ブラウンGPを買収したメルセデス・ベンツが、噂されていた過去7度の年間総合王者に輝いたミヒャエル・シューマッハー氏(40)=ドイツ=と3年契約を結んだと23日正式に発表した。 シューマッハー氏は06シーズンにF1から引退して以来、4季ぶりの現役復帰となる。
シューマッハー氏の来季復帰の可能性は、かねてから世界中のメディアが報じていた。 昨年、フェリペ・マッサ(28)がケガで戦列を離れた際には、フェラーリからの電撃復帰を発表。結局、以前にバイクレースで負傷した首が完治していないことが判明し、このときは復帰を断念したという経緯があった。 シューマッハー氏はメルセデス・ジュニア・プログラムの一員としてレース経験を積み、91年にジョーダンチームからF1デビュー。その後、ベネトン(現ルノー)やフェラーリで活躍した。 常に“天才”と呼ばれたシューマッハー氏は史上最多7回の年間王者という偉業を成し遂げ、他にもさまざまなF1記録を樹立した。06年に現役を引退したあとは、07年からフェラーリと顧問契約を結んでいた。 ミハエル 目標は8度目のタイトル獲得 シューマッハー氏「これは私にとって新たな挑戦だ。私のレース人生の新しいチャプターとなるだろう。ロス・ブラウン代表や、メルセデスのジュニア・プログラム時代から知っている仲間たちと、再び一緒に仕事をすることが楽しみだ。このチームでチャンピオンシップ争いができると、私は確信している。メルセデスは昔から私を支えてくれた。だから恩返しがしたい」
「来年のフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップの争いに絡めると確信しているし、レーストラックに戻るのがすでに楽しみだよ。僕にとってはこのパートナーシップは円を閉じるようなものなんだ。メルセデスは僕がF1キャリアを始めた時から何年も僕をサポートしてくれたから、今度は僕がこのブランドに何かをもたらすことができると期待しているよ」 メルセデスGPはすでにニコ・ロズベルク=ドイツ=の起用も発表しており、シューマッハー氏は24歳の若手とコンビを組むことになる。
ロズベルグ シューマッハとの対戦は大きな挑戦 ニコ・ロズベルグは、来シーズンメルセデスGPで、チームメイトとしてミハエル・シューマッハとともに戦えることに胸を躍らせている。ドイツ人コンビは、ロス・ブラウンやノルベルト・ハウグらと力を合わせて戦うことになる。ロズベルグは素晴らしい挑戦になることを期待し、7度のワールドチャンピオンとともに作業することを楽しみにしている。 水曜日のメルセデスGPの発表に関して、ニコは次のように語った。「ミハエルがF1に復帰し、メルセデスGPで僕のチームメイトになるなんて最高だよ」 「史上最高のドライバーの1人と対戦するのは、僕にとって大きな挑戦になる。彼は速さを全く失っていないだろうから、とても強力なパートナーシップを築けると思うよ!このスポーツにとっても、ファンにとっても素晴らしいニュースだね」
「史上最高のドライバーの1人と対戦するのは、僕にとって大きな挑戦になる。彼は速さを全く失っていないだろうから、とても強力なパートナーシップを築けると思うよ!このスポーツにとっても、ファンにとっても素晴らしいニュースだね」