防衛省が独自に開発を進めてきた無人偵察機(UAV)の試験飛行を行い、最終試験として硫黄島近海で実用化する方針を固めた。防衛省技術研究本部では、航空自衛隊と共に、12月15日に硫黄島航空基地において、無人機研究システムの初自律飛行を実施し、無事自動着陸に成功していましたが、今回はエンジンの不調により、安全確保のため海に落下させたと発表した。
無人機はF15の翼の下に搭載され、偵察地域に近づいた段階で切り離されて発進後、無人での自律飛行に入る。ラジオコントロール方式の遠隔操作ではなく、事前に設定されたプログラムに沿って飛行。GPS(衛星利用測位システム)で位置を補正しながら偵察し、終了後は滑走路に自動着陸する。 これまで空自の飛行開発実験団が、日本海上空でF15からの分離やセンサーの作動試験を行ってきた。試験は順調に進み、実用化に向けた最終段階として、今秋から硫黄島(東京都小笠原村)での飛行試験に移行し、自律飛行と着陸の安全性などを確認を実施していた。