ザウバーチームは、ヴァレンシアのリカルドトルモサーキットで新車C29を発表した。フェラーリエンジン搭載のC29は、ペーター・ザウバーがBMWの全株式を買い戻し、新生ザウバーチームとなってから初めて発表したクルマであり、新車発表には小林可夢偉とペドロ・デ・ラ・ロサの両ドライバーも立ち会った。
ペーター・ザウバーは、チームの正式名称についてBMWザウバーF1チームのままとする見込みであることを認めた。BMWが昨年限りで撤退した後もチームは正式名称の中にBMWを含んだままにしていたが、チーム代表のザウバーは同じ名称のまま2010年シーズンに参戦する意向であることを明らかにした。 ザウバーは自らの名前を冠したF1チームを1993年にデビューさせ、13シーズンを戦った後、2005年末にBMWにチームを売却した。BMWはザウバーを買収した後もチーム名にザウバーの名前を残し、BMWザウバーF1チームとして2006年から2009年までの4シーズンを戦った。BMWが昨年限りでF1から撤退することを発表すると、ザウバーはチームの株式を全て買い戻して再びチームの完全オーナーとなったため、チーム名からBMWの文字が消えると見られていた。