディアのエイドリアン・スーティルがトップに立ち、フェラーリのフェルナンド・アロンソが2番手に続いた。ルノーのロベルト・クビサが3番手、フェラーリのフェリペ・マッサが4番手に入った。
フリー走行1回目 スーティルがトップタイム 待望の今シーズン初のフリー走行が、金曜日現地時間午前10時にサクヒールで始まった。バーレーンで開幕戦が開催されるのは2006年以来のことである。トラブルや事故なども特に発生せず、イエローフラッグが振られることもなかった。
初めのうちはフェラーリとマクラーレンがタイムをリードしていた。セッション開始時の気温は29度、セッションが進むうちに路面温度は44度に達した。早めの時間に走行したフォースインディアのエイドリアン・スーティルが、2番手のアロンソよりコンマ3秒速いタイムでトップに立った。その後アロンソがタイムを縮め、コンマ2秒弱差まで詰め寄った。スーティルのベストタイムは1分56秒583で、最下位のトゥルーリとは7.3秒という大きな差があった。もちろんそれぞれのチームがどんなプログラムを行っていたかは定かではない。 コース上に停止するマシンはいなかったが、トロロッソのセバスチャン・ブエミは何らかのトラブルにより、スロー走行してピットに戻ってきた。またルーカス・ディ・グラッシはピットレーンを数メートル進んだところでガレージに戻されたようだった。数台のマシンが新しいセクションのターン8で脹らんでいたが、ランオフエリアは広く舗装されているため、ダメージを受けることはなかった。 フリー走行2回目は現地時間午後2時、日本時間午後8時より開始される。
フリー走行2回目 ロズベルグがファステスト サクヒールサーキットで行われているバーレーンGPフリー走行2回目は、メルセデスのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。2番手にマクラーレンのルイス・ハミルトン、3番手にメルセデスのミハエル・シューマッハが続いた。
セバスチャン・ヴェッテルは、スーパーソフトでのハンドリングはまだ良かったものの、レッドブルのパフォーマンスに満足していなかった。アブダビGPで使用されるもう1つのタイヤコンパウンドはミディアムで、両方ををレース中に使用しなければならない。 トップタイムから1秒落ちのヴェッテルに対し、チームメイトのマーク・ウェーバーはギアボックストラブルが発生し、12周を走行した後ピットから再び出ることはできず、トップタイムから5秒落ちのタイムで17番手に終わった。フォースインディアのヴィタントニオ・リウッツィと、ルノーのロベルト・クビサはこの日ほとんどのラップでタイムを争い、どちらも29周走行した。
ウィリアムズリのニコ・ヒュルケンベルグは6番手に入り、GP2チャンピオンとして他のルーキーたちのトップに立った。GP2でライバルだったルノーのヴィタリー・ペトロフは8番手タイムを記録した。初のロシア人F1ドライバーとして参戦するペトロフは、セッション初めにヘッドレストが取れかかっていた。ヴァージンのルーカス・ディ・グラッシ、ヒスパニアのブルーノ・セナ、カルン・チャンドックはそれぞれ、21、22、24番手だった。チャンドックはギアボックストラブルのため全く走行することができなかった。
ハイメ・アルグエルスアリはインフィールドセクションの縁石に乗り上げコントロールを失い、後ろ向きにコースを横切りバリアに衝突しかけたが、幸運なことにうまく避けることができた。
フリー走行3回目は土曜日の現地時間午前11時、日本時間午後5時から開始される。