月曜日の午後からニコ・ロズベルグに代わってヴァレンシアテストをスタートさせたミハエル・シューマッハは、初めてメルセデスのF1マシンをドライブし、公式にF1復帰を果たした。月曜日から始まったプレシーズンテストで、ミハエルはチームの新車MGP W01をロズベルグとシェアしながらテストする。
「大きな問題はなかったし、全てがポジティブだったよ。でも今は、どのクルマがレースを制する可能性を持っているかについて、テストや知識から読み取るのは早すぎるよ」 3日間のヴァレンシアテストでは、ロズベルグが火曜日にテストを行い、ミハエルは水曜日に再びコックピットに戻る予定だ。
“皇帝”シューマッハー、復帰テストでいきなり3番手タイム「若返った」 今季のF1世界選手権にメルセデスGP・ペトロナスから復帰するシューマッハー(41)=ドイツ=が1日、スペインのバレンシアで行われている合同テストに参加。4季ぶりに新型のF1マシンで走行した感想を公式サイトで語った。 今回、今季初の公式テストに7チームが参加し、8人のドライバーが各自のプログラムをこなす中、シューマッハーは40ラップを周回。1分12秒947のベストタイムを叩き出し、全体で3番目に速いタイムを出した。チームメートのニコ・ロズベルク(24)=ドイツ=は39周を走り、1分13秒543を記録。まだテスト初日とはいえ、シューマッハーは将来のチャンピオン候補と評価されるロズベルクをコンマ5秒以上も上回り、スピードを失っていないことを証明してみせた。 新型車のシェイクダウンにシューマッハーは「完璧の滑り出し。全てが上手くいった」と手応えを感じた様子。 4季ぶりとなる“現役F1マシン”での走行については「91年のデビュー当時のような気分。1周目はF1の圧倒的なスピードにショックを受け、2周目以降はその速さに興奮した。若返ったようだね」と高ぶる気持ちを語った。また、気になる体力面も「ちゃんと照準を合わせて準備をしたからね。その結果がタイムに表れてるだろ」と余裕を見せた。 この日、最速ラップを記録したのはフェラーリのフェリペ・マッサ(28)=ブラジル=で、2番手にBMWザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサ(38)=スペイン=が続いた。 合同テストは水曜日まで行われ、2日目にはBMWザウバーの小林可夢偉(23)らが参加する。